人種のモザイク都市トロント!
同じ国の人々が集まってコミュニティを形成しているエリアを「エスニックタウン」と言いますが、トロントにはそんなエリアがたくさんあります!
今回は「トロントのエスニックタウン完全ガイド」として、トロントの学校情報量NO.1のActiv8(アクティベイト)カナダ留学センターさんからも情報を提供してもらってまとめてみました。
日本在住の方はぜひ旅行の参考に、トロント在住の方も週末のおでかけの参考にしてくださいね。
(位置に若干のズレがあるかもしれません。あくまで参考程度にしてください。)
アラビアン・タウン / Arabian Town(仮名):アラブ
<場所:Donlands駅とGreenwood駅の間のDanforth Ave沿い>
アラブ系のお店やレストランが立ち並ぶエリアで、イスラム系のコミュニティが形成されています。Greenwood駅のある交差点からすぐ東にはモスクがあり、そこを中心に道の両端にずらりと並ぶ店は、ノスタルジックな雰囲気満載!
ケバブなどは、やっぱりイスラム系のお店がオススメ!ぜひお気に入りのお店をアラビアン・タウンで見つけてみてください。
その他、ベジタリアン向けメニューが豊富なレストランが多い印象があります。
ブロアー・ウェスト・ビレッジ / Bloor West Village:ヨーロッパ
<場所:Jane、Runnymede駅の間のBloor Ave West沿い>
photo from (Bloor West Village)
ヨーロッパ系(特に東ヨーロッパ系)の人が多く住んでいるエリアです。
緑が多いエリアで、週末の家族連れもよく見かけます。東ヨーロッパ風の肉屋、パン屋、洒落たカフェやインテリアショップなどが並んでいます。
photo from (Bloor West Village)
ブラジリアン・タウン / Brazilian Town:ブラジル
<場所:Ossington StとDufferin Stの間のDundas St沿い>
Dundas St を Little Italy からさらに西へ行くと、ブラジリアンタウンがあります。街自体は落ち着いた感じの住宅街で、ブラジル料理店が多く立ち並びます。ブラジリアンの友達と一緒に行くと、色々とブラジルの文化を教えてもらえそうですね。
キャベッジ・タウン / Cabbage Town:アイルランド
<場所:Wellseley StとDundas Stの間のParliament St沿い>
photo from Cabbagetown, Toronto
アイルランド系移民が古くから住んでいるエリアです。ビクトリア様式の建物などが並び、なかなか雰囲気があります。以前はアイルランド系移民のどの家庭の庭にもキャベツが植えられていた光景から「キャベッジ・タウン」と呼ばれています。
北米でキャベッジ・タウンほどビクトリア風の建築が集中しているエリアは珍しいといわれています。当時の美しい面影がある住宅街を観に行きましょう。
最近は日本の居酒屋なども多く進出した為、留学生にも馴染みのエリアになりつつあります。(夜は浮浪者が多い為、一人歩きは避けましょう。)
photo from Cabbagetown, Toronto
チャイナ・タウン / China Town:中国
<場所:College StとQueen St間のSpadina Aveを中心としたエリア>
中国系住民のコミュニティタウンがチャイナタウンです。
ダウンタウンからちょっと西に行ったところにあり、北米でも最大級の規模を誇る異国の世界が広がります。通りの標識からお店の看板も漢字で書かれていて、通りで飛び交う言葉も中国語!
