【体験談】新型コロナウィルスのモデルナ社製ワクチン接種レポート:24時間の体調の変化や副反応

  

オンタリオ州政府は、5月18日(火)より州内の18歳以上のすべての人に、新型コロナウィルスのワクチン接種資格を拡大すると発表しました。

これに伴い、多くの人がワクチン接種の予約が可能になるほか、同州内では予約不要のPop-Up(期間限定)のワクチン接種会場も多く設置されています。

今回は、LTスタッフがPop-Up会場でモデルナ(Moderna)社製のワクチン接種した際の様子や、その後の体調の変化についての体験談をご紹介。

ワクチン接種を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

大規模な臨時会場でのワクチン接種体験談


カナダ・オンタリオ州政府は、血栓問題のリスクを懸念しアストラゼネカ(AstraZeneca)社製ワクチンの接種を一時停止しています。

そのため、LTスタッフ(30代前半・男性)が接種したのも、ファイザー社(Pfizer)製と同様にmRNAワクチンであるモデルナ(Moderna)社製ワクチンでした。

なお5月17日現在、日本でもモデルナ社製のワクチンが近日中に承認される見込みとされています。

LTスタッフが接種したモデルナ社製のワクチンについて

このワクチンについて、日本の厚生労働省HPには以下のように記載されています。

特徴
ファイザー社と同様、本剤はメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンです。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパク質をコードするmRNAを脂質ナノ粒子に封入したものであり、当該mRNAがヒトの宿主細胞内に送達され、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質が発現すると、当該タンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導され、SARS-CoV-2による感染症の予防ができると考えられています。

厚生労働省

モデルナ社製ワクチンの主な副反応

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、新型コロナウィルスのワクチンの副反応には以下のような事例が報告されています。


・接種部位の疼痛
・倦怠感
・頭痛
・筋肉痛
・悪寒や発熱

なお、”副反応”とは一般的に「ワクチン接種後に生じる、接種部位の腫れ、発熱や発疹などの症状やアナフィラキシー症状など」を指します。一方、良く耳にする”副作用”とは「薬などの病気を治す作用とは異なる、望まない作用」のことをいいます。

いざワクチン接種会場へ!


今回モデルナ(Moderna)社製のワクチンを接種したのは、30代前半の男性スタッフ。

ワクチン接種のPop−Up(臨時)会場情報をまとめたTwitterアカウントから自宅近くの会場情報を見つけて、予約なしで会場へ向かいました。

予約不要の会場の混み具合は?

スタッフが会場に到着したのは日曜日の午前11時でした。

臨時会場は遠方に設置されることが多いのですが、今回はスタッフの自宅から自転車で10分ほどのダウンタウンへ設置されていました。

そのため、スタッフが到着したころには、屋外に長蛇の列が。。。

マスク(必須)をして、ソーシャルディスタンスを守りつつ会場スタッフに待ち時間を聞くと「会場に入るまで約1時間」とのこと。

思ったよりも長くないので、ひとまず並んでみることに。並んでいる人の大半は2、30代の男女で、一人で来ている人が多い印象でした。

知人にメールで「結構並んでるよー」と連絡すると「Nice day so you can enjoy the sun !(天気がいいからお日様を楽しめるね!)」となんともカナディアンな返答が。

ただ、この日は日差しも強かったため、飲み物などがあればよかったなと思いました。

また暇つぶしができるものや、立ち続けるのがしんどい方は簡易の折りたたみ椅子などがあるといいかもしれません。

※ベビーカーを押した赤ちゃん連れの家族は列に並ばずに優先的に会場へ入れていました。

Pop-Up(臨時)会場での手続きや持ち物は?


今回は予約不要の会場でしたが指定の郵便番号エリアの居住者が接種対象のため、Twitterで確認した身分証明証と居住証明できる書類を持っていきました。

運転免許書が推奨されていましたが、スタッフは所持していなかったため、パスポート(本人証明用)とビザ(住所証明用)を持っていきました。基本的に顔写真付きのIDと居住証明できる郵便物(支払いの明細など)が必要なようです。

