12月1日から、カナダ、英国、ニュージーランド、デンマーク及びオーストリアとのとの間で現行制度を一部見直した #ワーキング・ホリデー 制度を開始しました。詳しくは下記のURLをご覧ください。https://t.co/IUslLPLnkn
— 外務省 (@MofaJapan_jp) December 1, 2024
外務省は2024年12月1日以降、一部見直したワーキングホリデー制度を開始したことを発表しました。外務省のワーキング・ホリデー制度に関するページには、以下のように書かれています。
我が国は一部の国・地域との間でワーキング・ホリデー制度の一部見直しを行っています。
令和6(2024)年12月1日以降、5か国(カナダ、英国、ニュージーランド、デンマーク及びオーストリア)については、一生涯2回若しくは2年連続、又は、一生涯2回の参加を可能としました(国によって条件が一部異なります)。
引用:mofa.go.jp
上の発表を受けて、「え、カナダでのワーキングホリデーが一生涯で2回できる or 2年間連続になったの?」と衝撃を受けた方も多いかと思います。実際ソーシャルメディアのXでは、そういった投稿をLifeTorontoスタッフも見かけました。
そこで、本当なのかどうか調査してみました。
結論を言うと、2024年12月2日時点で日本人のカナダワーホリは最長1年のままです。(※ROを除く)また、日本人がカナダへワーホリをする場合の2025年度ワーホリの詳細は未発表です。
カナダ、英国、ニュージーランド、デンマーク、オーストリアの国籍保持者が日本でのワーホリが最長2年に
Japan made some revisions to Working Holiday Programmes with Canada, United Kingdom, New Zealand, Denmark, and Austria, starting 1 December, 2024. Please refer to the link below for details. #WorkingHolidayhttps://t.co/Rrzi2uKrWe
— MOFA of Japan (@MofaJapan_en) December 1, 2024
先ほど紹介した内容は日本⇒カナダのワーホリではなく、カナダ⇒日本へのワーホリが対象の内容となります。
外務省によるワーキングホリデーに関するページは日本語版と英語版があるのですが、同内容の英語版のタイトルは「The Working Holiday Programmes in Japan」です。
また、そのページには以下のように「カナダ、英国、ニュージーランド、デンマーク、オーストリアの国籍者については、生涯2回までワーキングホリデー制度が認められます」と明確に書かれていました。
Starting 1 December, 2024, as for nationals of Canada, United Kingdom, New Zealand, Denmark, and Austria, the Working Holiday Programmes will be allowed for two lifetime occurrences ((1)two consecutive years of stay/two inconsecutive one-year stays in total for nationals of Canada and the United Kingdom, or (2)two inconsecutive one-year stays in total for nationals of New Zealand, Denmark and Austria).
For details, please refer to the website of Japan Embassy or Consulate-General in your country.
引用:外務省
2024年12月1日より、カナダ、英国、ニュージーランド、デンマーク、オーストリアの国籍者については、生涯2回までワーキングホリデー制度が認められます。
(1)カナダと英国の国籍者については、連続2年間の滞在または連続しない1年間の滞在を合計2回
(2)ニュージーランド、デンマーク、オーストリアの国籍者については、連続しない1年間の滞在を合計2回
詳細については、各国の日本大使館または総領事館のウェブサイトをご参照ください。
これなら、この情報が誰向けのものか一目で分かりますよね。日本語版のページでは誰が対象者なのか明確に書かれていないため、勘違いするのも無理はないことかもしれません。
また、在カナダ日本国大使館のウェブサイトでも、2024年12月1日以降、カナダ人を対象として日本でのワーホリが生涯2回 or 2年間連続で1回できることが記されていました。
カナディアンが日本でのワーキングホリデービザを申請する場合、次の条件を満たしている必要があります。
- 現在カナダに居住しているカナダ国民であること
- 主に休暇目的で、一定期間日本に滞在する予定であること
- 申請時に18歳から30歳までであること
- 有効なカナダのパスポートを所持していること
- 往復航空券または渡航費を賄うのに十分な資金を所持していること
- 日本での最初の滞在期間中、医療費を含め、生活費を賄うための適切な資金を所持していること
- これまでに日本のワーキングホリデービザを取得したことがない、または過去に一度しか取得していないが、ワーキングホリデープログラムで1年以上日本に滞在を延長したことがない
- 健康状態が良好で、犯罪歴がないこと
もし、上記の条件を満たすカナダ人で「日本でワーホリをしてみたい」という方が皆さんの周りにいたら、ぜひ今回のニュースを教えてあげてください。
カナダ政府のウェブサイトに、日本人のカナダワーホリは「最長12カ月」と記載
最後に、カナダ政府の日本人のカナダワーホリに関するページも確認しましたが、以下の通り最長12カ月と記されていたので、SNSで「日本人のカナダワーホリが最長2年になった」という噂は間違いです。お気をつけください。
photo from Government of Canada
Canada and South Korea have signed a new Youth Mobility Arrangement!
Most Canadian and South Korean youth will have the option to work and travel in each other’s country twice while participating in the @IEC_EIC program —each time for up to 24 months: https://t.co/B0Y3XVCSbS
— IRCC (@CitImmCanada) May 23, 2023
ちなみに、2024年に韓国人はカナダでのワーホリが最長2年になったことで、「いつか日本も同じようになるのでは?」と考えている方もいるかもしれません。
最長1年間の滞在が2年になると、カナダで色々なチャンスを模索する機会も増えるかと思うので、ぜひ実現して欲しいと思う方も多いのではないでしょうか?まだ2025年のカナダワーホリの詳細は発表されていないので、今後何かしら期待したいですね。