トロント地区の小中学校は9月15日から開始・学校再開計画5つの詳細

  


トロント地区教育委員会(The Toronto District School Board、略称:TDSB)は、8月21日(金)、オンタリオ州全体とはやや異なる計画を策定し公式情報を発表しました。

今回は公式の発表内容を要約してご紹介しているので参考にしてみてください。

トロント地区の学校再開計画5つの詳細


トロント地区教育委員会は9月からの学校再開について大きく5つの発表をおこないました。

重要な事柄が多く含まれるので、以下をご確認ください。

①小中学校の再開日は9月15日(火)へ延期

トロント地区教育委員会は、学校再開の準備に必要な時間を考慮し、学校の再開初日(初等・中等・仮想学校向け)を9月15日(火)とすると発表。

また、学年によって3日間程度の差をつけて学校再開をおこなう予定とのことです。

詳しい情報や具体的な内容については、登校日前に保護者に学校から直接連絡があるそうです。

②ほぼすべての生徒と教師がマスク着用必須

現在、トロント市全体では2歳以上の子どもも屋内の公共の場でマスクやフェイスカバー着用が求められており、トロント地区教育委員会管轄の学校でも、すべての学生と職員は学校とスクールバスの内でマスクやフェイスカバー着用を義務付けられました。

一方、医療上などの理由による着用義務の例外も認めるとのことです。

また、学校側でも必要に応じて生徒用のマスクを用意するとのことですが、基本的に自分用のマスクやフェイスカバーを用意し、着用することが望ましいようです。

なお、低学年の生徒の場合はとくに屋外での休憩時間を確保し、一度に何時間もマスクを着用しないよう配慮するそうです。

その他、マスクと顔のカバーの詳細は近日中に発表される予定です。

③グレード(学年)別の学習計画の策定

トロント地区教育委員会はグレード(学年)ごとでの学習計画を発表しました。

【幼稚園からグレード8までの学生の学習計画】

生徒(特別教育、フレンチ・イマージョン&エクステンデッド・フレンチ・プログラムを含む)は週に5日間学校に通い、1日計300分の指導をうけ、休み時間や昼食を含めた丸1日を1つのグループで過ごします。

また、物理的・身体的距離を十分に確保するための少人数制のクラスなどが導入されます。

幼稚園からグレード8までの学生(エレメンタリー)の学習計画の詳細は、こちらの公式ホームページをご覧ください。

【グレード9から12の学生の学習計画】

生徒(特別教育、フレンチ・イマージョン&エクステンデッド・フレンチ・プログラムを含む)は、あらかじめ完全オンライン授業または一部対面とオンラインを織り交ぜた授業にするのか選択します。

オンラインと対面を織り交ぜた授業では、自習を含む対面授業とオンライン授業を一日おき(隔日)におこないます。

また、各学年の生徒をそれぞれ4つのブロックに分け学生間の接触を減らす「クアッドメスター」と呼ばれる方法を採用するとのことです。

生徒は割り当てられたクアッドメスターにより試験日が異なるなど、同じ学校で同学年の生徒でもスケジュールに違いがあるため注意してください。

photo from トロント地区教育委員会公式ホームページ

グレード9から12の生徒(セカンダリー)の学習計画の詳細はこちらの公式ホームページをご覧ください。

④クラスの人数制限について

以下のように、授業がはじまった際は、COVID-19への感染リスクを考慮してクラスに人数制限を設けるとの発表がありました。

【通常時のクラスサイズ】
→ジュニア/シニア・キンダーガーデンのクラスは27人に制限
→グレード1から3のクラスは20人、グレード4から8のクラスは27人に制限

【COVID-19への感染リスクを考慮した際のクラスサイズ】
→ジュニア/シニア・キンダーガーデンのクラスは15人に制限
→グレード1から8のクラスは20人に制限

※COVID-19への感染リスクを考慮した際のクラスサイズは、トロント公衆衛生局がCOVID-19に感染するリスクが高いと判断したコミュニティ内の学校に適用されます。

⑤バーチャル学習とその登録について


トロント地区教育委員会の管轄するキンダーガーデン(幼稚園)からグレード12までの全生徒が、完全なバーチャル学習を選択することも可能です。

家庭での学習を望む保護者はバーチャル学習を選択肢として選べますが、事前の登録が必要です。

8月26日(水)に保護者へオンライン登録フォームのリンクが記載されたEメールが送られ、8月29日(土)までに登録が必要とのことです。

※複数の子どもがいる家庭には、子ども1人につき1通のメールが届き、1人ずつの登録が必要となります。

なお、オンライン登録自体は20カ国語に対応しているようです。

また、教育機関側にEメールアドレスが登録されていない保護者などについては、電話での選択・登録が求められます。

詳しい情報やさまざまな登録オプションについては、こちらの公式ホームページをご覧ください。

トロント地区教育委員会の今後の動き

トロントの街

トロント地区教育委員会(TDSB)はカナダ最大の教育委員会の1つで、トロントの583校、約247,000人の学生を包括しています。

現在、職員や学生を学校へ受け入れる準備を行い、その第一段階としてより詳細なプログラムと運用ガイドラインを策定中とのことです。

また、学校の安全衛生に関するガイドラインはすでに発表されており、「学生や職員は、登校前に自宅での検温などセルフスクリーニングが求められ、学校到着時に2度目のスクリーニングが実施される」などの詳細がこちらの公式ホームページに記載されています。

さらなる今後の動きについては、【トロント地区教育委員会の公式ホームページ】でチェックしてみてください。

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