※ヘルスカードがある方は、持っていくと手続きがスムーズなようですが、スタッフは持っていかなくても接種できました。

また、ワクチン接種までには以下の4つのステップがありました。

①オンライン上で質問に答える
②入館する
③接種者の個人情報を登録する
④接種前に個人情報を確認する

①オンライン上で質問に答える


会場の外で列に並ぶと最初に簡単な質問に答えるため、スマートフォンでQRコードを読み取るように言われました。

※不安な方はQRコード読み取りアプリなどを事前にダウンロードしておくと安心かもしれません。

質問は一般的なもので、咳や発熱がないか、直近で海外へ渡航していないかといった内容が10問ほどでした。

オンラインでの質問なので、わからない単語などがあっても質問をコピペして翻訳サイトなどで翻訳しながら答えられます。

※LTスタッフはすべてNOで回答しました。

質問に答え終わり問題なければ最後に「I’m a patient PASS」という画面が表示されます。

この画面は入館時に提示する必要があるので消えないようにスクリーンショットなどを撮っておきました。

また、質問に答え終わるとこのようなピンクの紙が配られました。この番号は今日何人がここで接種したかわかるようにするためのモノらしく、接種時に回収されました。

最後に回収されるので、記念に写真を撮っておきました。

②入館する

会場外の列に並び始めて約10分、数メートルほど動きストップ。そして、また10分ほどで少し動いて止まる、という感じを繰り返し約30分ほどで会場入口に到着しました。

入館時に先程の画面を表示し、ハンドサニタイザー(手指消毒剤)を少量手に受け取り、配られた新しいマスクに付け替えて指示通りに館内を進んでいきました。


会場が大きいため、館内にも列ができていました。

③接種者の個人情報を登録する

会場内の列に並ぶこと約30分(外での待ち時間を含むと約一時間)後、受付カウンターに到着。

ここでは、会場スタッフと口頭で接種者の身分証明と個人情報を登録していきました。

必要な書類や情報は以下です。

・顔写真付き身分証(免許やパスポート)
・居住証明書(ビザや支払いの明細など)
・電話番号
・Eメールアドレス

上記の書類を提示し、接種者の個人情報を登録していきます。

ヘルスカードがあるか聞かれたので、持っている人は提示するとスムーズかもしれません(なくても接種できました)。

またOHIPについては、Twitterで事前に”NO OHIP REQUIRED”とされていたのを確認してから向かいました。

情報を登録後、会場スタッフの指示通りに館内を進むと、再び個人情報を確認するカウンターがありました。

ここで先程提示した書類や情報を再度確認されました。

④接種前に個人情報を確認する

会場スタッフの指示に従って個人情報の登録と確認を済ませると、最後に会議室のようなスペースの前に列ができており、そこに並ぶよう指示されました。

ここがワクチンの接種会場のようです。

会場の中に入ると看護師さんに手招きされ、小さな簡易のブース(計30席ほど)の一つに座らされました。

席に着くと担当者から再度IDまたはヘルスカードの確認を求められました。

ヘルスカードはなかったのでパスポートを提出するとそれを確認され、会場外で渡されたピンクのカードを回収されました。

最後に、ワクチンに関する副反応などを説明され、緊急時の連絡先などが書かれた資料(本記事最後の画像のもの)を手渡されました。

ワクチン接種と体調の変化(副反応)

長蛇の列に並ぶこと約1時間半、いよいよワクチン接種!!

どちらの腕にするか聞かれたので、左腕を指定して写真を撮らせてもらいました!

ちなみにこの日この会場には約5000回分のワクチンが用意されていたとのこと。

※会場によりワクチンの準備数は異なります。

接種後15分間は同じ会場内の椅子に座って安静にしているよう言われたので、スマートフォンのタイマーをセットして待ちました。

看護師さんが常駐しているので、気分が悪くなった場合でも安心でした。

そして15分後、会場内の案内板に従って会場をあとにしました。

モデルナ社製のワクチン接種後の24時間の副反応

LTスタッフ(30代・男性)が今回ワクチンを接種したあとの副反応は以下でした。


・接種後3時間まで:接種部位の疼痛のみ
・接種後6時間まで:接種部位の疼痛、微かな倦怠感、眠気
・接種後9時間まで:接種部位の疼痛、微かな倦怠感、眠気
・接種後12時まで:接種部位の疼痛、倦怠感、発熱、喉の乾き、鼻詰まり
(就寝)
・起床後、接種後24時間まで:接種部位の疼痛、微かな倦怠感、軽度の頭痛

ワクチン接種後の副反応はさまざま


モデルナ社製のワクチンの副反応については個人差があるようですが、LTスタッフも接種した日の夜には風邪のひきはじめのような症状があり、微熱ですが発熱もありました。

接種時に配布された副反応に関する資料と、緊急時の連絡先の資料を以下に掲載するので、ぜひ参考にしてみてください。

ワクチンの副反応に関する資料

緊急時の連絡先資料

Topへ