これで解決!カナダやアメリカなど北米で手に入る玉ねぎの種類6つの違いと特徴まとめ

  

突然ですが、先日「そういえば、アメリカやカナダなど北米の玉ねぎも色々種類があるけど、皆さんそれぞれの特徴を知っているんだろうか?」と思った野菜ソムリエHiro。

そこで今回は、北米で手に入る玉ねぎを大特集。合計6種類の玉ねぎの特徴をそれぞれまとめてみました。

ぜひ次回の買い物に役立ててみてください。

 

それぞれの特徴を押さえよう!アメリカやカナダなど北米で手に入る玉ねぎの種類6つの特徴まとめ

日本でもそうですが、北米でも玉ねぎは日常的に利用される野菜の一つ。ここ、カナダでも上の写真のように、黄玉ねぎ・白玉ねぎ・赤玉ねぎなどたくさんの玉ねぎを売り場で見かけます。

そこで、今回は一般的な玉ねぎはもちろん、「あまり使ったことがないかも」というものもピックアップしてみました。早速紹介しましょう。

 

1.ホワイトオニオン(白玉ねぎ)White Onion

■ 特徴:メキシコ料理によく使われる。黄玉ねぎより甘味が強く、歯ごたえが良い。黄玉ねぎよりは日持ちしない、年中出回る

■ 調理:サルサ、ワカモレ、チャツネ、炒めもの、スライスしてハンバーガーやサンドイッチにも

まず日本でまだまだ珍しいであろう「白玉ねぎ」ですが、北米ではけっこう一般的。普通のスーパーに行けば、簡単に手に入ります。

歯ごたえが良く普通の黄玉ねぎに比べて糖度が高いのが特徴。糖度が高いということは、黄玉ねぎよりは日持ちしないので、購入したら早めに使ってください。

特にメキシコで一般的に使われているので、隣国であるアメリカはもちろん、メキシコ系カナディアンも多いカナダでもよく見かける玉ねぎになっています。(黄玉ねぎより通常価格が高め)

実際カナダ在住のメキシコ生まれの友人に「メキシコでは白玉ねぎが一般的って聞いたんだけど、本当なの?」と聞いてみたのですが、

「そうそう、メキシコは白玉ねぎが一般的。カナダにいるけど、ぼくも白玉ねぎを普通は使っているよ。黄玉ねぎはむしろちょっと変な感じ。赤玉ねぎはたまに使う程度かも。」

と言っていました。黄玉ねぎが普通の日本人にとっては、コレはけっこう驚きなのではないでしょうか?

そのため、白玉ねぎはメキシコで人気のサルサ(ワカモレもサルサの一種)によく利用されていると聞きます。また、白玉ねぎだからといって、炒めたりすれば黄玉ねぎと同じく黄金色になるので、注意。ソテーにすると甘味をたっぷり楽しめます。

 

2.レッドオニオン(赤玉ねぎ)Red Onion

■ 特徴:黄玉ねぎより甘味が強い、玉ねぎらしい風味が強い、生で食べる料理にぴったり、赤玉ねぎの色鮮やかさを活かした料理に、赤紫色は「アントシアニン」、年中出回る

■ 調理:サラダ、ピクルス、サンドイッチ、ワカモレなど

北米では、赤玉ねぎは黄玉ねぎより甘味が強く(=白玉ねぎと同じくあまり日持ちしない)、他の玉ねぎより玉ねぎらしい風味が強いといわれています。

あくまで野菜ソムリエHiroの個人的かつ変な(?)見方になってしまうのですが、日本と北米のレッドオニオンを以下のように捉えています。

★日本での玉ねぎ界におけるレッドオニオンの認識
辛味や臭みが他の玉ねぎに比べて少なくて甘みもある」からサラダなんかの生食にぴったり。

★北米での玉ねぎ界におけるレッドオニオンの認識
甘さを含め、辛味など玉ねぎらしい風味が他の玉ねぎに比べて強い」からサラダなんかの生食にぴったり

また、インターネットでも英語でけっこうレッドオニオンのことを調べてみたのですが、多くのサイトが

「レッドオニオンはピリッとくる辛さを活かして生で食べるのがオススメ」
「玉ねぎの中で最も刺激的な味わいだからピザやサラダに最適」

などと書かれていたので、日本(辛味少なくて甘い)と北米の赤玉ねぎ(辛味も甘味もある)のイメージはちょっと違うのではないかと思っています。(※繰り返しますが、あくまで個人的な推測です)

北米ではレッドオニオンは日本より手に入りやすく年中流通しているので、アメリカやカナダにお住まいの方はぜひ美しい色合いを活かしてサラダや酢の物などに使ってみてください。ドレッシングやお酢など酸味を足すことで、色がさらに映えますよ。

さらに、赤玉ねぎの赤紫色はブルーベリーでよく聞く「アントシアニン」で、抗酸化作用が強いといわれているので、そこを意識して料理に取り入れるのもいいかも?

