先日、カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)は2019年から2021年までの今後3年間で、約100万人の移民を受け入れる計画であることを発表しました。
自身もソマリアからの移民であるフッセン移民・難民・市民権相は、「我々は歴史を通じて新しく来る人たちを歓迎してきたおかげで、カナダは我々皆が楽しめる、強く活気のある国へと発展した」と話していて、移民の受け入れ拡大に非常に積極的な姿勢を見せています。
■カナダが直面する問題に、移民は不可欠
カナダも日本と同様、高齢化問題や出生率の低下など、様々な問題に直面しています。これまでもカナダの重要な労働力となり経済発展に貢献してきた移民は、これから更に必要とされようとしています。
今回発表された計画によると、今後3年間で以下の通り合計約100万人の移民を受け入れる予定だそうです。
2019年 | 330,800人 |
2020年 | 341,000人 |
2021年 | 350,000人 |
3年間合計 | 1,021,800人 |
■年々増え続ける、カナダの移民受け入れ数
CICのホームページによると、カナダが受け入れる移民の数は年々増えています。
photo from CIC News
内訳を見ると、断トツで多いのが、オレンジ色の「エコノミックプログラム(Economic)」での移民。
この個人移民のプログラムには、2015年に導入されたエクスプレスエントリー(カナダで成功するスキルを持っていてカナダ経済に貢献できる人材に、優先して移民権を与えるプログラム)やカナダで人手不足が深刻なケアギバーなどが該当します。
その次に緑色の「ファミリークラス(Family)」、そして紫色の「難民(Refugees/Protected)」となっています。
■今後も、労働力となる「エコノミックプログラム」での移民が大半予定
2019年から2021年に受け入れる移民についても、大半はエコノミックプログラムの予定です。
エコノミックプログラム | 57.25% |
ファミリープラン | 27.74% |
難民 | 13.87% |
その他 | 1.13% |
■インドからの移民が最多!
ちなみにカナダ政府の発表によると、2017年に受け入れた移民の出身国トップ10はご覧の通り。
photo from Government of Canada
1位がインド、2位がフィリピン、3位が中国となっています。
日本は当然ながら(?)ランク外です。
お隣のアメリカとは正反対で、移民の受け入れに一層力をいれているカナダ。
カナダへの移民を検討されている方は、今がチャンスかもしれませんね!