昨年2016年春に実施されたカナダ統計局による国勢調査。郵便で送られてきた調査表に記入したり、Webサイトに入力したりした方もいらっしゃるでしょう。
その国勢調査において、人口に関する調査結果が先日発表されました。
その結果によりますと、カナダの人口が
3500万人を突破しました!!!!
Image from Statistics Canada via Facebook
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具体的には35,151,728人で、前回の2011年の国勢調査から5%増。この人口数がどのくらいの規模かといいますと、関東の人口上位4府県の東京、神奈川、埼玉、千葉を合わせた人口数(約36,130,000人※2015年国勢調査)よりちょっと少ない数です。そう考えると、関東の人口密度の高さがある意味すごいですね。
今回の調査結果から、カナダという国の人口の分布が見えてきますのでポイントでご紹介しましょう。
先進国内でも高い人口成長率
上のビデオでも分かる通り、調査結果によると過去5年間のカナダの人口年間成長率は、G7先進7カ国において最も高く1位の1.0%。
G20の中では8位に位置しています。ちなみに、我らが日本はG7、20のどちらも最下位の-1.0%だそうです。
Original Image from Statistics Canada
この人口増加の3分の2は移民によるもの(カナダへ移民して来た人からカナダから国外に移民した人を差し引いた数値)で、残りの3分の1が出生による自然増加。
Image from Statistics Canada
また最初に国勢調査が行われた1871年の人口数350万人と比較すると、2016年の人口は10倍になり、今後カナダの人口は2031年には4000万人に達すると見られています。
人口増加が顕著な西側エリア
Image from Statistics Canada via Facebook
特に西側エリアでその人口増加が顕著だそうで、ヌナブト準州は最も人口増加率が高く12.7%、その次に11.6%のアルバータ州でした。
Image from Statistics Canada via Facebook
またカナダの人口の3分の1以上が、バンクーバー、モントリオール、トロントの3大都市に住んでいるほか、
州単位では、5分の3がケベック州かオンタリオ州に、3分の1近くがBC州、マニトバ州、サスカチュワン州、アルバータ州に住んでいます。
そしてこれはカナダではすでに皆よく知っていることですが、人口の66%がアメリカとの国境から100km以内の南側に偏っているそうです。
今後の調査結果発表予定
今回2月8日に発表された調査結果は、人口や住居に関するデータでしたが、今後さらに1年かけて様々なデータが発表されますので、気になる方はぜひカナダ統計局(Statistics Canada)のWebサイトをチェックしていてくださいね。
発表日 | データ内容 |
---|---|
2017年2月8日 | 人口と住居数 |
2017年5月3日 | 年齢、性別、住居の種類 |
2017年8月2日 | 家族、世帯、婚姻、言語 |
2017年9月13日 | 収入 |
2017年10月25日 | 移民、民族多様性、住宅、原住民 |
2017年11月29日 | 教育、労働、仕事の移動、仕事の言語、流動と海外への移民 |