オンライン送金サービスを提供するアメリカの企業「Remitly」の調査による「海外移住したい国ランキング」が発表されました。
そこで今回は、本ランキングについてご紹介します。
カナダが移住したい国第1位にランクイン!
photo from Remitly
※上記ランキングの左側は「移住したい国トップ10」、右側は各国のインターネット検索数の分析などにより算出した「その国への移住希望者が多かった国の合計数」を表しています。
新型コロナウィルスの影響により自宅で過ごす時間が増えた今、「自宅でのトレーニング方法」など様々なキーワードをインターネットで検索する人が増え、世界全体での検索ボリュームも如実に増加しています。
そんななか、海外への移住を検討する人々も世界的に増えているとか。
オンライン送金サービスの「Remitly」による調査では、2020年1月から2020年10月だけで「海外へ引っ越す方法(how to move abroad)」に関するGoogleのグローバル検索が29%も増加しているようです。
そして、このRemitlyの新しいグローバルデータ調査により、上記の「海外移住したい国ランキング」が発表され、なんとカナダが世界第1位に選ばれました!!
同社によると、英エコノミスト紙が発表する以下の「世界平和度指数」で常に上位国であるカナダは、安全に暮らせる国であることが明らかかつ、失業率の低さや移民としての選択肢の多さといった点で、移住先として高く評価されたようです。
? The top 10 most peaceful countries in 2020:
?? Iceland
?? New Zealand
?? Portugal
?? Austria
?? Denmark
?? Canada
?? Singapore
?? Czech Republic
?? Japan
?? SwitzerlandInvestigate the data → https://t.co/ieTEZsSJdc pic.twitter.com/dpKM1LmeuQ
— Global Peace Index (@GlobPeaceIndex) December 5, 2020
なお、この「海外移住したいランキング」はRemitlyの独自調査により、世界101カ国を対象に海外移住先として最も人気のある国を探すために行ったとのこと。
調査とランキングでは、世界101カ国に住む人が海外移住に関して検索したキーワードなどを分析し、各国の人が最も移住したいと考えている国名を割り出し、人気の移住先として各国をランキングしています。
つまり、今回のランキングでいうと、海外移住先としてカナダを考える(検索する)人の割合が最も多い国が、世界に30カ国あったということですね。
101カ国中の約30%の国の人々がカナダへ移住したいと考え、2位以下の国へはそれぞれ10%前後だと思うと、カナダへの注目度の高さを感じられます。
また、このランキングの通りカナダが世界屈指の移民の国として知られている点を考えれば、このランキングに対する信ぴょう性も高まりますね。
世界2位の日本とカナダ・イギリスの奇妙な三角関係?
photo from Remitly
今回のランキングでは、日本は世界で2番目に移住したい国としてランクインしました。
Remitlyは、この結果を安全性の高さや雇用機会、生活の質の高さなどが評価されているからでは、と推測しています。
日本人としてはなんだか嬉しくなる結果ですね。
一方、この調査では上記の画像のように、各国の人々がどこに移住したいと考えているのかも判明しています。
ここで注目したいのが、1位のカナダと2位の日本、そして10位イギリスの不思議な関係。
以下の調査結果では、なんとカナダからは日本へ移住したいと考えている人が最も多いとされています。
photo from Remitly
しかし、日本からは移住先にカナダではなく、イギリスを考えている人が多いという調査結果が。
photo from Remitly
さらにさらに、イギリスからはカナダへ移住を考えている人が多いという、なんとも昼ドラのような三角関係。。。
photo from Remitly
このような結果になった理由は不明確ですが、確かに日本は音楽や文学、スポーツ、教育など様々なイギリス文化との関わりも多く、同じ島国という点で親近感を感じられるのかもしれません。
ただ、いずれも今回のランキングでトップ10に入る国ですが、やはり隣の芝生は青くみえるのかもしれませんね。
海外移住について考えるきっかけに
今回の調査やランキングが示すのは、単にどの国が移住先として人気かというだけではありません。
その調査結果を細かくみていくと、例えばタイやインドネシアなどアジア圏の国では日本への移住希望が多く、中東のサウジアラビアやレバノンではカタールへの移住、トルコではドイツへの移住希望が多いなど、地域ごとに特色が生まれています。
またロシアではアメリカへの移住を考えている人が多いのも興味深い結果です。
こうした結果をじっくり眺めると、世界の移民の分布図や未来図が浮かびあがりますね。
photo from Remitly
今回のランキングで世界の人々が移住先として日本を視野に入れていることがわかったことは、新たなビジネスチャンスとなったり、私達自身の将来像を大きく変えるかもしれません。
ぜひ、今回の調査結果をじっくり眺め、海外移住や世界中の移民に対する視野を広げてみてはいかがでしょうか?