さらにジェンダーフリーなカナダへ。公的書類の両親性別記入欄が変更されることに

  

2005年の同性婚合法化以降、性別などによる差別を無くし、平等な社会実現のための政策を次々に打ち出しているカナダ政府。LifeTorontoではこれまでにも、そんなカナダ政府の政策について特集してきました。

【LGBTに優しいカナダ】パスポートに3つ目の性別「X」が登場!

カナダ議会が「オー・カナダ」の歌詞を変更する法案を可決

そんな中、今回カナダ政府は新たな取り組みとして、公的サービス用書類の両親の性別記入欄を変更するとの指針を発表しました。今回はこちらのニュースについてご紹介していきます。

カナダ政府が公的書類の両親の性別表記欄を変更する背景とは?

今回発表された指針によりますと、現在使用されている公的サービス書類の「両親」について記入する欄について、「父」「母」という記載から、性別を問わない「親」という記載へ変更するとしています。


(※イメージ写真)

また今回の指針によると、役所の担当者は市民の名前を扱う際には全て「フルネーム表記」とし、ミスターミスミセスといった性別が特定される敬称を使用する場合には事前に当人の希望を確認すること、としています。

言い換えれば、上のサービスカナダや家庭・子供・社会開発相のデュクロ大臣のツイートにもある通り、性別の分かる敬称は完全に廃止というカタチではなく、今後は希望者に用いられることになる模様です。

デュクロ大臣は国営CBCテレビに出演し、ミスター、ミスなどの性別を特定する敬称を使わないことなどについて直接説明も行っています。

さらにカナダ政府のフィリオン報道官は、

「ノバスコシア州の役所を訪れた同性カップルが、子どもの社会保険番号を取得しようとした際、2人のうちどちらが父親、母親に該当するのか?と聞かれたことを不服として申し立てを行ったことが契機となった」

と、会見で語っています。

 

ますますジェンダーフリーになるカナダ

ということで、今回示された指針について皆さんはどう感じられたでしょうか?

男女の社会的・文化的な格差をなくし、「ジェンダー・フリーな社会」の実現に向けて様々な政策を打ち出し続けているカナダ政府。

今後も性的少数者の方がより生きやすくなる社会になっていきそうですね。

Topへ