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住宅市場の安定化も目指すカナダの新移民計画発表。新規移民受け入れ数削減

  

本日10月24日、マーク・ミラー移民・難民・市民権大臣が、2025~2027年の移民レベル計画を発表しました。短期的には人口増加を一時停止する流れとなり、長期的に適切に管理された持続可能な成長を達成する計画で、カナダの住宅市場の圧迫を軽減させる狙いもあります。

2023年11月に発表された移民計画(2024-2026 Immigration Levels Plan)では2026年はカナダの労働市場の拡大は続けながら、新規移民を2025年と同じ50万人で安定させる方針を掲げていましたが、昨年とは大きく異なる方針が打ち出されました。

昨年予定していた新規移民受け入れ数と比較すると、本日発表の数が大きく減少しています↓

新規移民受け入れ予定数

2025年 50万人 ⇒ 39万5,000人に削減
2026年 50万人 ⇒ 38万人に削減
2027年 36万5,000人

また、この新しい移民計画では、2026年末までに一時滞在者数をカナダの人口の5%に削減する取り組みもサポート。9月と昨年発表された一時滞在者削減措置を考慮して、カナダの一時滞在者人口は、新規の入国者よりも多くが永住者に移行するかカナダを離れるため、今後数年間で減少する見込みです。

具体的に、カナダの一時滞在者人口は前年と比較して、次のとおり減少することが予想されています。

2025年
445,901人の減少

2026年
445,662人の減少

2027年
17,439人の緩やかな増加

政府によると、この変更は長期的な経済目標を念頭に置いて設計されており、引き続き最も優秀な人材を引き付けられるようにしているとのことです。

さらに、州、準州、利害関係者が能力を調整し、人口が持続可能なペースで増加できるようになると伝えられています。

カナダの人口は近年増加傾向にあり、2024年4月には4,100万人に達したことも話題となりました。2023年の増加のほぼ98%は移民によるもので、そのうち60%は一時滞在者によるものでした。

新しい移民計画によると2025年と2026年でそれぞれ人口は0.2%減少するということですが、2027年には再び0.8%の人口増加に転じると予想されています。

人口増加を適正化するこの計画は、2025年から2027年にかけて1人当たりGDP成長を加速させるとともに、住宅の手頃さを改善、失業率を低下させるとし、移民の数を減らすことで住宅市場への圧力が多少緩和され、住宅供給ギャップは2027年末までに約67万戸減少すると予想されているとのことです。

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