フォロワー数約60万人!SNSで話題のトロントの警察官とは?

  


photo from トロント市警公式サイト

皆さんはTwitterやInstagramをはじめとしたSNSで話題沸騰中のトロント発のスターをご存知でしょうか?

そのスターはなんと、トロント市警の警察官!!

今回は、噂の警察官「ランドール・アーセナル(Randall Arsenault)」さんをご紹介します!

まずはその投稿を見てみましょう!

日本では考えられない投稿の数々


※こちらの投稿は、スマートフォンやPCなど音が出る状態でご覧ください。

体育館のような施設内を歩くランドールさん。その背後から迫る影・・・?

その正体は、全力疾走する同僚の警官!?

動画にレーシングカーが通り過ぎる効果音をつけといった”動画編集も得意”なようです!!

撮影の様子を想像すると「同僚と仲が良いんだろうなあ」と、なんだかほっこりしますね。

また、こちらには地元の子どもたちと触れ合う様子も。

いったい何をしているところなの?と、コメント欄を覗くとこんな言葉が・・・。

Trying to salute while sliding down a hill holding a coffee. Why? Because I’m Canadian!
「コーヒカップを持って(雪の)斜面を滑りながら敬礼できるか挑戦! なぜかって? 僕はカナディアンだからね!」

ランドール・アーセナル

なるほど・・・、わかったような良くわからないような(笑)! でも、子どもたちがツッコミをしていて、なんだか楽しそう!!

警察官として地域コミュニティーに積極的に関わっているようですね。

さらに、こちらは知っておくと役立つ動画も。

こちらの動画は、以下のような降雪時に車を運転する場合の注意点を紹介しています。

Be sure to clear off your vehicles before driving away folks! Some people don’t bother with the roof but then it ends up on the windshield when they stop at a light.「車を運転する前に必ず車から雪を落としましょう。屋根まで気にしない人もいますが、信号で止まるとフロントガラスに落ちてしまいます。」

ランドール・アーセナル

ちなみに余談ですが、オンタリオ州では雪の積もった車で高速道路を運転し、落雪などで他の運転者に危険を及ぼした場合は罰則の対象となります。
オンタリオ州の交通ルールはコチラの記事へ。

こうした運転時の豆知識も、警察官だからこその情報ですね。

そして、ランドールさんの投稿には、一般人ではなかなか見られないような警察犬や警察馬の普段の様子も度々アップされています。

警察犬のリラックスした表情がなんともかわいい一枚ですね!

このように、ランドールさんの投稿では、普段みんなが疑問に思っている警察官の仕事について紹介したり、同僚たちや市民との日々の交流の様子、いかにも警察っぽいジョークが投稿されています。

トロントの警察官ランドールさんとは

ランドールさんは1999年ブリティッシュ・コロンビア工科大学(BCIT)を卒業後、2000年12月からトロント市警で働かれていて、現在で勤続20年目となります。

ちなみに、ご本人のTwitterなどでは「22歳のときにバンクーバー付近のスカイトレインの駅で、4人組に襲われナイフで刺されたことがあり、その経験が警察官としてのキャリアに役立っている」と述べられています。

なお、彼のリンクドインの自己紹介の冒頭には以下の言葉があります。

“The Police are the public and the public are the Police”

ランドール・アーセナルさんリンクドインページ

これは、1800年代に活躍したイギリスの元首相・ロバート・ピールの言葉の引用で直訳すると「警察は大衆であり、大衆は警察である」となります。

ランドールさんがこの言葉を引用した背景には、彼なりの仕事に対する考え方があるようです。

というのも、リンクドインのページには以下の言葉もつづられています。

Throughout my career at Toronto Police Service, I’ve witnessed the concept of Community Policing evolve and be adapted by Police Services across the world.
(トロント市警でのキャリアを通じて、私はコミュニティ・ポリシングの概念が進化し、世界中の警察で採用されるのを目の当たりにしてきました。)

ランドール・アーセナルさんリンクドインページ

確かに、彼の投稿の多くには#communitypolicingというハッシュタグが頻繁につけられています。

このコミュニティ・ポリシングとは、地域コミュニティと警察の積極的な関わりによって地域の治安を維持しようという動きです。

日本で言えば交番なども、その活動のひとつとされています。

このように、警察と地域社会のつながりを強めたいという思いが、SNS上での活動の原動力なのかもしれません。

実際、彼の投稿には多くの子どもたちが登場しています。

地域と警察が協力して子どもの成長を見守り、誰もが安心して暮らせるようランドールさんは日々奮闘されているようです。

@officerarsenault

I have their back, they have mine. The reason I love my job. #tiktokcanada #copsoftiktok #toronto #canada #cops #foyou #fyp #torontopolice #police

♬ original sound – officerarsenault

ヒーローだってひとりの人間

制服をまとったヒーローたちもやはり人。

誰かにとっての家族や恋人、友人であり、仕事の合間には休憩も必要ですし、休みの日には趣味に没頭しているかもしれません。

事実、ランドールさんも「SNSでの発信は、仕事の息抜きの一つです」と語っています。

大都会・トロントの暮らしではストレスフルな場面に遭遇することもあります。

でも、「そんなときこそ一息つこう」というメッセージがランドールさんの投稿には隠されているのかもしれません。

アーセナル・ランドールさんのアカウントはコチラ!
Instagram:officerarsenault
TikTok:@officerarsenault
Twitter: @PCArsenault

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