【最新】トロント不動産市場のアップデート情報(2022年8月版)

  

文・写真/ナカマ サチ

リアルターのナカマ サチです。早いものでもう9月、今年も残り4ヵ月になりましたね!

さて今回は、2022年8月のGTA(グレータ・トロント・エリア)の不動産市場がどういう状況になっていたのかという最新情報をお知らせいたします。

0.75%の金利の引き上げ


2022年の4〜7月まではGTAの不動産市場の売買は停滞気味でしたが8月にはやや回復しています。また、9月7日にBank of Canada(カナダ銀行)は利上げについて発表し、政策金利を0.75% 引き上げました。

これは、銀行がインフレをより通常の水準に引き下げる努力を続けているため、予想されていた上昇です。

この引き上げによる影響はいくつかあり、例えば住宅ローンの借り入れ審査が厳しくなり、希望額を借りることが難しくなるでしょう。

また、住宅ローンの元金より金利部分の支払い比率が多くなるなど、毎月の支払いにも影響がでてきます。

さらに、十分な住宅ローンを借りる事ができる買い手が少なくなり、マーケットに出ている物件が余った状態になると、家の不動産の販売価格が以前より下がることが予想されます。

モーゲージを組む過程でFixed rate(固定金利)を選択していれば問題ないですが、Variable rate(変動型金利)を選ぶ方は金利変動により実際に借りられる住宅ローンの額が変わります。

そのため、モーゲージエージェント(住宅ローンの専門家)と頻繁に連絡を取り、最新情報を得るようにしてください。

8月のGTA内の平均物件価格は0.9%上昇


photo from Toronto Regional Real Estate Board

2022年8月のGTA内のすべての物件タイプの平均金額は$1,079,500(1カナダドル108円換算で約1億1千700万円、9月15日時点の換算です)になり、今年7月の平均金額と比べて0.9%上昇しました。

現在、Detachedの家(いわゆる完全な一軒家)の価格がだいぶ下がっているので、コンドミニアム(高層マンション)とDetachedの家の金額の差が小さくなっています。

そのため、広い家に引っ越すなどアップグレードを考えている方にとって、現在の状況はDetachedの家へアップグレードできる良い機会となっています!

来年頃には金利が落ち着き、下降すると予想されていますが、そうなるとDetachedの家の住宅価格がまたグンッと上昇する可能性があります。

住宅価格は地域やレイアウト、家の構造などにもよるので詳しい価格を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

仲眞サチ(ナカマ・サチ)

沖縄県出身。2012年にカナダ・トロントへ。George Brown Collegeを卒業後、現地のドクターズオフィスで医療秘書として数年間働くが、日本と違うカナダの家への魅力と不動産投資への憧れから、1年半の猛勉強を経て、オンタリオ州のリアルエステートセールスパーソンの資格を取得。

現在はオンタリオ州で5,000人のリアルターが所属するトロントの不動産会社「Right At Home Realty 」に所属しソロエージェントとして働き、トロントのダウンタウンやGTA内の住宅物件の売買・リースを扱う。

自身も不動産投資家であり、時間がある日は車を運転し同州内の様々な地域へ赴き、投資物件や街並みを自分の目で確かめてリサーチ。クライアントは日本人のみならず、地元の方や若い世代の方も多数。
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