 

3.イエローオニオン(黄玉ねぎ)Yellow Onion

■ 特徴:万能(オールパーパス)に使える、日本と同じくカナダやアメリカで一番人気、赤や白玉ねぎに比べて日持ちする、年中出回る

■ 調理:肉のロースト、蒸し肉料理、ソース、スープ、シチュー、炒め物など

日本で一番人気なのは黄玉ねぎですよね。アメリカやカナダでも一番人気なのは、この黄玉ねぎ(イエローオニオン or ブラウンオニオンと呼んでいます)です。

最初に紹介した白玉ねぎよりも刺激成分である「硫黄化合物」の含有量が多いといわれ、そこがより複雑で豊かな風味につながいっているといわれています。

年中手に入りますが、春から秋にかけて栽培され、保存されたものが出回っています。調理するとまろやかなテイストになり、甘味も引き出せます。飴色玉ねぎにするのに最適といわれています。

 

4.スイートオニオン(甘玉ねぎ) Sweet Onion

■ 特徴:春~夏頃に北米で出回る甘味の強い玉ねぎの総称、ジューシー、糖度が高いため日持ちしない、普通の黄玉ねぎより値段高め、アメリカでは主に黄玉ねぎの品種が育てられている

■ 調理:炒め物に最適、オニオンリング、フレンチオニオンスープ、生食など

「日本でいう新玉ねぎ的ポジション」だと個人的に思っているのが、北米のスイートオニオンです。日本の新玉ねぎは春野菜的扱いですが、スイートオニオンは夏ぐらいまで出回ります。ちなみに新玉ねぎは品種ではなく、春に通常より早く出荷するものの総称です。

辛味の少ない玉ねぎの総称がスイートオニオンで、刺激成分である硫黄化合物が少なく、水分含有量が多いのが特徴。その名の通り、他の玉ねぎより甘味が強くジューシーです。

日本の新玉ねぎのように、スライスして生でいただくのもOKです。

個人的な話ですが、カナダで「新玉ねぎ」という名前で売られている玉ねぎを見たことがありません。「New Potato」という名前で売られている新じゃがはファーマーズマーケットで見かけたので、もしかしたら新玉ねぎも存在しているのかもしれません。

北米で人気のスイートオニオンの品種がいくつかあるので、紹介します。アメリカでは黄色系のスイートオニオンが一般的です。(カナダは謎)

4-1. ワラワラオニオン(ワラワラ玉ねぎ)Walla Walla Onion

まずはワラワラ玉ねぎ。なんだかかわいい名前ですが、アメリカ・ワシントン州のワラワラ郡で生まれたことが名前の由来です。始まりは1900年頃にこの地域に定住したフランスのピーターピエリ氏が、コルシカ島からワラワラ渓谷に甘いタマネギの種子を持ち込んだときといわれています。

今ではワシントン州の指定野菜(Designated vegetable of Washington State)になっています。

 

4-2. 1015オニオン(1015玉ねぎ) 1015 Onion

野菜ソムリエHiroはまだ見たことがないのですが、アメリカのテキサスA&M大学の園芸学教授であるLeonard M. Pike博士によって1980年代初頭に生まれた玉ねぎがこちら。名前の由来は植え付け日である10月15日からきています。

10年にわたる研究で生まれ、研究には100万ドルを費やしたそうです。その結果、テキサスで最も知られている品種の一つとなり、テキサス州はこのスイートオニオンに「ミリオンダラーベイビー(100万ドルの開発費用が由来)」という愛称をつけ、1997年にはテキサスの公式な玉ねぎ(Texas’ official state onion)として採用されています。

テキサスをはじめ、アメリカ各地に出回っています。

 

4-3. ヴィダリアオニオン(ヴィダリア玉ねぎ) Vidalia Onion

ヴィダリアオニオンは、1930年代初頭にアメリカのジョージア州ヴィダリアの近くで偶然見つかった品種で、平たいカタチが特徴です。今ではジョージア州特産の野菜として知られています。