チャイナタウンのスーパーでは、アジアのものなら安く手に入ります。その他にも麺やお粥の専門店など本場の中華料理が楽しめるレストランがずらりと並び、最近ではベトナム料理が楽しめる店も増えています。
お土産なども安く手に入り、面白いものも多いので、留学生や短期旅行者の方にもおすすめ。
チャイナ・タウン・イースト / China Town East:中国
<場所:Broadview AveとJones Aveの間のGerrard St沿い>
ダウンタウンの東側にも実はチャイナタウンがあるんですよ。
本家より規模は小さいですが、中華料理店からアジア系スーパーまで広範囲にお店が広がっています。LifeTorontoスタッフの印象では、こちらのほうが値段が安くてちょっとだけ小奇麗なイメージ?穴場のレストランも多いので、探検してみてください。
リトル・イタリー / Little Italy:イタリア
<場所:College St.沿いのGrace St.とPalmerston Ave.の間、#506のストリートカー>
photo from Little Italy, Toronto
イタリア系ラジオ局CHINを中心として、オシャレなイタリアンカフェやレストランが集まる活気のあるエリアです。ストリート名の標識がイタリア国旗と同じ赤白緑にペイントされているので、すぐに分かります。
街中はとてもきれいで、春~秋にはパティオでお茶をするもの気持ちが良いです。夜はまったく雰囲気が違い、巨大なディスコ、クラブやバーなどで賑わうので、人通りが絶えない街でもあります。
サッカーのワールドカップやヨーロピアンカップの時期には、トロントニアンがバーやカフェに集まって観戦するので、街自体の活気も一層高まります。
コルソ・イタリア / Corso Italia:イタリア
<場所:Landsdowne AveからDufferin StまでのSt Clair Ave沿い>
photo from Corso Italia (Toronto)
St. Clair West にあるのは、第2のリトル・イタリー「コルソ・イタリア」です。
パティオのあるレストランが広範囲にあり、オシャレなカフェも多いです。老舗イタリアンレストランなども多く、食事で訪れるにはオススメのエリア。(マルティーニなどが楽しめるオシャレなバーに行きたい場合は、リトルイタリーの方がLifeTorontoスタッフ的にオススメです。)
7月上旬の「Corso Italia Festival」ではエリアがイタリア一色になるので、ぜひ行ってみてください。
グリーク・タウン / Greek Town:ギリシャ
<場所:Broadview、Pape駅の間のDanforth Ave沿い>
photo from Greektown, Toronto
北米最大の規模のギリシャ人コミュニティー「グリークタウン」には、ギリシャ料理の店やカフェやパブなどが多くあり、カナダにいながら本場地中海の味を楽しむことができます。
また、スーパーでも新鮮な食材が安く手に入る場所としても知られていて、最近では雑貨店、ブティックやバーも増えてきています。
毎年8月に「Taste Of The Danforth」と言うフィスティバルがあり、Danforth Aveは歩行者天国となり、ギリシャの音楽や料理を楽しむことができます。
インディアン・バザール / Indian Bazaar:インド
<場所:Coxwell AveとGreenwood Aveの間のGerrard St沿い>
トロントにはインド人街もあり、インディアン・バザールは「Gerrard India Bazaar」「Little India」という名でも知られています。
香辛料の匂いが漂い、シタールの音色やインド音楽が流れていて、雰囲気たっぷりです。インド料理店が多く並び、インド系食料品店、サリーを売る衣料品店もたくさん!規模は大きくないのですが、必見です。
パキスタン系のお店も並んでいるので、インド文化と一緒に楽しみましょう!
ジューイッシュ・ネイバーフッズ / Jewish Neighborhoods:ユダヤ
<場所:Bathurst St ×Laurence Aveの交差点付近>
photo from Bathurst Street (Toronto)
Bathurst St と Laurence Ave が交わるエリアを中心にユダヤ人街「ジューイッシュ・ネイバーフッズ」が広がります。
土曜日はシナゴーグ(ユダヤ教会)へ向かう為、正装したユダヤ教徒を目にする事が多かったりと、敬虔なユダヤ教徒が多く住んでいます。彼らの文化に触れに行きましょう。
コリアン・タウン / Korean Town:韓国
<場所:Bathurst駅とChristie駅の間のBloor St West沿い>
韓国移民によって築かれた「コリアンタウン」も非常に人気のエリアです。
ハングル文字の看板が目立つお店やレストランが並び、多くの日本製品もここで手に入ります。韓国系スーパー「P.A.T.」では、日本の食材も安く手に入り、周辺のスーパーも含め、LifeTorontoスタッフ的に肉、魚、野菜は質の良いものが割と安く手に入るのでオススメです。
韓国料理のレストランはリーズナブルで留学生にも人気!焼き肉、キムチ、ビビンバなど本場の味を楽しみに行きましょう!
