母国語が英語とフランス語の2言語あるカナダでは、
約3000万人が英語を第一言語として話していると言われています。
しかし、皆が同じ英語を話しているのかというと、そうではありません。
カナダに関する珍しいストーリーを地図やインタラクティブなチャートで紹介してくれるTHE 10 AND 3の「This is How Canada Talks」では、
カナダの州や地域によって使われる単語・方言の境界線を調査。
例えば「コテージ」一つをとっても、カナダでは実に5つの呼び方が存在することが発覚しましたよ!
早速見ていきましょう。
目次
- ●炭酸飲料は、「pop」それとも「softdrink」?
- ●夕食は、「dinner」それとも「supper」?
- ●マック&チーズは、「Kraft Dinner」それとも「Mac & Cheese」?
- ●成績は、「grades」それとも「marks」?
- ●色鉛筆は、「coloured pencil」、「pencil crayon」それとも「lead」?
- ●不機嫌は、「cranky」それとも「crooked」?
- ●輪ゴムは、「rubber band」それとも「elastic band」?
- ●三角コーンは、「traffic cone」それとも「pylon」?
- ●コテージは、「cottage」、「camp」、「chalet」、「cabin」、それとも「bungalow」?
- ●パーカーは、「Hoodie」それとも「Bunnyhug」?
- ●ニット帽は、「toque」、「hat」それとも「stocking cap」?
- ●ナイフやフォークなどは、「cutlery」、「utensils」それとも「silverware」?
- ●スニーカーは、「runners」、「running shoes」それとも「sneakers」?
●炭酸飲料は、「pop」それとも「softdrink」?
以前に「カナダとアメリカの違い」の記事でもご紹介したように、一般的に炭酸飲料をアメリカ英語で「soda」、カナダ英語で「pop」と言います。
しかし!
ケベック州では、英語を母国語とする63%の人が、炭酸飲料のことを「soft drink」と言うそうです。
またマニトバ州では、21%の人が「soft drink」、20%の人がアメリカと同じで「soda」を使うとの結果が!
photo from THE 10 AND 3|This is How Canada Talks
●夕食は、「dinner」それとも「supper」?
ブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州南部では、ほとんどの人が夕食のことを「dinner」と言い、それ以外の地域では夕食は「supper」と言うそうです。
カナダの草原地帯(プレーリー)では、「dinner」は、日中の食事を指すことがあるので注意です。
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●マック&チーズは、「Kraft Dinner」それとも「Mac & Cheese」?
カナダ版マック&チーズといえば、クラフトから出ているKraft Dinnerのマック&チーズがとっても有名。
「Kraft Dinner(KD)」は、マック&チーズの代名詞にもなっていて、ブリティッシュコロンビア州の一部、そしてノースウエスト準州以外では、Kraftの商品でなくてもマック&チーズを「Kraft Dinner(KD)」と呼ぶこともあるそうです。
茹でたマカロニにチェダーチーズを絡めたアメリカやイギリスの定番料理、「マカロニ&チーズ」の略。
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●成績は、「grades」それとも「marks」?
カナダでは、「成績」を表す英語として「grades」と「marks」の両方が使われています。
調査によると、ブリティッシュコロンビア州とケベック州では「grades」を主に使う傾向があり、ニューファンドランド州やカナダ中部では「marks」を主に使う傾向があるそうです。
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●色鉛筆は、「coloured pencil」、「pencil crayon」それとも「lead」?
色鉛筆は英語で「coloured pencil」と辞書に載っていますが、「colored pencil」を主に使うのはカナダ東部だけ!
カナダの大部分では、「pencil crayon」と言います。そして何より驚きなのが、ニューファンドランド州では、色鉛筆の事を「lead」と言います!
(「lead」には、鉛や鉛筆の芯という意味がありますよ。)
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●不機嫌は、「cranky」それとも「crooked」?
赤ちゃんや子供がちょっと機嫌が悪くなってぐずりだした時に、
”She’s getting cranky.”
