本記事内で解説した、屋内での集会の制限について、トロント市は12月4日「自宅での集まりは、引き続き家族だけに制限するものの、1人暮らしの場合は、他の1人または1世帯と限られた接触を検討してみるのもいい」と発表しました。
そのため、やや曖昧な表現にとどまっていますが一人暮らしの方の場合は、特定の人物1人や1世帯と屋内で会うことも可能のようです。
本記事で、「映画やドラマ制作は、撮影後の編集作業(ポストプロダクション)などは許可されるが、新たな撮影はロックダウン状態では不可(レッドエリアへ戻れば可能に)」とご紹介しましたが、11月22日時点でトロントでの新たな撮影はレッドエリアのルールに準じるとして、可能となりました。
オンタリオ州政府はトロントとピール地域を11月23日(月)より再びロックダウンすると発表しました。
レストランやバーの屋内外での食事が禁止され、ピックアップとデリバリーのみに、その他ノンエッセンシャルな事業も閉鎖となります。
今回は、州政府が発表した詳細を日本語でまとめましたのでご覧ください。
11月23日午前12:01よりトロントとピール地域が再ロックダウン
#BREAKING: Toronto and Peel Region have been placed under a lockdown. https://t.co/CYWRzmzvkc
— CTV Toronto (@CTVToronto) November 20, 2020
カナダ・オンタリオ州政府は11月20日(金)の会見で、トロント市のあるトロント地域と、ミシサガ市やブランプトン市を含むピール地域を再ロックダウンすると発表しました。
ロックダウンは11月23日(月)午前12:01から開始され、すくなくとも28日間はロックダウン状態で様子をみるようです。
そのため、最短でも12月21日(月)まではロックダウンが続きます。
また、ダーラムとウォータールー地域は、5段階で色分けされた4番目のカテゴリである「レッドゾーン」に11月23日(月)午前12:01移行されます。
なお、会見では、オンタリオ州政府首相ダグ・フォードが以下のように述べました。
“厳しいニュースであることは知っています。これは、私たちが望むところではありません。しかし、私はオンタリオ州が一緒にこの嵐を乗り切ると信じています。”
各事業へのロックダウンによる影響
Effective Nov 23 at 12:01 a.m., @TOPublicHealth is moving to Grey–Lockdown.
Limit all trips outside your home for essential reasons only, like buying groceries or medical appointments.
Learn more about the restrictions being implemented at: https://t.co/QlSWofoKMq pic.twitter.com/FadngEuehh— Ontario Ministry of Health (@ONThealth) November 20, 2020
ロックダウン後は様々な事業に影響がでます。
今後細かな変更も想定されますが、まずは以下の内容がベースとなります。
●チャイルドケアサービスや小学校などの公立学校は開校
(オンタリオ州の小学校などの公立学校は引き続き開校、高等教育機関はオンラインのみで開校。)
●レストランやバーはピックアップまたはデリバリー、ドライブスルーのみ可能
(アルコールは引き続き販売されるが、飲食店の屋内外の飲食利用は不可)
●小売業とその他の事業:ノンエッセンシャルな小売店やモール内の小売店は、路上での受け取りやデリバリーのみ可能
(食料品店、コンビニエンスストア、ハードウェアストア、サプライストア、アルコール販売店、薬局などのエッセンシャル事業は、対面での買い物も可能ですが、店内は50%の収容率に制限されます)
●園芸センターや自動車販売店は予約制で営業可能。
●以下のその他の事業は休業となります。
・理髪店
・パーソナルケアサービス
・カジノ、ビンゴホール、ゲーミング施設
・映画館
・舞台芸術施設
●スポーツやフィットネス施設
・屋内のジムやコート、プール、リンクなどはすべて閉鎖
・屋内スポーツはトレーニングも含み全面禁止
・屋外でのスポーツやフィットネスクラスは10名まで
・コミュニティーセンターや多目的施設は育児など特定の活動の場合のみオープンを許可
●ミーティングスペース
法廷・行政サービス、精神保健・依存症支援サービスを除き、すべての会議スペースとイベントスペースは閉鎖
●映画やドラマ制作は、撮影後の編集作業(ポストプロダクション)などは許可されるが、新たな撮影はロックダウン状態では不可(レッドエリアへ戻れば可能に)
ロックダウン時の生活上の制限
ロックダウン後は以下のような制限が発生します。
●屋内で開催される公共の行事や社交的な集まりや集会はすべて禁止
(同じ世帯での集まりを除く)
やや曖昧な表現ではありますが、1人暮らしの方は特定の人物1人や、特定の1世帯のみであれば屋内での接触が可能のようです。
詳細はこちらのトロント市公式サイトでご確認ください。
●屋外での集会は物理的な距離を維持し10人までに制限
●教会や礼拝所は屋内外で各10人に制限
(宗教的なサービスや結婚式、葬式にも適用)
不明点は州政府の窓口へ
今回のロックダウンでの影響については、不明点も多いかと思います。詳細はこちらのオンタリオ州政府公式サイトもご覧ください。
また、オンタリオ州政府は以下の相談窓口を設けています。
「どういった事業が開かれるのか」「ビジネスや雇用にどういった影響を与えるか」など、質問がある場合は以下に電話連絡しましょう。
1-888-444-3659