みなさん、オンタリオ州政府が作成したこちらの動画をご存知でしょうか?
2015年に公開されたこちらの動画は、性の暴力・セクシャルハラスメント(以下・セクハラ)防止啓蒙活動の為に作成されたもので、オンタリオ州政府は今年に入って同活動を再開、この動画も再び注目を浴びることとなりました。
性の暴力・セクハラの現場に居合わせてしまった”目撃者”の対応を視聴者に問う内容となっており、「何もしないということは、このような人々を助けることになります」というメッセージで締めくくられています。その再生回数はCTVニュースの報道によると、全世界で8500万回を超えたと報じられています。
カナダ国内ではその内容とメッセージ性の強さ故に、これまでにも賛否両論含めて様々な議論が行われてきました。
日本はセクハラ問題が話題になっていますが、
ここでカナダのオンタリオ州が2015年に制作した
「セクハラ防止啓蒙ムービー」を見てみましょう※注:翻訳と字幕は私によるものであり、オンタリオ州公式のものではありません#MeToo #WhoWillYouHelp
(元映像:https://t.co/WhTlw5PYcN) pic.twitter.com/JbwQGnmNwc
— 貴臣@カナダで起業しました (@takamin_) 2017年12月19日
そんな中、今回の動画にトロント在住の日本人の方が日本語字幕をつけて動画を紹介。著名人やメディアが取り上げられるなど、日本国内でも大きな反響を呼んでいます。
セクハラ・性暴力の目撃者に「見ないふり、ありがとう」 カナダ州政府からのメッセージが痛烈 #MeToo #WhoWillYouHelp https://t.co/Hzm5BRaLcy
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2017年12月20日
泥酔した女の子に覆いかぶさる男が「声を出さないでくれて、ありがとう」
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セクハラ・性暴力防止、カナダ州政府からのメッセージが痛烈(記事はこちら)⇒https://t.co/eYIVRycfSM
#MeToo #WhoWillYouHelp pic.twitter.com/VBE7uxm06E
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2017年12月20日
こちらの日本語字幕動画を作成されたのは、トロント在住で映像会社 TORONTO.TOKYOを運営している、映像クリエイターの吉田貴臣さん。
LifeTorontoでは吉田さんに、今回の動画を作成された経緯、反響について以下の通りコメントをいただきました。
SNS上では、セクハラを告発した被害者を叩くような流れや、加害者の働いていた会社を叩くような意見が多く、問題の根本的な解決に向かっていない印象がありました。
「傍観者にならないで」というオンタリオ州政府のメッセージの通り、個々人が当事者意識を持ってこの問題の解決に取り組んでいくことが今の日本社会に求められているのでは?と私は思っています。
現段階で私が字幕を付けて紹介したオンタリオ州政府の動画の再生回数は20万回弱を記録しています。
正直、ここまで大きな反応があるとは思っていなかったので最初はビックリしましたが、多くの人々がこの動画の持つメッセージに共感しているのを見て、嬉しく思っています。
「セクハラを見かけたら止めさせましょう」とは言っても、それには勇気がいるし、リスクもあるかもしれない。やろうと思ってもなかなかできないこともあると思うんですが、人々の意識が少しでも変わったならこの動画をツイートした意味があったなと感じますし、オンタリオ州政府が作ったこの素晴らしい映像に感謝しています。
カナダのみならず、日本国内でも話題を呼んでいる今回の動画。皆さんはどう感じられたでしょうか?