コロナ禍を皆で乗り切ろう!ストレスや不安への対処の仕方について

  

JSSの「トロント生活相談室」第2回
文/JSS(ジャパニーズ・ソーシャル・サービス)
カウンセラー・オンタリオ州公認心理療法士
公家孝典

COVID-19のパンデミックとそれに伴う非常事態宣言による社会状況と生活の変化により、私たちはいま多大なるストレスと不安にさらされています。
仕事の時間や内容が激変し、収入への影響や家での仕事環境づくりに苦労したり、買い物が思うようにできなかったり、趣味のアクティビティに出かけることや友人と会うことすらも難しくなりました。

ストレスや不安のレベルが上がると、私たちは心の余裕がなくなり、普段なら気にならないちょっとしたことにイライラするようになったり、知らず知らずのうちにマイナス思考が強くなり気分がふさぎ込みがちになります。

こうなると、家族間のケンカが増えたり、独り暮らしでも考え込んでしまうことで孤独感が強まります。ただでさえ不安な状況がさらに深刻になり、まさに悪循環です。さて、この悪循環を断ち切るためにはどうすればよいのでしょうか?

心の健康を保つために

不安やストレスを感じていることを認めて受け入れましょう

不安になったり、ストレスを感じたりしていてもいいのです。不安やストレスと向き合うのが怖いあまりに見て見ぬふりをしたり、逆に必要以上に増幅させ巨大化させてしまうと、「適切な対応」が取れずに状況を悪化させてしまう可能性が高くなります。

その不安やストレスをしっかり分析し原因を明確化しましょう

不安やストレスの正体がはっきりすれば、「適切な対応」がとりやすくなります。

軽減するための具体的かつ実行可能な作戦を立て実行していきましょう

(例)悩み=やることがなく孤独感が増し、ストレスを感じる
【作戦1】自宅でできる息抜きや新しいアクティビティを見つけ、実際にとりくんでみる。
【作戦2】電話やビデオ通話で家族や友人と積極的につながる。
【作戦3】作戦1&2を実行してみた結果を検証し、うまく問題が軽減されていれば、それを続ける。問題が解決されていない場合には、なぜうまくいっていないのかを分析し、作戦1&2に修正を加える。修正してもどうにもならなそうな場合には、新たな作戦をたて、実行してみる。

シンプルに見えるかもしれませんが、抱えている不安やストレスが大きいほど、誰にとっても一人でこれを組み立てるのは難しいものです。

JSSでも相談を受け付け中


ジャパニーズ・ソーシャル・サービス(以下JSS)は、日本文化を背景に持ちカナダで生活している方々へ、オンタリオ州公認資格を持った専門家がソーシャルサービスを日・英で提供している非営利団体です。通常時のサービス内容はカウンセリング、情報提供、関係援助機関の紹介、コミュニティープログラムや情報セミナーの提供、擁護活動などです。

COVID-19による非常事態宣言下、JSSは電話/オンラインでの相談業務・カウンセリング・情報提供サービスを提供し、相談員が電話・Emailにて相談を受けています(平日10〜18時)。

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基本情報:政府発表のCOVID-19知識
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