カナダだからこそ見られる絶景として、前回はカナディアン・ロッキーの魅力をご紹介しましたが、他にもカナダにいるからこそ一度は見ておきたい絶景が、

オーロラ。

LTスタッフも体験しましたが、言葉にならない地球と宇宙の壮大さと神秘を感じて、ありきたりなんですが、思っていた以上に感動しました。
せっかくカナダにいるなら、ぜひ一生に一度は、そのオーロラを皆さんにも観てもらいたい！

そこで今回は、数カ所あるオーロラスポットの中でも、一生一度もののオーロラを観るならぜひ行きたいイエローナイフについて、H.I.S.カナダ支店さんの情報提供をもとにご紹介します。

イエローナイフってどんなところ？

image from カナダ観光局

広大なカナダの北半分ほどを占めるノースウェスト準州。その州都になるのがイエローナイフです。人口はその広大さに反して、準州全体で約4万人ほど。州都イエローナイフでも2万人足らずです。場所は、北緯62度という高緯度にあり、世界で九番目に大きく、北米で一番深い湖であるグレートスレーブ・レイクのほとりに位置します。

空港から街までは車で約10分、ダウンタウンは徒歩で回れる小ささで、街を一歩出ればカナダの大自然が広がります。
ご当地グルメを提供するレストランも多く、博物館もあり、オーロラ鑑賞の滞在中にちょっとした散策や買い物が楽しめたりもします。

オーロラを観るにはイエローナイフがいい５つの理由

カナダにはイエローナイフ、ホワイトホース、フォートマクマレーと３つのオーロラスポットがあります。
どこもオーロラを観るには最高のスポットですが、その中でも一生一度のオーロラ鑑賞として行くならば、イエローナイフが最適といえる理由があります。

理由１：世界屈指のオーロラ遭遇率

そもそもオーロラとは太陽から放出された物質が、地球の磁石に吸い寄せられて上空で大気と反応しで発光する現象のことで、主に北極や南極など極地周辺で見ることができます。
日本でもまれに見られることがありますが、オーロラが出現しやすいのは、磁気緯度65度か〜70度のドーナツ状に広がっている「オーロラベルト」と呼ばれる一帯のエリアです。

image from H.I.S. International Tours Inc.

イエローナイフは、このオーロラベルトのちょうどど真ん中に位置していることから、世界屈指のオーロラ遭遇率を誇ります。その遭遇率は、3日間の滞在で96.7％※。

オーロラの質が最も良いといわれ、世界中から多くのオーロラハンター達が集まります。

※オーロラ観賞のツアーに3日間参加した際、1日でもレベル２以上のオーロラが出現した確率です。2018年度夏季期間でイエローナイフの観測所オーロラビレッジの記録をもとに数値化した参考資料です。
オーロラのレベル

photo from カナダ観光局

理由２：オーロラ鑑賞に適した空

photo from City of Yellowknife

イエローナイフは、世界の他の主要なオーロラスポットの中でも、平地で山がないため晴天率が高い場所。オーロラ鑑賞に一番やっかいな雲が出にくいのです。
また、主な鑑賞地は人が住んでいない広大な大自然のエリアの中なので、空気が澄んでいて夜空を遮る人工の光もなく、オーロラ観賞に必要な暗さがあります。
まさに「オーロラの街」と呼ばれるのにふさわしい空の条件がイエローナイフには揃っています。

理由３：幻想の「逆さオーロラ」

イエローナイフだけで見られるのが「逆さオーロラ」と呼ばれる夏に見られる湖に映るオーロラ。ダブルオーロラとも呼ばれ、湖の氷が溶ける夏の３ヶ月だけの限定的にみることができます。
地上と上空とに出現するオーロラの世界は、独特で幻想的な雰囲気です。

理由４：オーロラ爆発がよく観測される場所

↑イエローナイフでのオーロラ爆発の様子の映像。1:20あたりから画面いっぱいに広がる緑のオーロラにご注目。(2018年9月3日撮影/映像提供 moviejp562さん)

