自分の子どもをカナダの学校に通わせるようになると、日本との違いに毎日驚きの連続です!そんな私の経験を踏まえて、日本とカナダの学校の違いを比較してみました!
目次
ランドセルがない!
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日本のようにランドセルというものは売っておらず、自分の好きな通学カバンを選べます。どんなデザインだろうが形だろうが基本自由!皆さん大半は両手が空くバックパック(リュックサック)で通学しています。
保護者が学校まで毎日送り迎えをする!
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カナダでは、子どもを一人にしてはいけないという考えがあります。そのため、親やベビーシッターが子どもを小学校まで送り迎えをします。そして事前に誰が迎えに来るのか、または一人で通学するかを学校に報告しておかなければなりません。お迎えが遅れた場合は学校から電話連絡があり、子供は学校のオフィスで待機します。
カナダのほとんどの州では明文化された法律はありませんが、オンタリオ州では9歳または10歳には一人で通学させる親もいるようです。ただしこれは子供の成育度、自立度にもよるので、一概には言えません。
しかし、マニトバ州や、ニューブランズウィック州では12歳以下の子どもを一人にさせておくのは法律で禁じられています。
遅刻したときはオフィスへ!
photo from いらすとや
始業のベルが鳴ると同時に、セキュリティー対策のため、すべてのドアが完全にロックされて入れなくなってしまいます。そんなときはチャイムを押して中に入れてもらい、オフィスで遅刻した旨の紙(Late Slip)をもらって担任の先生に渡します。また、登下校時の送り迎えで遅刻するときは、事前に連絡がない場合は学校から電話がかかってきます。
ランチやおやつは持参!
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カナダの学校には給食制度がありません。カフェテリアもありますが、お弁当やサンドイッチを持たせるのが一般的なようです。おやつの時間もあり、それも自分で買ったものを持って行きます。事前に学校に許可を取れば、自宅で食べることもできます。
また、クラスにアレルギー持ちの子どもがいれば、年度初めに「この食べ物は持ってこないように」とプリントで知らされます。
プリント、文房具など授業で使うものは置きっぱなし!
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私の子供の学校の場合ですが、授業は基本的にプリントを使い、グレード3までは教科書は使わないようです。ノートも学校から無料で支給され、プリント類、文房具と一緒に学校に置いて帰ります。
日本の学校のように「教科書を持ってくるのを忘れた!!」と泣きを見る必要もなく、毎日重たい教科書をカバンに詰めて学校と家を往復する必要もなく、合理的でいいですね〜!ちなみにそのプリント類や学校で作った作品は、年度末に全て持って帰ります。
学校行事が少ない!PTAも文字通り任意!
カナダの学校では入学式、始業式、終業式、運動会、参観日という学校行事がありません!保護者向けのPTAや、遠足、授業の手伝いなどのボランティアはありますが、強制ではなく、参加したい方はご自由にどうぞという感じで、教育熱心な保護者が参加しているという印象です。普段の子どもの学校生活はどういう感じかな〜?と気になることがあったりしますが、これはこれで楽だなぁと思います。
掃除はしない!
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日本だったら、毎日学校の隅から隅まで、児童が自分たちで掃除をしますよね。ところがカナダは学校の職員や清掃員が掃除をします。生徒が自分たちで掃除をすれば、自分たちの使ったものは自分たちで綺麗にしましょう〜という考えを学べると思うんですがねぇ・・・。
体育の授業も普段着で!
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体操服というものは存在しません。なので、体育(Gym)がある日は、Tシャツにレギンス、ショートパンツなど、動きやすい格好をして行く必要があります。また、ランニングシューズが必須であり、その他サンダルなどの靴で間違えて登校してしまうと、授業を受けさせてくれません!
マイナス20度でも学校が休みにならない!
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送り迎えする親にとって、これはきつい!でも子どもはそんな凍るような天気なんか関係なく元気!スノースーツ、帽子、手袋、マフラーの完全防備で遊びまくります!ひどい大雪の場合はスクールバスが運休したりします。改めて、子どもってすごいなぁ・・・。
インターネットを積極的に活用
photo from Teghan Beaudette via CBC
近年日本の小学校でもパソコンを使った授業が増えてきているそうですが、カナダではブリティッシュ・コロンビア州、ノヴァ・スコシア州、ニュー・ブランズウィック州の小学校でプログラミングが必修になっています!ニュー・ブランズウィック州では、グレード3でロボットを使ってプログラミングを学習するそうです。す、すごい・・・!
ちなみにオンタリオ州ではプログラミングは必修ではありませんが、教育に情報技術ツールを使用することが奨励されています。
各教室にはiPadが数台あり、パソコンを使ったテクノロジーの授業も週一で行います。家での復習もオンラインの学習サイトを使って行い、連絡網もすべてEメールで行います。
複式学級(2つ以上の学年をひとつにした学級)がある!
photo from today’s Parent
少人数制の学校の増加等によるクラスの児童数のバランスを考慮する目的で、複式学級を実施している学校がたくさんあります。上級生が下級生に勉強を教えたり、お互いに学び合ったりすることで子どもの社会性発達や学力の発達を促すことができるそうです。
先生や学校関係者の講習日があり、学校が休みになる!
photo from Halton Catholic District School Board
教育方針の改善のために先生や学校関係者が講習を受ける日というのがあり、トロントではP.A. Day(Professional Activity Day)と呼ばれます。州・地域によってはP.D. Day(Professional Development Day)とも呼ばれるようです。その日は生徒は学校が休みになります。トロントでは、ほぼひと月に一回、金曜日に行われることが多いです。
夏休みの宿題がない!
photo from Nubia Navarro (nubikini) via Pexels
カナダの学校は一般的に、9月に始まり6月末に終わります。そのため、学校年度が終了した7月、8月の丸々2ヶ月は夏休みとなり、宿題も出ません!これは日本の学校で学んできた身としては何ともうらやましい!子どもたちは夏休みの間、サマーキャンプや旅行にでかけたりします。いいなぁ・・・。
いかがでしたか?
日本とカナダ、どちらの校風がいいとは言い切れませんが、日本の学校に慣れている私達としては結構カルチャーショックだったりするかもしれません。
カナダの義務教育制度については別のページでまとめました↓ので、そちらもご覧ください!