(ご機嫌斜めになってきたね)
なんて言いますが、この不機嫌を表す「cranky」の代わりに、ニューファンドランド州では「crooked」を使うことがあるそうです!
crookedは、通常は”曲がっている”という形容詞で使われますよね。確かに、ご機嫌が斜め・・曲がっているという意味では納得の使い方です!
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●輪ゴムは、「rubber band」それとも「elastic band」?
輪ゴムの呼び方も、州によって違うようです。
基本的には西部では「rubber band」、東部では「elastic band」もしくは「elastic」が使われます。
しかし、カナダブリティッシュコロンビア州育ちの同僚が、輪ゴムのことを「elastic band」と言っているのを耳にしました。
どちらも覚えておくと良いでしょう。
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●三角コーンは、「traffic cone」それとも「pylon」?
工事現場などに置いてある円錐(cone)形の保安器具、三角コーン。
日本語の正式名称は「セーフィティーコーン」ですが、日本でも、三角コーンだけでなくロードコーン、パイロンなど様々な呼ばれ方をしていますよね。
カナダの大部分では「pylon」と呼ばれていますが、ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーとビクトリア、そしてケベック州では「traffic cone」と呼ばれているそうです!
ただしブリティッシュコロンビア州でも「pylon」が使われることも多いので、両方覚えておきたいですね。
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●コテージは、「cottage」、「camp」、「chalet」、「cabin」、それとも「bungalow」?
日本語で言うコテージは、バンクーバーでは「cabin」と言います。
コテージのことを「cottage」というのは、主に東部の大都市オタワやトロント、ハリファックスのみです。
オンタリオ州北部では「camp」、ケベック州ではフランス語の「chalet」が使われ、ノバ・スコシア州のケープ・ブレトン島では、コテージのことを「bungalow」と言うそうです。
英語と日本語でも違うのに、カナダ国内でもこれだけ違う呼び方をされているとは、ややこしいですね・・。
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●パーカーは、「Hoodie」それとも「Bunnyhug」?
代表的な和製英語の「パーカー」。
カナダでは一般的に「hoodie」と言いますが、サスカチュワン州では「bunnyhug」と言うことは、カナダでは周知の事実!
バニーハグの由来には諸説あるようで、20世紀初期に米国で流行したダンス”バニーハグ”が関係しているとか、フードをかぶったらウサギのように見えるからだとか言われています。
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●ニット帽は、「toque」、「hat」それとも「stocking cap」?
カナダに来たら是非覚えておきたい単語「toque(トゥーク)」。
ニット帽のことを指します。
しかしカナダ全土で「toque」が浸透しているのかと思いきや、ヌナブト準州やニューファンドランド州ではニット帽のことを「hat」と言うそうです!
さらにニューファンドランド州では、「stocking cap」という単語も使われているそうですよ!面白い!
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●ナイフやフォークなどは、「cutlery」、「utensils」それとも「silverware」?
カナダでは、ナイフやフォークなどの呼び名も地域によって違います。
バンクーバーを含むカナダの西側では「cutlery」と呼ぶ傾向が。
しかしケベック州やここトロントを含むオンタリオ州では「utensils」が使われます。
そしてノバ・スコシア州、特にケープブレトン島の人は「silverware」と言うそうです!
他の地域でも「silverware」という単語が使われていますが、実際にシルバーで作られたフォークやナイフなどを指すことが多いので注意です。
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●スニーカーは、「runners」、「running shoes」それとも「sneakers」?
スニーカーの呼び方は実に3種類もあります!
西から東に行くに連れ、「runners」「running shoes」「sneakers」と呼び方が変わるんですね。
でもこの3つは、トロントではどれも耳にすることがありますので、全て覚えておけばバッチリ!
いかがでしたか?
本調査を振り返ってみると、特にトロントの北東に位置するニューファンドランド州やノバ・スコシア州でオリジナルの単語が使われていると感じました。これらの州の人々は、独特の英語の話し方をするということでも知られています。
日本でも地方によって方言や物の名前の違いがあるように、カナダでも様々な英単語が使われているんですね。
同じ単語でも州によって使われ方が違うので、豆知識として覚えておくと便利かもしれません。
THE 10 AND 3 | This is How Canada Talks
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