オーロラ体験の中でも、衝撃的ともいえる興奮と感動をもたらすのが「オーロラ爆発」に遭遇すること。英語ではブレイクアップと呼ばれ、その名の通り空が裂けたように、頭上からオーロラの光がシャワーのように降り注ぎ、緑だけでなく赤や黄色、ピンク、白、紫など、様々な色のオーロラが、数分間の短い間に天空で踊るダイナミックな現象です。

↑上の映像の1週間後に観測されたイエローナイフでのオーロラ爆発の様子の映像。空いっぱいにダイナミックに踊るカーテン状の動きが圧巻(2018年9月10日撮影/映像提供 moviejp562さん)

これは地球の磁気嵐によるもので、全身にパルスが走ると言われるこの体験を言葉にするのはなかなか難しく、とにかく観る人すべてがその壮大さに圧倒されます。なかなか見られない現象なので、もし遭遇できたらとてもラッキー。
そんなオーロラ爆発に出会う確率が比較的高いと言われているのが、イエローナイフなのです。

理由５：ここでしかできない体験

H.I.S.さんの案内でオーロラを観る際は、オーロラ観測の為の施設「オーロラビレッジ」を利用します。ここでオーロラの出現を待って滞在するのが、カナダ北部で暮らす先住民が移動式住居として使ってきたテント、ティーピー。真冬でも中は暖かくて快適で、なによりも雰囲気たっぷりなので気分が盛り上がります。
コーヒーやホットチョコレートなどの温かい飲み物を飲みながら、大自然のど真ん中のこのティーピーの中で、自分を見つめなおしたり読書したり、デジタル・デトックス（パソコンやスマートフォンなどの人工機器から離れること）をして、ゆっくり過ごすのがおすすめ。
焚き火を見ながら自然の音に浸っていると、遠い昔、ここでオーロラを見た先住民たちになったような気持ちになります。
真冬は、バナナの釘うちなどの極地ならではの体験や、犬ぞりやアイス・フィッシングなどのアクティビティもできます。

夏と冬はどっちがいい？

image from カナダ政府 気象情報
↑イエローナイフの年間気温(1971〜2000年のデータ）

オーロラは冬のイメージが強いのですが、実はオーロラ鑑賞には温度関係なく真夏でも観ることができます。
イエローナイフの夏のオーロラ・シーズンは、8月下旬から10月上旬まで、冬は11月下旬から4月上旬まで。
この夏と冬のシーズンの間は、夏至を中心に日が沈まなくなるいわゆる白夜という時期で、夜も暗くならずオーロラが見られません。
また、季節の変わり目は天候不順が多く観賞には不向きです。
では、その絶好のシーズン、夏と冬どちらがいいか、それぞれメリットとデメリットがあるのでまとめてみました。

身軽に楽しめる、夏

気温が２０度前後の夏は、軽装でいいので身軽。また「逆さオーロラ」も夏だけの限定です。

H.I.S.さんで申し込める夏オーロラツアー（8月～10月）

幻想の極地体験ができる、冬

冬の何よりの魅力は、極地らしい貴重な体験、そして白銀の幻想的な世界です。

H.I.S.さんで申し込める冬オーロラツアー（11月～４月）

H.I.S.カナダ支店へお問い合わせ

冬だけでなく、夏も楽しめるイエローナイフのオーロラ。
観測できるポイントが大自然の中にあるので、土地勘のないまま個人で行くと（冬は特に）危ないので、ぜひプロが案内するツアーの利用を強くおすすめします。
H.I.S.さんでは、ホテル、空港送迎、オーロラ鑑賞地への案内をまるごと手配してくれるので、その点が安心です。また、オーロラ待機時間を楽しむツアーも上手に利用して、ぜひ地球規模の感動を味わってきてくださいね。

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