2005年の同性婚合法化以降、性別などによる差別を無くし、平等な社会実現のための政策を次々に打ち出しているカナダ政府。LifeTorontoではこれまでにも、そんなカナダ政府の政策について特集してきました。
【LGBTに優しいカナダ】パスポートに3つ目の性別「X」が登場!
そんな中、今回カナダ政府は新たな取り組みとして、公的サービス用書類の両親の性別記入欄を変更するとの指針を発表しました。今回はこちらのニュースについてご紹介していきます。
カナダ政府が公的書類の両親の性別表記欄を変更する背景とは?
今回発表された指針によりますと、現在使用されている公的サービス書類の「両親」について記入する欄について、「父」「母」という記載から、性別を問わない「親」という記載へ変更するとしています。
(※イメージ写真)
また今回の指針によると、役所の担当者は市民の名前を扱う際には全て「フルネーム表記」とし、ミスターやミス、ミセスといった性別が特定される敬称を使用する場合には事前に当人の希望を確認すること、としています。
1/2 Madam/Sir will still be used by Service Canada employees if the client’s preference is known. In all cases, Canadians will decide how they wish to be addressed.
— Service Canada (@ServiceCanada_E) 2018年3月21日
2/2 In order to meet the expectations of its clientele, Service Canada has made some adjustments that allow the public to confirm how they wish to be addressed by Service Canada, to adapt to the reality of the 21st century.
— Service Canada (@ServiceCanada_E) 2018年3月21日
Let us be clear, @ServiceCanada_E will continue to use Mr/Ms when interacting with Canadians. We are only confirming how people want to be addressed as a matter of respect.
— Jean-Yves Duclos (@jyduclos) 2018年3月21日
言い換えれば、上のサービスカナダや家庭・子供・社会開発相のデュクロ大臣のツイートにもある通り、性別の分かる敬称は完全に廃止というカタチではなく、今後は希望者に用いられることになる模様です。
デュクロ大臣は国営CBCテレビに出演し、ミスター、ミスなどの性別を特定する敬称を使わないことなどについて直接説明も行っています。
.@jyduclos explains how Service Canada will address customers in wake of news they are moving away from using Mr., Mrs., or Ms. #cdnpoli pic.twitter.com/0T5eBKP91y
— Power & Politics (@PnPCBC) 2018年3月21日
さらにカナダ政府のフィリオン報道官は、
と、会見で語っています。
ますますジェンダーフリーになるカナダ
ということで、今回示された指針について皆さんはどう感じられたでしょうか?
男女の社会的・文化的な格差をなくし、「ジェンダー・フリーな社会」の実現に向けて様々な政策を打ち出し続けているカナダ政府。
今後も性的少数者の方がより生きやすくなる社会になっていきそうですね。