日本に比べて残業が少なく、”過労死”とは無縁の環境にあるカナダ。
17時には仕事を終え、自宅に帰って家族と一緒に夕食・・
が、カナダ人の一般的なライフスタイルです。
カナダのジャスティン・トルドー首相も大切にしている「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」が、うまく取れているなぁと感じるカナダ。
日本の労働環境とは異なるカナダでは、皆さん一体いくら稼いでいるのでしょうか?
平均時給は、いくらなのでしょうか?
今日は、WOKOPOLISの「カナダで最も収入が高い/低い職業(英語記事)」の調査結果を中心に、カナダの平均時給や年収を職業や州別にご紹介します!
※当記事の日本円換算は、すべて1カナダドル=90.27円で計算しています
1. カナダの最低賃金と平均時給は?
●2017年9月現在のカナダの最低賃金は、平均約11.43ドル/時間
オンタリオ州の最低賃金は11.40ドル/時間(1,029円/時間)です。
●2016年の平均時給(残業含む)は、23.85ドル(2,152円)
●2016年のフルタイム社員の平均時給は、27.70ドル(2,500円)
ちなみにトロントのフルタイム社員の平均時給は30.40ドル(2,744円)で、平均より高くなっています。
https://www.monster.ca/career-advice/article/minimum-wages-across-canada-in-2017
http://www.statcan.gc.ca/daily-quotidien/170615/dq170615a-eng.htm
http://www.statcan.gc.ca/tables-tableaux/sum-som/l01/cst01/labr74a-eng.htm
2. カナダの州・準州別の世帯年収中央値
Statistics Canadaの調査結果によると、カナダの州・準州別の世帯年収中央値は、以下の通りです。
photo from Statistics Canada
カナダの世帯年収中央値は、80,940ドル。
日本円に換算すると約730万円になります。
2011年から2015年まで、年収が増えていることが分かります。
ここオンタリオ州の年収中央値は81,480ドル(735万円)で、13の州・準州のうち第5位です。
3. 年収が最も高い10の職業
こちらの調査結果によると、カナダで【年収が最も高い10の職業】は、以下の通りです!
Specialist physicians 専門医 |
$117,000-$375,000 |
Dentist 歯医者 |
$53,805-$213,671 |
Family physicians 家庭医 |
$58,015-$310,054 |
Lawyers 弁護士 |
$48,630-$146,431 |
Federal judges 連邦裁判所判事 |
$308,600-$396,700 |
Senior managers of Goods Production, Utilities, Transportation, and Construction 生産、公益事業、運送業、建設業などのシニアマネジャー |
$75,159-$141,569 |
Senior managers in Finance and Communications ファイナンス業や通信産業のシニアマネジャー |
$77,805-$129,629 |
Actuaries 保険数理士 |
$45,820-$129,740 |
Engineering managers 技術管理者 |
$68,100-$172,000 |
Airline pilots 飛行機のパイロット |
$35,233-$146,274 |
▶︎▶︎カナダのファミリードクター/歯医者/専門医事情
トップ10に入っている3つの職業、”Specialist physicians”、”Dentist”、”Family physicians”。
この3つは、カナダでは収入なども大きく異なり、”医者”として一括りにされません。
Specialist physiciansは、眼科医や脳神経外科医などの専門医を指します。Dentistは歯医者、Family physiciansはファミリードクター(家庭医)のことです。
最も収入が高い専門医も、その専門によって年収は大きく異なります。
例えばこちらのwebサイトによると、眼科医の平均年収は、なんと418,000ドル(3,773万円)だそうです!
▶︎▶︎同じ職業でも、年収に大きな幅
就職先や都市によっても大きく異なり、キャリアを積むにつれてグンと年収が上がる職業などもあります。
例えば弁護士の年収。こちらのwebサイトによると、カナダの弁護士の平均年収は74,375ドル(671万円)。
エントリーレベルの弁護士でも平均が70,000ドル(631万円)、その後10年〜20年のキャリアを積むと平均年収は123,000ドル(1,110万円)に跳ね上がります。
4. 年収が最も低い10の職業
続いて、同ウェブサイトによる【カナダで年収が最も低い10の職業】です。
Sewing machine operator 裁縫機械操作員 |
$22,514-$41,546 |
Cook, fast food 調理、ファストフード |
$20,994-$26,026 |
Cashier レジ店員 |
$21,183-$29,156 |
Dishwasher ディッシュウォッシャー |
$21,286-$28,540 |
Bartender バーテンダー |
$20,091-$42,837 |
Restaurant host/hostess レストランホスト&ホステス |
$21,113-$29,120 |
Service station attendant サービスステーションの係員 |
$21,052-$32,357 |
Food and beverage server 飲食業のサーバー |
$22,360-$30,369 |
Food counter attendant/kitchen help レストランのアテンダント、キッチンヘルプ |
$21,184-$32,888 |
Babysitters, nannies, and parent’s helpers ベビーシッター、ナニーなど |
$20,880-$37,354 |
いかがでしたか?
日本人のワーホリ学生の多くが就いているレストランでの仕事は、やはり給料面では低めです。
ただし、上記の年収にはチップが含まれていないことを忘れずに!
特にバーテンダーやレストランのサーバーは、チップを時給以上にもらっているケースもあります。
カナダ留学中の方、これからカナダで就職をされる方は参考にしてみてくださいね!