カナダ・オンタリオ州の医療システムは人員不足といわれています。
そんな中、2023年1月1日から、カナダ・オンタリオ州の薬剤師は 13 の最も一般的な軽度の病気に対して、医師の処方箋無しでも薬を処方することが許可されました。
このサービスは追加費用無しで、オンタリオ州のヘルスカードを持っていれば受けられます。
ライム病を予防するためにダニに刺された後に抗生物質を処方することなど、13の特定の病気は以下になります。
- 花粉症(アレルギー性鼻炎)
hay fever (allergic rhinitis) - 口腔カンジダ症(カンジダ性口内炎)
oral thrush (candidal stomatitis) - 結膜炎(結膜炎、細菌性、アレルギー性、ウイルス性)
pink eye (conjunctivitis; bacterial, allergic and viral) - 皮膚炎(アトピー、湿疹、アレルギー、接触)
dermatitis (atopic, eczema, allergic and contact) - 月経痛(月経困難症)
menstrual cramps (dysmenorrhea) - 酸逆流(胃食道逆流症(GERD))
acid reflux (gastroesophageal reflux disease (GERD)) - 痔
hemorrhoids - ヘルペス(口唇ヘルペス)
cold sores (herpes labialis) - とびひ
impetigo - 虫刺されと蕁麻疹
insect bites and hives - ダニ刺され(ライム病を予防するための曝露後予防)
tick bites (post-exposure prophylaxis to prevent Lyme disease) - 捻挫および筋挫傷(筋骨格)
sprains and strains (musculoskeletal) - 尿路感染症(UTI)
urinary tract infections (UTIs)
少し言い換えると、オンタリオ州民は上記の症状に該当する場合、医師の診察を予約する必要がなくなり、代わりに地元の薬局に電話して予約することが可能です。州内の薬局に立ち寄って、健康カードだけで処方を受けられるようになりました。(医師の診察と同じように、すべて OHIP の対象です)
つまり、より便利に薬にアクセスできるようになったと言え、医療施設の医師や看護師の負担を軽減にもつながるといわれています。
Starting today, you can now go straight to your local pharmacy with your health card for assessment and prescriptions for thirteen common ailments including allergies, rashes, pink eye and more, at no extra charge.
Learn more at https://t.co/DDD7EouZcA pic.twitter.com/y4J0dxkT08
— Ontario Ministry of Health (@ONThealth) January 1, 2023
ただ、オンタリオ州全ての薬局が新年はじめからこの追加の作業を実現できるのかどうかは不明なので、症状のある人は、訪問する前に薬局にまず連絡 or ウェブサイトを見て、今回の13の病気に対して処方できるかどうかを確認することが推奨されています。
また、オンタリオ州政府によると処方は任意で、対象となる軽度の病気を処方する法的権限があるからといって、すべての薬剤師がこのサービスを提供または提供しなければならないわけではないようです。
ということで、トロントにお住まいの方も訪問前に薬局に連絡を入れるのが一番良さそうですが、薬へのアクセスが以前より楽になったことはありがたい面が大きいですよね。薬局を訪れる際は、ヘルスカードの持参をお忘れなく。
オンタリオ州政府関連ページ
Pharmacies
Global News
Ontario pharmacists can prescribe for 13 common ailments as of Jan. 1