カナダで最も渋滞が多い都市ランキング。1年で交通渋滞時の運転に費やす時間は?

  

皆さん、カナダの中でも渋滞が多い都市、気になりませんか?また、「できるならあまり渋滞が無い都市に暮らしたい」と思うこともあるかもしれません。

先日、位置情報技術会社 TomTom が発表した「TOMTOM TRAFFIC INDEX Ranking 2022」は、6大陸56か国の389都市を対象に調査が行われています。

今回のランキングは、都市内を10 km 移動するのにかかった平均時間で都市をランク付け。また、389都市すべてでガソリン車、ディーゼル車、BEV(Battery Electric Vehicle) 車を運転した場合の燃料/kWh 消費量と CO2 排出量に加えて、燃料費の上昇と交通渋滞による経済的影響もあわせて調査されています。

そこで今回は、そのランキングの中からカナダの渋滞が多い都市ランキング結果をご紹介します。

 

TOMTOM TRAFFIC INDEX Ranking 2022:カナダ国内の都市に絞ったランキング

以下が2022年版のカナダ国内に絞ったランキングとなります。このレポートには、バンクーバーとトロントの他に、10 のカナダの都市が含まれており、片道10kmの移動に基づくドライバーの平均移動時間を分析しています。

カナダ国内/世界ランキング 都市 10kmあたりの平均移動時間 1年あたりの交通渋滞の運転に費やす時間 渋滞の時間帯の平均速度
1位/30位 トロント 22分30秒 199時間 24km/h
2位/31位 バンクーバー 22分30秒 197時間 24km/h
3位/75位 ウィニペグ 19分10秒 173時間 27km/h
4位/80位 モントリオール 18分50秒 180時間 26km/h
5位/121位 ロンドン 16分40秒 144時間 32km/h
6位/148位 ハリファックス 16分 141時間 33km/h
7位/150位 エドモントン 15分50秒 135時間 34km/h
8位/210位 オタワ 14分 123時間 38km/h
9位/218位 ハミルトン 13分40秒 114時間 40km/h
10位/268位 カルガリー 12分40秒 110時間 42km/h
11位/293位 キッチナー/ウォータールー 12分 97時間 48km/h
12位/295位 ケベック 12分 111時間 42km/h

ということで、トロントが1位、バンクーバーが2位、ウィニペグが3位という結果に。ただ、1位のトロントと2位のバンクーバーの差はほとんどありませんでした。

ちなみに、アメリカとメキシコの都市を含めた「北米」でも、トロントは3位、バンクーバーは4位となっています。

TomTom のグローバル製品マーケティング責任者である Andy Marchant 氏は、カナダの大都市の移動時間はヨーロッパの都市と比較して「それほど悪くはない」と述べていますが、「前年に比べて渋滞時間が悪化している」と指摘しています。

 

ちなみに世界ランキングのトップ10は?

以下が6大陸56か国の389都市の中のトップ10となります。

世界ランキング 都市 10kmあたりの平均移動時間 1年あたりの交通渋滞時の運転に費やす時間 ラッシュアワー時の平均速度
1位 ロンドン(UK) 36分20秒 325時間 14km/h
2位 バンガロール(インド) 29分10秒 260時間 18km/h
3位 ダブリン(アイルランド) 28分30秒 277時間 17km/h
4位 札幌(日本) 27分40秒 240時間 19km/h
5位 ミラン(イタリア) 27分30秒 259時間 18km/h
6位 プネー(インド) 27分20秒 249時間 19km/h
7位 ブカレスト(ロマニア) 27分20秒 277時間 17km/h
8位 リマ(ペルー) 27分10秒 254時間 18km/h
9位 マニラ(フィリピン) 27分 241時間 20km/h
10位 ボゴタ(コロンビア) 26分20秒 249時間 19km/h

世界で見ると、ロンドンが2位の10kmあたりの平均移動時間を大きく引き離して1位。

また、日本からは神戸(118位)、大阪(50位)、東京(22位)、名古屋(20位)も世界ランキングに入っていましたが、札幌が4位に入っていました。

 

最後に:カナダの交通問題の解決策は?

ということで、ランキングを見ると、カナダで最も渋滞が多い都市はトロントということでした。

CBCのこちらの記事を見ると、「追加の道路を建設しても問題は解決されず、満杯になるだけ」「交通問題に万能の解決策はない」と記されていますが、一般的には、公共交通機関の改善や、人々がより頻繁に在宅勤務できるようにすることが解決策といえるだろうとのことです。

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