夏のこの季節、クリニックに相談が多くなるのが「虫刺され」そして「食中毒」。
今回、日本語医療通訳サービスのTrans Medさんより、この季節に注意したいこの2つの症状について予防法や対策法を教えていただきました!
腫れるし痒い!意外と辛い「虫刺され」
トロント最高のシーズンである夏。湖のビーチや、山や森へ行く方も多いでしょうね!
そんな時に、出会いやすいのが虫。
毎年多くの方が、蚊や蜂、クモなどによる虫刺されでクリニックで受診されています。
キャンプやハイキングで虫にさされ、日本では経験したことないほど大きく腫れあがり、痛みや強いかゆみを伴って大変な思いをすることも。
実際に刺された時はどうしたらいいか、そして予防するコツを覚えておきましょう!
対処法は?
患部を清潔に保ち、とにかく掻かないこと!
かゆみがひどい場合は「After Bite」など市販の虫刺され用クリームを塗ったり患部を冷やすことで対処しましょう。
・大きく腫れて赤みを帯び、触ると痛い
・刺された部分が化膿している
・市販の塗り薬では症状が治まらない
・強いかゆみで眠れない・眠っている間に掻いてしまう
という場合は、早めに病院へ行きましょう。
主に家の中で発生するベッドバグ・ダニ・のみなど、ベッドやカーペット、ペットなどに住み着いている虫による症状では、治療や対処法も違う場合があります。判断が難しいときも病院で診てもらいましょう。
予防するには?
キャンプやハイキングにいく場合は虫除けスプレーをかけたり、肌の露出を抑えましょう。
そして、日本では馴染みが薄いですが、最も厄介といえるのがベッドバグ!被害を防ぐには、できる限り入居前にベッドバグなどの問題がないかチェックしましょう。問題がおこってしまったら、とにかくすぐに大家さんに相談を。
専門の業者を呼んで家中消毒する必要がある場合もあります。
また、シーツや洋服など身の回りのものを高温のお湯で洗濯して、徹底的に駆除しなければ同じ問題を繰り返すことになるので注意が必要です。
覚えておこう
他にも覚えておきたいのが、オンタリオ州で主に2つ「ウエストナイルウィルス熱(West Nile Virus)」と「ライム病(Lyme disease)」が虫刺されで起こる病気として注意喚起がでていること。
ウエストナイルウィルスは蚊を媒介して移り、ライム病はTicksというマダニに噛まれて起こります。特にマダニは膝丈以上の草むらにいるので、肌を露出したまま草むらに入らないようにしましょう。
もし虫などに噛まれたり、刺されたりして、発熱などの症状がでた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
ウエストナイルウィルス熱とライム病については、日本の厚生労働省や国立感染症研究所も情報を出しているので、こちらもぜひ参考に。
油断すると怖い!そして悲惨!「食中毒」
湿気が多く気温が高い日本だと、夏になると除菌アイテムがたくさん出回りますよね!皆さんも日本にいる時は夏の食べ物に注意するのでは?
でも、日本に比べて乾燥していて気温もそれほど高くないカナダとはいえ油断は禁物です!
主な原因となるのは、生の魚や肉、加熱が十分でなかったり、長時間保存状態の良くない場所に置かれていた食べ物。
症状としては、嘔吐・下痢・腹痛・腹部が張る・発熱・脱力感。とにかく、食中毒は本当にヒサンです….。LTスタッフもカナダに来て一度経験アリ。
対処法は?
ほとんどの場合は1・2日~長くても1週間で自然に症状が治まります。
火を通した消化の良い食物、胃への負担・刺激が少ない食物を少量ずつ1日に数回に分けて摂取し、水分をたくさんとるよう心がけましょう。
逆に辛いもの、酸味の強いもの、生の肉・魚・野菜、乳製品、脂の多いものは避けましょう。
嘔吐や下痢は本当にツライ!ただ、それは体内に入ったウィルスや細菌を体の外に排出するためにおこる自浄作用。お薬で止めないほうが良い場合もあります。
とはいえ、高熱が出たり、下痢の回数が1日に5-6回を超える場合、症状がどんどん悪くなる場合、症状が5日以上続く場合は、病院で受診しましょう。
また、下痢や嘔吐を繰り返すことにより失われがちな水分・電解質を補うため、Gatoradeなどのスポーツドリンクをこまめに飲むこともおすすめ!脱水症状(頭痛・めまい・脱力感・しびれなど)があらわれた場合もすぐに病院を受診してください。
予防するには?
暑い時期の生物は要注意。特に牡蠣はノロウィルスに感染する可能性が高くなります。
食べる場合は、とにかく新鮮なものを厳選して食べましょう。
火を通したものでも長時間常温で放置せず、再加熱する際は十分に火を通しましょう。また、基本中の基本!手洗いを徹底することも大事です。
困った時に頼れる日本語通訳者のいるクリニック
今回の対策や予防について教えていただいたのが、日本語通訳サービスを行うTrans Medさんです。
日本語での通訳面だけでなく、日本とは違うカナダの医療環境では、こうした現地医療をよく知る医療通訳アシストスタッフさんのサポートは、思わぬ病気やケガで困った時に、本当に頼りになります。
トロントにはTrans Medさんが提携しているクリニックがあるので、もし困った時はまずはTrans Medさんにお問い合わせしてみてくださいね。
Trans Med
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トロントのTrans Med提携クリニック
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