日本郵便が小型の国際郵便の料金を見直し、来年4月から大幅に値上げすることを発表しました。
この料金改定は平成8年3月の改定以来、25年ぶりになります。
対象となる郵便サイズ
荷物の3辺の合計が90センチメートル以内、重さ2キロ以内の郵便物で、日本郵政のサービスでは以下が対象です。
料金改定対象となる日本郵便のサービス
- 国際eパケット
- 国際eパケットライト
- 航空小形包装物
- SAL小形包装物
- 船便小形包装物
- Dメール(航空優先大量郵便物<小形包装物>)
- Pメール(航空非優先大量郵便物<小形包装物>)
カナダ行きの新料金
アメリカ行きほどの値上がり率ではありませんが、今回の改定ではカナダ行きも小さなサイズはかなり値上がりします。
ただし今回の改定で、細分化されていた小形包装物の重量段階が、100g刻みに簡略化されるので、逆に少し安くなる場合もあります。
詳しい旧料金・新料金比較は以下の通り。青い枠で囲った第2地帯がカナダになります。
旧料金・新料金比較の料金表
※以下の文字が小さすぎる場合は、こちらの日本郵政のPDF表をご確認ください。
なぜ値上がり?
今回の国際郵便の料金の見直しは25年ぶり。
これまでは、日本から送る国際郵便の料金は、送り先の国の郵便事業者に支払う手数料をもとに決められていました。
その際、発展途上国を考慮して、万国郵便条約という国際ルールにより先進国へ支払う手数料は実際のコストより低く抑えられていました。
しかし、最近の米中の貿易摩擦により、中国から支払われる手数料の水準が低く問題だとアメリカが指摘。
それにより万国郵便条約が見直され、特に小形包装物の配達手数料が大幅に上昇。
各国の手数料が引き上げられ、今回の日本郵政の国際郵便の料金見直しとなりました。
特にアメリカ向けの手数料は今年7月から平均で3倍に引き上げられたため、今回アメリカ向けの料金は62%の値上げとなり、国別では最も大幅な値上げとなります。
カナダを含め海外在住の方は、日本から荷物を送ってもらう場合も多いかと思います。
今後、小型の荷物を海外に送る際は、ぜひこの料金を念頭においておきましょう!