トロントのJCCCで開催された日本茶祭り(Nihoncha matsuri)に行ってきた

  

カナダ・トロントで暮らしていると、日本の文化が恋しくなるときがありますよね。

先日11月3日、トロントの日本文化会館(JCCC: Japanese Canadian Cultural Centre)で開催された「日本茶祭り(Nihoncha Matsuri)」には、日本茶の深い歴史や豊かな風味を体験しに多くの参加者が集まりました。今回は、その様子を写真でお伝えしたいと思います。

まず、入場すると、小さなカップと日本茶祭りデザインの手提げバッグがもらえました。(入場料は$20)会場にはトロントで美味しい日本茶を提供するベンダーが集まり、この小さなカップを使って、さまざまな種類のお茶の試飲をすることができるんです。

煎茶のように同じ名前で呼ばれていても、産地が異なれば、それぞれの地域の気候や地形の違いにより味が違ってくるとのことでした。お茶って面白いですよね。

会場となったJCCCには、ご覧の通りたくさんの人が集まっていました。人気イベントであることがうかがえます。


会場では茶道や煎茶道、金つぎ、玉露など様々なワークショップや展示があったのですが、特に印象に残ったのは「手もみ」です。(まさかトロントで手もみが見られるとは・・・!)

手もみとは、機械を使わず手で揉みこむお茶のこと。現在主流のお茶は機械で作られていますが、手で揉みこまれた茶葉は形が独特で、仕上がりも美しいとのことですよ~。

また、茶道の文化に欠かせない和菓子のワークショップも観ることができました。日本で修業し、現在はフランスを拠点に活動する和菓子職人が招かれ、来場者の目の前で美しい芸術作品ともいえる和菓子がつくられました。

さらに、カナダを拠点とする書道家 Noriko Maedaさんの掛け軸作品も展示されていて、日本の芸術をたっぷり味わうことができました。

ベンダーブースでは茶葉だけでなく茶器を販売しているところも多くあり、どれも魅力的でした。和を感じる小物もありました。

さらにお弁当やおにぎり、大福などのスイーツも販売されていましたよ。マーカムを拠点とするUKIYOによる保存料不使用のインスタント味噌汁ボール(Miso Soup Balls)も見かけました。

ちなみに日本茶のお祭りということで、日本人にはおなじみの伊藤園「お~いお茶」のブースも出ていました!お~いお茶グローバルアンバサダーの大谷翔平選手がとても目立っていました~。

お~いお茶は国産茶葉のみを使用。ボトルにも工夫があって、店頭に並んでいる間にも強い光が当たり続けることでおいしさが損なわれるため、ボトル表面の70本の切れ込みで光を乱反射させて、おいしさを守っているそうです。

その他にも、ゲストスピーカーによる着物のデモンストレーション(Hiroko Puopoloさん)だったり、風呂敷についてのお話(長持商店)があったりと、訪れた人々は五感で日本の伝統文化を楽しむことができたようでした。

トロントにいながら日本文化をたっぷり楽しむことができる日本茶祭り(Nihoncha matsuri)、2025年の開催(11月2日)も今から楽しみですね。今年行けなかったという方は、ぜひ来年会場を訪れてみてください。

日本茶祭り(Nihoncha matsuri)
【公式サイト】

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