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元ブルージェイズ投手・菊池雄星選手の通訳者、大嶋佑亮さん「ワールドシリーズは原点に立ち返る機会」

  

ワールドシリーズは2025年10月27日現時点で、1勝1敗のタイとなっています。

第1戦では、トロント・ブルージェイズのアディソン・バージャー選手が6回裏に代打で満塁ホームランを放ち、チームは11対2で圧勝しました。

続く第2戦では、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸選手が20打者連続アウトという圧巻のピッチングを披露し、ドジャースが完投勝利を収めました。

現在、トロントとロサンゼルスはまさに「野球世界の中心」となっています。

振り返ってみると、2023年の冬にブルージェイズは大谷翔平選手の獲得を模索していましたが、契約には至りませんでした。そして昨シーズン(2024年)、ブルージェイズの結果は74勝88敗と期待を下回りました。

しかし今シーズンは見事に立て直し、ファンの期待を大きく上回る快進撃で、ついにワールドシリーズ優勝まであと3勝という位置にいます。

元ブルージェイズ・菊池雄星選手の専属通訳であり、トロント郊外出身の大嶋佑亮さんにインタビュー

そんなブルージェイズの粘り強さを誰よりも近くで感じてきたのが、元ブルージェイズ・菊池雄星選手の専属通訳を務めている大嶋佑亮(Yusuke Oshima)さんです。

現在は菊池選手とともにロサンゼルス・エンゼルスへ移籍していますが、今回大嶋さんにブルージェイズについてお話を伺うことができました。

「ブルージェイズが毎日戦ってる姿っていうのは、遠くからでも見えてるんですよね。いい時も悪い時も、みんな冷静で、粘り強い野球を続けている。それがここまで来られた一番の理由じゃないかなと思います。」

(大嶋さんは過去にCityNewsのインタビューにも答えています)

大嶋さんは2024年に菊池選手がヒューストン・アストロズへトレードされるまで、長くブルージェイズに携わっていました。

2023年のワイルドカードシリーズでミネソタ・ツインズに敗れた際も、チーム全体が「次こそはワールドシリーズへ」という強い気持ちを持ち続けていたといいます。

「もともとブルージェイズファンだったので、こうしてチームがここまで来たのは本当にうれしいです。本当にみんなが頑張ってる姿を見てきたので、ずっとこの瞬間を待ってたって言う気持ちがあります。もちろん今はエンゼルスの一員なので、少し複雑な気持ちもありますけど(笑)。」

トロント郊外出身の大嶋さん。子どもの頃からトロント補習授業校に通っていて、その経験が通訳という仕事に出会ったときに、すぐに挑戦する勇気を与えてくれたと話します。

「小さい頃からずっとブルージェイズファンだったので、そのチームで通訳として働けるなんて、まさに夢のような体験でした。子どもの頃に憧れた舞台に、自分が立っている――そう感じましたね。」

長い道のりの中で、ブルージェイズのワールドシリーズへの歩みにほんの少しでも関われたことに、大嶋さんは深い感慨を覚えているようでした。


ということで、ブルージェイズの32年ぶりのワールドシリーズ制覇が、いま現実のものになろうとしています。

トロントではワールドシリーズの観戦パーティーも各地で行われています。ドジャースとの頂上決戦を見守りましょう。

Toronto Blue Jays
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