一人1000円の「日本出国税」が1月7日にスタート!支払い方法やルールとは?

  

今年1月7日より、日本を出国する際には一人1,000円出国税(正式名称:国際観光旅客税)が徴収されることになりました。

英語ではInternational Tourist Taxとして、国籍や出国目的を問わず、飛行機もしくは船で日本を出国する人に課せられます。

始まったばかりの出国税制度。
支払い方法や免除対象となる年齢や滞在期間とは・・?

今日は、この「出国税」についてまとめてみました。

■一人1,000円の出国税。支払い対象者は?

先にも述べたように、出国税は、原則として国籍や出国目的問わずに徴収されます。

ただし、以下の条件に当てはまる場合は支払い対象外(非課税)となります。

・2歳未満の乳幼児
・航空機で日本に入国後、24 時間以内に日本から出国する乗継旅客
・天候その他やむを得ない理由により日本に寄港した国際船舶等に乗船していた者

また、日本に派遣された外国の大使等、国賓等、合衆国軍隊・国連軍の構成員等の出国時は免税となります。

■出国税は、どうやって払うの?


スクリーンショット from Air Canada

出国税は、海外行き航空券や船のチケットを購入した際に徴収されます。旅行者から国税を徴収した国際旅客運送事業者が、国に納付をするという流れです。

日本円で旅券を購入した場合は一律1,000円が課されますが、カナダドル等で購入をした場合は1,000円相当額となる外貨建て金額で請求されます。ちなみにAir Canadaでは、1月10日時点では日本出国税として12.22カナダドルを航空券購入時に加算していました。

■1月6日以前に予約した航空券には、課税されない?

この出国税は1月7日(月)以後の出国に適用されるので、1月6日以前に予約・発券したチケットは対象となりません。ただし、1月6日以前に購入した航空券を適用開始日(1月7日)以降に変更した場合は、課税対象となりますので注意しましょう。

■年間500億円(見込)の税収は、何に使われる?

2019年度に見込まれる出国税の税収は、約500億円と言われています。
日本政府によると、この税収は、以下のような訪日外国人観光客向けサービスの向上に充てられるということです。

① ストレスフリーで快適に旅行できる環境の整備
② 日本の多様な魅力に関する情報の入手の容易化
③ 地域固有の文化、自然等を活用した観光資源の整備等

国税庁のリーフレットより

日本で新しい税金制度が誕生したのは、なんと27年ぶり
この「出国税」同様の税制度は、海外の国(中国、メキシコ、オーストラリア、カンボジア、マレーシアなど)では既に導入がされています。

ここで徴収した税金が、訪日外国人を受け入れるに相応しい環境の整備に着実に繋がると良いですね。

※参照
国税庁|国際観光旅客税について
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/kansetsu/kanko/index.htm
ANA|日本における国際観光旅客税の新設について
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice181213/
JAL|日本における国際観光旅客税の新設について
https://www.jal.co.jp/info/inter/181213.html

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