時は2019年6月13日(木)。
耳をすませば夏の風物詩ともいえるセミの合唱が今晩は聞こえるのかなとちょっとでも思ったあなたには、脳天斜めから片手チョップです(現在極度の興奮状態で混乱中のLifeTorontoスタッフ)
耳をすまさなくても、今晩はカナダ全土で「WE THE NORTH!WE THE NORTH!WE THE NORTH!」の大合唱が聞こえるはずですから!心から伝えたい!!
NBA初優勝!!!!
本当におめでとうラプターズ!!!!
HEART OF A CHAMPION! @Klow7 | #WeTheNorth pic.twitter.com/VwMntkCuuI
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目次
歴史に残る快挙にカナダ中が沸いた!NBAでToronto Raptorsが初優勝!!
Reppin’ ?? #WeTheNorth pic.twitter.com/lVt6eatRzG
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2019年6月13日(木)に行われた運命の一戦、トロント・ラプターズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ。
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NBA王者をかけた第6試合目となりましたが、見事ラプターズが 114 – 110 で勝利!!そして、
ラプターズ史上初の快挙となる NBA 初優勝を飾りました!!!!!
photo from TorontoRaptors
そもそもファイナルの対戦相手となったゴールデンステイト・ウォーリアーズはスター選手を多く抱え、過去5年中、5回連続ファイナル進出、3回NBA優勝と言った「ザ・強豪チーム」。
対する我らラプターズは、スターター選手5人中2人が「新入り」と言う不安しかない状況からシーズンが始まり、まして、そもそもセミファイナル進出ですらチーム設立以来初めてで、まったくのファイナル未経験チームが、今晩NBA初優勝に至るまでの道のりがどれほど険しいものだったのかは想像に難くありません。
CANADA, THE @NBA TITLE IS YOURS! #WeTheNorth pic.twitter.com/QaCvuX5bsK
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82試合あるレギュラーシーズンにて58勝の好成績を残しつつ、トーナメント方式のプレイオフでは見事に16チームからNBA優勝まで勝ち上がったラプターズ。初優勝を祝えるのは、選手だけでなくファンにとっても一生忘れられない出来事になったのではないでしょうか!
たくさんの夢と感動をありがとう、ラプターズ!!
BALL GAME. @NBA CHAMPIONS!!!#WeTheNorth pic.twitter.com/0tVa8K56lG
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カナダのバスケチームがNBA王者になるまでの軌跡
ラプターズがNBAの王者になった記念として、ラプターズ大ファンのLifeTorontoスタッフ目線で今までの軌跡をまとめてみました!
まず思い出すのが、新しいチームメイトを迎えたレギュラーシーズン順調にプレイオフ進出かと思った矢先にラプターズの軸ともいえるキャプテン:カイル・ローリー選手が足首を負傷したこと。
最悪、プレイオフ欠席とも囁かれていました。
photo from Lowry ruled out against Thunder because of ankle injury
その後、ローリーの負傷は大事に至らず、ラプターズは無事にプレイオフ進出を果たしましたが、大切な開幕となる初試合にホームで負けてしまうのです。
一部のファンとメディアからは「はい。今年もラプターズ終わり。」と例年通りの惨いコメントを残されてしまいました。
でも、ラプターズはこの負け試合を羽切りに、みるみる「可愛いヤモリ」から「獰猛な肉食竜」に変身していったのです。
第1ラウンドでは、1敗後に4連勝でMagicを打ちのめします。
photo from raptorshq.com (Reinhold Matay-USA TODAY Sports)
第2ラウンドでは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとはかなり互角な試合展開なり、進出か敗退かを決めるGAME7に余儀なく突入。
キャプテンのローリーはこの試合で左手の親指を脱臼してしまったんですよね。
photo from ca.sports.yahoo.com(Frank Gunn/The Canadian Press via AP)
両チーム疲労困憊が伺える中、ギリギリ最後まで同点の運びとなるも、絶体絶命の中、残り4.2秒でレナードがイチかバチかのブザービーターを決めて、強運に守られセミファイナル進出を果たしました。
ただ、一筋縄ではいかないラプターズは、セミファイナルとなる第3ラウンドで、レギュラーシーズン勝利数がラプターズよりも多いミルウォーキー・バックスに早くもボコボコにされてしまい、最初の2試合を連続で負けてしまうのです。
ファンの誰もが思いました「はい。また詰んだ。」と。
でも、そんな中、マッチアップするバックス選手の圧倒的な身体能力の差に、ラプターズの面々は諦めませんでした。
チーム一人一人が強い粘りをみせ2敗からの4連勝を成し遂げチーム初のセミファイナル優勝となったのです。
ラプターズ、チーム設立以来初めてイーストカンファレンスチャンピョンとなりました。
MVP! MVP! MVP! pic.twitter.com/wQSzr3htfk
— Toronto Raptors (@Raptors) May 26, 2019
そして、更なる高みに向かってNBAの最強を決めるファイナルへの進出を果たしたラプターズは、絶対王者であるウォーリアーズに真っ向勝負!!!