コリアン・タウン・ノース / Korean Town North(仮称):韓国
<場所:SheppardからFinch駅を中心としたエリアと、その北Steels StまでのYonge St沿いのエリア>
韓国系の住民が多いこのエリアは、第2のコリアンタウンとして知られています。
広範囲に渡ってレストランやお店が点在していて、韓国料理店がかなり多くあります。韓国人からは「本当の韓国の味はこのエリアで味わえる。」などと、よく耳にします。
また、Finch駅周辺にはカラオケショップが多いです。日本の曲を歌ってストレス発散したいなら、このエリアが安くて曲数も多いので、オススメ。トロント最大の韓国スーパー「GALLERIA」も、Yonge × Steeles から1ブロック北の右側にあります。
ロンセスビル・ビレッジ / Roncesvalles Village:ポーランド
<場所:King St WestとDundas Stの間のRoncesvalles Aveの間>
ポーランド系住民を中心に、東欧とロシアからの移民が多く暮らしているエリアで、「リトル・ポーランド」とも呼ばれています。落ち着いた住宅街の中に、東欧系のレストランやベーカリー、カフェ、セレクトショップ、教会が並んでいて、歩いているだけでも楽しくなるエリアです。
夏は多くの店がパティオをオープンして、ヨーロッパの街並みのようなオシャレな雰囲気が広がります。
ポルトガル・ビレッジ / Portugal Village:ポルトガル
< 場所:St Patric駅からDundas Stを西へ15分ほど、Bathurst St.とGrase Stの間>
ダウンタウンの西側、古くからある住宅街でポルトガル系住民の多く住むエリアです。小規模ながら、おしゃれなレストラン、カフェやパン屋があります。がっつりショッピングというよりは、ちょっとお茶をしたり、雰囲気を楽しみたいエリアです。
ヨークヴィル / Yorkville:カナダ
< 場所:Bay駅周辺エリア>
トロントの高級エリアです。有名ブランドやデザイナー達のブティック、高級レストラン、ホテルが立ち並ぶエリアでかなりハイセンス。トロント国際映画祭(TIFF)の時期にはハリウッドスターも多く集まる注目のスポットです。
エリア内には大きな公園があり、お昼ご飯の時間には、オシャレにスーツを着こなした方などの姿をよく見かけます。
アネックス / Annex:カナダ
< 場所:Bathurst StからAnnex Road, Bloor StからDupont Stに囲まれたエリア>
photo from The Annex
トロント大学がある為、学生が多く集まるエリアとして知られています。
パブやレストラン、ファストフード店も多く、昼も夜も多くの人で賑わっています。
リーズナブルな価格のお店が多いことと、コリアンタウンの隣という事もあり、留学生や現地学生の交流の場になっています。
photo from The Annex
ジャンクション / Junction:カナダ
< 場所:Keel St と Dundus St W が交わるエリア>
photo from The Junction
かつては「West Toronto」と呼ばれていたエリアが「ジャンクション」。地元アーティストなどが多くお店を出していて、アンティークのお店もあるので思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
その他、ローフードやオーガニックカフェ、レストラン等も多く並んでいます。買い物をしながらちょっと休憩もしたりと、1日たっぷり過ごせる注目のエリアです。
リトル・トーキョー / Little Tokyo (勝手に命名:日本)
< 場所:University AveとYonge Stの間のDundas Street West沿い>
今まで日本レストランの数が少なかったトロントですが、2013年頃から少しずつ日本の居酒屋やラーメン屋、スイーツのお店が増えてきています。このリトル・トーキョーには「テツおじさんのチーズケーキ店」や「辻利」、今では「MUJI(無印良品)」もでき、「UNIQLO」も2016年秋にオープンと、ますます日本のお店が増えてきています。
日本のものが懐かしくなったら、ぜひ行きたいエリアです。
photo from Uniqlo Canada
ということで、いかがでしたか?
トロントの街には地下鉄とバスが網羅しているので、ほとんどのエスニックタウンには公共機関を使って訪ねることができます。それぞれ違った国の文化を楽しみに行ってみてくださいね!
最後に、今回の記事はトロントの学校情報量NO.1のActiv8(アクティベイト)カナダ留学センターさんにもお力を貸していただきました!ありがとうございます~!