【コロナ禍で在宅勤務になった人を支援】カナダ政府が在宅勤務経費の税額控除システムを簡略化

  

2020年は新型コロナウイルスの影響で、多くの人が在宅勤務を余儀なくされています。

会社通勤から在宅勤務に切り替わったことで、ヒーターなどの光熱費や水道代がかさんでしまった!という悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?

【コロナ禍で在宅勤務になった人を支援】カナダ政府が在宅勤務経費の税額控除システムを簡略化
photo from PDPics via Pixabay

カナダでは以前から在宅勤務経費の控除申告は行われていますが、申告時には雇用主からのフォームへの署名をもらったり、部屋のサイズをきちんと測ったりしないといけないため、手間がかかるのも事実。

今回のパンデミックを機に在宅勤務になった方は、初めてのことでなおさら大変ですよね。

そこでCRA(カナダ歳入庁)は12/15(火)、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務となった方を支援するために、2020年度のタックスリターン限定で在宅勤務でかかる経費の申告を簡略化する方法を発表しました。

従来より簡単に計上できるようになっているので、対象となる方はぜひ利用してみてください。

簡略化された申告方法「Temporary flat rate method」とその対象者は?(2020年度の申告時限定)

今回新しく発表された申告方法は「Temporary flat rate method」と呼ばれ、在宅勤務にかかった経費の申告を簡略化するものです。

新型コロナウイルスの影響により在宅勤務に切り替えた人で、2020年に4週間以上連続して50%以上在宅勤務で働いた人が申告できるようになります。

例えば

通常会社で週40時間働いているが在宅勤務に切り替わり、自宅で週20時間以上で4週間以上働いた

という場合に申告できます。

ですので、引き続きフルタイムで在宅勤務をされている人はもちろん、フルタイムからパートタイムの在宅勤務に変わった、という人も申告できます。

CRAによると、この「Temporary flat rate method」により、上記の条件に合致した人は、在宅勤務1日あたり$2、最大$400まで申告できるとのことですよ〜。

ただし、休日・バケーション・病欠・その他の欠勤はカウントされないので注意。

具体的に何が簡略化されるの?

具体的に何が簡略化されるの?
photo from Canada Revenue Agency via Facebook

在宅勤務の経費の申告としては、「Detailed method」 と、今回発表された「Temporary flat rate method」の2パターンがあります。

それぞれの違いをわかりやすく表にすると、

Temporary flat rate method Detailed Method
在宅勤務に使うスペースのサイズは申告不要 在宅勤務に使うスペースのサイズを申告しなくてはならない
関係書類を保存しなくても良い 関係書類を保存する必要がある
雇用主からの署名が不要 雇用主からT2200SまたはT2200に署名して貰う必要がある

というものです。

具体的に何が控除されるの?
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控除額ががあまり大きくない、自分でちゃんと計算できる自信がない、という方はTemporary flat rate methodでの申告がおすすめです。

控除額が$400以上になる場合Detailed Methodで申告をしたほうがいいでしょう。

詳しくはカナダ政府ウェブサイト、How to claim のページをチェックしてください。


ロックダウンにより在宅勤務をせざるを得ない人が多い中、在宅勤務経費の控除申告が簡略化されたというのは非常にありがたいですよね。

お家でお仕事をされている方は、2020年度のタックスリターンの際に参考にしてみてくださいね!

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