実現すればカナダ初。マニトバ州、子どもの SNSとAIチャットボット利用禁止を計画中

  

カナダ・マニトバ州で、子どものソーシャルメディア利用を禁止する可能性のある新たな規制が検討されており、子どもや保護者の間で賛否の声が広がっています。

マニトバ州のワブ・キニュー(Wab Kinew)州首相は、若者のオンライン環境の安全性を高めるため、ソーシャルメディアやAIチャットボットサービスを未成年が利用できないようにする規制を導入する計画を進行中と語りました。

キニュー州首相は先日、ウィニペグで開催された新民主党のイベントで、この禁止措置について言及し、若者をソーシャルメディアの潜在的に有害で中毒性のある影響から守るものだと述べました。

また、「私たちは、子どもたちに深刻な害を及ぼすものに対して行動を起こします。不安や抑うつを引き起こし、若い女性や少女の人身売買を招き、そして多くの尊い子どもたちが自ら命を絶つ原因となっているもの、それがソーシャルメディアです。」「これらのプラットフォームは中立ではありません。エンゲージメントを最大化するように設計されているのです。」と語りました。

ただ、提案されている禁止措置の対象となる年齢層は具体的に明かしませんでした。16歳以下の若者が対象となるのではないかという見方もあります。実現すれば、カナダの州として初めての大規模なSNSとAIチャットボット制限になる可能性があります。

子どものSNSとAIチャットボット利用禁止に対して、以下のような賛否が出ています。

(賛成派)

  • 年齢制限は必要だと思う
  • 簡単な作業にAIを過度に依存するAIチャットボットの禁止には賛成
  • ソーシャルメディアを絶つことで子どもたちが有害なコンテンツやアルゴリズムから守られる
  • メンタルヘルス問題、サイバーいじめ、性的恐喝を防げる

(反対派)

  • カナダの子どもたちの中にはソーシャルメディアやAIチャットボットを利用できる子がいる一方で、一部の州だけ利用できない子もいるのは不公平
  • マニトバ州の若者がAI主導の未来で成功するのが難しくなる可能性がある
  • ソーシャルメディアを使えなくなると、ティーンエイジャー同士の繋がりが難しくなる可能性がある
  • 遠くに住む家族や友人との繋がりが難しくなる可能性がある

なお、海外ではすでに子どものSNS利用を制限する動きが始まっています。オーストラリアでは、2025年12月に16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止する法律が世界で初めて施行されたことを知っている方も多いかと思います。

このオーストラリアの法律では、MetaやTikTokなどのSNSを運営する企業側に対し、16歳未満のユーザーがアカウントを作成・保有できないよう対策を講じることが義務付けられています。16歳未満の子どもがアカウントを保有することを組織的に防止できなかった場合、最大4,550万カナダドルの罰金が科される可能性があります。

施行から1カ月で470万件のアカウントが停止されたといわれていますが、一方で、規制に違反した場合でも、子ども本人が罰せられることはないので、16歳未満の大半はソーシャルメディア禁止令を無視しているというニュースも出ていました。

また、「オーストラリア政府の対応は行き過ぎだ」という批判の声もあります。

カナダでは一部の州や連邦自由党は同様の提案をしていたものの、キニュー州首相がこの計画を本格的に推進する最初の人物になりそうです。ただし、対象となる年齢層や、州による政策の実施方法については、まだ詳細が明らかになっていません。

皆さんは子どもに対するSNSやAIチャットボットの使用禁止についてどうお考えですか?ぜひLifeVancouverやLifeTorontoにもSNSで教えてください。

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