破竹の勢いで初戦を勝ち取り、GAME2はホームで負けを許すも絶対的アウェイであるGAME3、4では見事に勝利を納め、なんとザ・強豪であるウォーリアーズにまさかの王手!!GAME5では惜しくも敗れましたが、超接戦!!
思わぬラプターズの快進撃に、北米が激震しましたね。
Keep attacking pic.twitter.com/BCPaPQ2ziV
— Toronto Raptors (@Raptors) June 11, 2019
そして、北米、いや、全世界が注目する今晩のGAME6で勢いにのったラプターズが大勝利!!!!
ついに!ラプターズが!
NBA優勝!!!!!!!!!!!!!
最後に:ラプターズ大ファンのLifeTorontoスタッフによるまとめ
北米4大リーグで、カナダのチームが所属しているのはMLB、NHLとNBAの三つとなり、その中、カナダの国技とも呼ばれているアイスホッケーでは幾度もカナダのチームがNHLにて優勝しております。MLBにおいてはトロントブルージェイズが早くも1992年にワールドシリーズにてチャンピョンを獲得しています。
1949年NBA創立から70年、1995年トロント・ラプターズ設立から24年の年月が経った2019年6月13日の本日、初めてカナダのチームがNBAで優勝しました。個人的にとても感慨深いものがあります。
アメリカの強豪チームとは異なりカナダのチームは人口から確約されるであろうファンベースもなければチームの実力に大きく影響する運営資金面もカナダドル/米ドルの兼ね合いや、国の経済規模からして決して潤沢とは言えません。
ラプターズが設立された1995年、もう一つのカナダのチームとしてNBAに加盟したバンクーバー・グリズリーズはドラフトで指名した選手に「カナダのこと、全然何も知らないから。」と言う前代未聞の理由で入団拒否をされました。そしてあっと言う間に6シーズンが過ぎグリズリーズは興行として振るわなかったことから、結局アメリカの実業家に売却されてしまいました。
あの頃から、カナダに来てまでプレイをしたい選手が少ないと言う事実はなにも変わっていません。そんな中、今日優勝した喜び以上に、今日の優勝にどうして辿り着いたのかをどうしても考えてしまいます。
NBAを通してみると、多国籍な選手に恵まれているチームは多く存在しています。
ラプターズも同様、スペインからマルク・ガソル、コンゴ共和国からサージ・イバカ、イギリスからはOG・アヌノビー、カメルーンからパスカル・シアカムなどの選手や、アジア系アメリカ人であるジェレミー・リンが在籍しています。
アメリカ籍の選手が大半を占めるNBAですが、カナダと同じように移民の国でも知られているアメリカ。
自分の錯覚かもしれませんが、上記の異なる文化背景を持つ選手が、前のどこのチームに所属しているときよりも、現にトロント・ラプターズに所属しているときが一番輝いているように見えるのです。
サージ・イバカ選手のトロントでの食生活に関しては以下のようなドキュメンタリーが公開されています。
そんな一人一人個性豊かな選手が、トロント、カナダでは一番舌が喜ぶ故郷の料理が町中で食べられて、試合では自分の聞きなれた言葉で応援されるんです。
ラプターズの真の強さは、一人一人の選手とコーチ陣と関係者やファンの努力はもちろんのこと、トロント、カナダという土地と人の豊かさが大きく影響しているのだと気付かされました。
ラプターズ、本当におめでとう。
すべての選手とファンを誇りに思います。
Toronto Raptors
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