カナダで芸術に触れたいあなた!
演劇が好きなあなた!
ストラットフォードで演劇を見てみてはいかがでしょうか?
今回は、毎年4月~10月頃に開催されているストラットフォード・フェスティバルについてご紹介します。
目次
そもそもストラットフォード(Stratford)ってどんなところ?
カナダオンタリオ州南西部にある街「ストラットフォード」。
歴史ある街並みが魅力のひとつで、人口約3万人が暮らしています。トロントからは車で約2時間のところにあります。
そして、ストラットフォードはカナダのスターであるジャスティン・ビーバーの出身地としても知られていますが、演劇の街として超有名!
元々ストラットフォードという名前も、シェイクスピアの故郷であるイギリスの「ストラットフォード・アポン・エイボン」にちなんで名付けられていて、街の中心部にある川も「エイボン川」と呼ばれていますよ。
北米屈指!演劇の街で開催される「ストラットフォード・フェスティバル(Stratford Festival)」とは?
そんな演劇の街ストラットフォードで毎年開催されているのが、「ストラットフォード・フェスティバル」です。
このフェスティバルは元々1953年から開催されている舞台芸術祭で、過去には以下のような名前で呼ばれていました。
■ ストラトフォード・シェイクスピアリアン
■ シェイクスピア・フェスティバル
■ ストラトフォード・シェイクスピア・フェスティバル
期間中には古典であるシェイクスピアの作品が上演される他にも、モダンな演劇も上演され、カナダ国内に限らず毎年世界中からたくさんの観光客で賑わいます。(市中の4つの劇場で開催:フェスティバル劇場、エイヴォン劇場、トム・パタースン劇場、スタジオ劇場)
また、カナダ以外の国からも役者が集まるこの演劇祭は、カナダで最も有名な芸術祭の一つと言っても過言ではなく、ストラットフォードの観光産業において極めて重要とされています。
ごちゃごちゃと書きましたが、演劇好きにはたまらないお祭り、それがストラットフォード・フェスティバルです!
2018年のストラットフォード・フェスティバルで注目したい演劇5つ
photo from Stratford Festival
ということで、LifeToronto編集部が厳選した今年注目の演劇を5つまとめてご紹介します。
ちなみに、上演される作品は公式サイトの PLAYS ページから確認することができるので、他の作品が気になる方はチェックしてみてください~。
1. The Rocky Horror Show
photo from stratfordfestival.ca
元々はロンドンの小劇場で始まったリチャード・オブライエン作のロック・ミュージカルです。最初の上演は1973年。
当時奇抜な内容が評判を呼びましたが、今ではミュージカルの定番作品に。
ちなみに映画化もされていて、カルトムービーの代表格として知られています。知っている方も多いのではないでしょうか?
2. The Music Man
photo from stratfordfestival.ca
1957年初演。トニー賞にも輝いたことがある、いわばクラシックともいえるミュージカル作品をストラットフォード・フェスティバルで観ることができます。
また、The Music Man のキャストアルバムは、グラミー賞の Best Musical Theater Album を受賞!さらに、ビルボードチャートに245週もチャートインしていることからも、このミュージカルの音楽がいかに愛されているのかが分かりますね。
上の動画では The Music Man のリハーサル映像を観ることができるのですが、楽しそうな雰囲気が映像から伝わってきますよ!今からショーが待ちきれませんね!
3. Coriolanus(コリオレイナス)
photo from Stratford Festival
ウィリアム・シェイクスピアの悲劇の一つです。悲劇としては最後に書かれたものとされていますが、その真相は不明。(謎が多いシェイクスピア!)
シェイクスピアの4大悲劇『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』に比べると知名度は低めですが、イギリスの詩人であり劇作家の T・S・エリオット は「コリオレイナスがハムレットに勝る悲劇だ」と述べています。
4. JULIUS CAESAR(ジュリアス・シーザー)
photo from stratfordfestival.ca
こちらもウィリアム・シェイクスピアによって書かれた悲劇の一つです。(製作年はおそらく1599年頃といわれています)
ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルに対する陰謀・暗殺などが描かれていて、ローマ史に基づいて書かれている「ローマ劇」の一つとしても知られています。
映画化もされているので、舞台を観に行く前に映画で予習するのもいいかもしれません。↓
【公式ページ】
5. AN IDEAL HUSBAND(理想の夫)
photo from stratfordfestival.ca
「AN IDEAL HUSBAND」は、アイルランド出身の詩人、作家、劇作家であり、日本でも有名なオスカー・ワイルドの作品です。(邦題は理想の夫)
この全4幕の戯曲は、『ウィンダミア卿夫人の扇』『真面目が肝心』『つまらない女』と並び、オスカー・ワイルドの4大喜劇の一つと知られています。
理想の夫も度々映画化されているので、映画を一度鑑賞してから舞台を鑑賞すると、内容がより深く理解できるかもしれません。
まとめ:期間中はトロントからストラットフォードへの直行バスも出ています!
ということで、いかがでしたか?
「ミュージカル・舞台が大好き」というあなたはもちろん、「普段は演劇に興味がないけど、一度は鑑賞してみたい」というあなたにもぴったりのフェスティバルですよね。
photo from stratfordfestival.ca
ちなみに、トロントからストラットフォードまでは直行バス(STRATFORD DIRECT BUS)($ 29)があるので、車を持っていない方は利用してみるのもいいかもしれません!(2018年は4月17日~11月4日運行)
今年は演劇の街で最高の演劇をたっぷり楽しんでみてはいかがでしょうか?
Stratford Festival
期間:毎年4月~10月頃にかけて開催されています
場所:ストラットフォード各シアター
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