ヴィダリアオニオンの公式サイトもあるので、ぜひ確認してみてください。(英語)アメリカはもちろん、カナダでもいくらか出回っていて、春から夏(4月~8月)に出回ると公式サイトに記されています。

スイートオニオンについては、以上!
お値段が少し高めなのが普通ですが、その分玉ねぎの甘味をたっぷり味わうことができるので、個人的にオススメです。
 

5.エシャロット(シャロット) Shallot

■ 特徴:小型の玉ねぎ、他の玉ねぎより甘味が少なくマイルドな風味、よく日持ちする、フランス料理によく使われる

■ 調理:ピクルス、タマゴ料理、ソース、生の状態ですりおろしてドレッシングに加えるなど

おそらく中央or南西アジアが起源といわれるエシャロットも玉ねぎの一種です。(以前は別の種と見られていたそう)日本語の名前「エシャロット」はフランス語「échalote」から来ています。英語では「シャロット(shallot)」と呼ばれています。

普通の玉ねぎより味の主張の少ない感じで、マイルドな風味が人気。フランスやイタリアなどヨーロッパをはじめとして、インドやネパール、中華、台湾、タイなどアジア圏の料理でもよく利用されている印象があります。

エシャロットを刻んで炒めて、コク・香りを引き出して利用したりします。ソースの隠し味にもぜひ使ってみてください。糖度が低い分、日持ちするのも特徴です。

ちなみに、日本では「エシャレット」という名前で販売されている軟白栽培したらっきょうがあるので、エシャレットとエシャロットを混合して、間違えないようにしましょう(汗)

 

6.小玉ねぎ(パールオニオン)Pearl Onion

■ 特徴:とても小さい玉ねぎ、マイルドな辛味、小さくて可愛い見た目を活かした料理に使われる

■ 調理:ピクルス、シチュー、グラッセ、煮物、カクテルのギブソンなど

玉ねぎは大きくなって成熟するものもあれば、小さい状態で成熟するものもあります。先ほど紹介したエシャロットよりさらに小さい玉ねぎが、パールオニオンです。普通の玉ねぎと同じように、黄色(上の写真ではゴールド)、赤色、白色の3種があります。

光沢のある見た目からパールという名前が付いたといわれています。赤いものはルビーオニオンと呼ばれることもあります。また、そのサイズからベイビーオニオンと呼ばれることも。サイズは1cmくらいの超小さいものもあったり、卓球のピンポン玉くらいのものもあったりします。

ドイツやオランダ、イタリアなどヨーロッパで特に利用されていて、かわいらしい見た目から主にピクルスに利用されていたりします。↓の写真を見れば、いかに可愛らしいか伝わるはず!

調理する場合、シチューに丸ごと使うのもアリです。その他、丸ごと揚げたり、付け合わせに使ったりと用途は色々。

ジンベースのカクテル「ギブソン」には、パールオニオンをひとつ沈めるのが特徴です。(海に眠る真珠みたいに見える)

 

最後に:良い玉ねぎの見分け方と保存方法もちょこっと解説

これまでたくさんの玉ねぎを紹介してきましたが、他にも葉玉ねぎなどがありますよね。(葉の部分はいつものネギを使う感じで調理することができるので、玉ねぎとネギをいっしょに購入することができて一石二鳥?)

最後になりますが、スーパーなんかで良い品質の玉ねぎを選ぶときのポイントと保存方法をまとめてみました~。

良い玉ねぎの見分け方
■ まるまると太っているもの
元々平たく育つ品種のものはより平たくなっている方が品質が良いです。最近の玉ねぎは丸型の品種が多いと思うので、まるまる太っているものを探すのが一般的かも。野菜ソムリエHiroが日本で暮らしていた頃、新玉ねぎを買う際はいつも平たいものを探していました。

■ 見た目より重量のあるもの
■ 根があまり伸びていないもの
■ 首と根の部分がぎゅっと締まっているもの
■ 首の部分あたりが柔らかいものは避ける
■ 傷がないもの
■ 乾いていて、つやがあるもの
■ 先端から芽がでていないもの

玉ねぎの保存方法
■ 風通しのよいところで保存
■ 新聞紙にくるむ
■ 新玉ねぎは日持ちしないので、冷蔵庫の野菜室
■ 湿気を避けるため、ポリ袋から出して保存。ネットに入れるとよい

ということで、北米には色んな玉ねぎがあって困ってしまいますね(汗)
今回の記事がアメリカやカナダにお住まいの方に少しでも参考になったのであれば、幸いです。

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