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【後編】トロントで最も有名な13の心霊スポット(ハロウィン企画)

  

LifeTorontoゴーストハント部が、トロントで有名な心霊スポット13ヶ所をご紹介するハロウィン企画の後編。(前編はこちらから。)

今回は、トロントでも最も有名な古い怪談話から若者に人気の肝試しスポットまで6つご紹介します。

8. Gibraltar Point Lighthouse(ジブラルタル・ポイント・ライトハウス)

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photo from Mapio

トロント・アイランドにある1808年に建てられた古い灯台、ジブラルタル・ポイント・ライトハウス。こちらも呪われた場所としてトロントでは有名なスポット。ここに取り憑いている幽霊というのが、最初の灯台守として働いていたジョン・ポール・ランドンムラー(J.P. RadanMuller)。
ビールの国ドイツ出身の彼は、副業としてここでお酒を作って兵士たちに売っていました。しかし、1815年のある冬の日、お酒の売り買いで2人の兵士と口論になり殺さてしまいます。殺人の罪がばれるのを恐れた兵士たちは、残忍にも遺体をバラバラにしてあちこちに隠しました。数十年たってからも、彼の遺体の一部の骨が灯台周辺で見つかっていると言われています。以降、この灯台では唸り声が聞こえたり、階段を上がっていく足音が聞こえるなどの怪奇現象が起こる場所として、ジョン・ポールの物語とともに長年語りつがれています。

Gibraltar Point Lighthouse
場所:Lakeshore Avenue, Toronto
参照:トロント市 Webサイト

9.Lower Bay Station(ベイ駅の下層ホーム)

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photo from Abandoned UE

TTCのヤング・ユニバーシティライン(Yonge-University Line)のベイ駅。実はこの駅の下にはもう一つ閉ざされたホームがあるのをご存知でしょうか。
1966年につくられたこのホームは、たった6ヶ月で閉鎖されてしまいました。乗客たちが移動する際に、駅内の導線が複雑になり混乱を来たしたためと言われています。
その後、この場所はTTC駅員のトレーニング施設や、テレビや映画の撮影として使われていますが、ここには赤いドレスをきた女性の幽霊が出没すると言われています。ホームの先のトンネルの暗がりに浮いているところや、ホームの出入り口付近でその姿が目撃されているこの幽霊は、以前墓地であったこの場所に埋葬された人ではないかという噂です。

Lower Bay Station
場所:Bay Station, Toronto
参照:TTC Webサイト

10. The Guild Inn(ギルド・イン)

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photo from The Guild Inn Estate

トロント郊外のスカボローにあるギルド・イン。元々は、アメリカ軍ハロルド・ブラックフォード大佐が1914年に建てた夏用の別荘だったところで、その後は、ミッション系の学校や美術館、軍用病院、宿泊施設、ホテルやレストランなどに利用されてきました。
しかし、2001年からは、廃墟状態となり、トロントの若者たちの間でも有名な肝試しスポットに。ここを訪れた人によれば、兵士や小さな男の子の幽霊、床に横たわる死体の山などを目撃するなどの報告も。
ちなみに2015年にはきれいにリニューアルされて、結婚式場にかわっています。大きな庭には歴史ある美術彫刻などもあり、まさに結婚式にぴったりの場所なので、きっと幽霊たちもこっそり参列者にまぎれて祝福してくれるんでしょうね。

11.Ryerson Theatre School(ライアソン演劇学校)

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photo from SimonP

ライアソン大学のキャンパス内にある、ライアソン演劇学校。現在(※2016年10月)はライアソン大学コミュニケーションデザイン学部で、演劇やダンスなどを学ぶ学生達が利用する場所です。1971年に創設されたライアソン演劇学校のこの3階建ての建物は、教師や学生たちがたびたび幽霊を目撃することで有名。
目撃者の話によると、もっとも頻繁に怪奇現象が起こったり幽霊が出没するのが、3階のマカリスター・スタジオ(McAllister Studio)と廊下。白い形の女性の幽霊が多くの人に見られているほか、何人かの学生たちはささやくような声で名前を呼ばれたり、夜の演劇会の際に電気が点滅したり、窓も開いていないのに書類が吹き飛ぶなど様々な証言が寄せられているそうです。
もともと1885年に建てられたこの建物は、オンタリオ・カレッジ薬学部の建物でした。学部では死体の解剖なども行われていたそうなので、その死体の霊なのではないかと噂されています。

12.Elgin and Winter Garden Theatre(エルギン&ウィンターガーデン劇場)

Re: Photo #6 for en-elgin2_On 2013-10-01, at 2:26 PM, Richard Ouzounian wrote:__
photo from The Star / Peter Lusztyk

1913年に建てられて以来、オペラや演劇など様々なショーが現在も行われているエルギン&ウィンターガーデン劇場。重厚できらびやかな雰囲気のエルギン劇場と、その上に、名の通り花咲く庭にいるようなファンタジックなウィンター・ガーデン劇場がある2層構造の劇場建築です。
そして古い劇場といえばだいたい幽霊出ますよね、ってことで、こちらでも昔から多くの怪奇現象や幽霊の目撃証言がよせられています。それを元にここでは劇場内を巡るゴーストツアーが行われているくらい。
有名なのはエレベーターがひとりでに動いたり、客席の折りたたみ椅子が勝手にひらいたりする現象、また1900年代の服装の女性の霊やサミュエルというオーケストラのトロンボーン奏者の霊など。ここれらはツアーなどでも語られる「公式な」怪談ですが、他にも多くの霊の目撃証言や怪奇現象が報告されているそうです。
また、客席のシートの一部はシカゴの劇場から持ってきたものだそうで、そのシートのひとつにはシカゴの有名なギャングが殺される直前まで座っていたという逸話も有名です。
とても美しいデザインの劇場なので、ぜひそんな怪談に思いをはせて一度観劇に訪れてみてくださいね。

13.St. Michael’s Hospital(聖ミカエル病院)

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photo from Secondarywaltz

現在の外観からは分かりにくいですが、ダウンタウンにある大きな病院、聖ミカエルは1892年に創設された歴史ある古い病院です。古い病院といえば、幽霊が出ないわけがありません。
ここに出没する最も有名な幽霊は、スタッフ達から「ヴィニー」の愛称で呼ばれる7階に現れる修道女の幽霊。この病院で28年間働いて1958年に亡くなった方だと言われています。
今なお、夜勤の看護婦さん達はよく彼女に遭遇するそうで、電気をつけたり消したりするポルターガイスト現象を起こすこともありますが、患者さんに毛布をかけてあげるなど、生前に病院で働いていた当時と変わらず献身的なケアをするんだそうです。

St. Michael’s Hospital
場所:30 Bond St., Toronto
参照:聖ミカエル病院 Webサイト

以上、トロントで有名な心霊スポット13ヶ所をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
こうしたスポットの怪談は、怖い話というだけでなく、トロントの歴史を垣間見るいい機会ですよね。トロントをより深く知るために、ぜひ一度こうしたスポットを回ってみるのもいいかもしれませんね。

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