カナダ緊急賃金助成金(CEWS)が2021年夏まで延長されることが発表

  

カナダ緊急賃金助成金(Canada Emergency Wage Subsidy)の延長が発表されました。

 

カナダ緊急賃金助成金(Canada Emergency Wage Subsidy)が来年夏まで延長されます

2020年9月23日夜にカナダのジュリー・ペイエット総督によって行われた Speech from the Throne(議会の開会式で今後の政府の方針を演説する儀式)で、カナダ緊急賃金助成金の延長が発表されました。

「カナダ人は信頼できる良い仕事が必要である」とジュリー・パイエット総督は述べており、今後100万人以上の雇用を創出するために連邦政府はカナダ緊急賃金補助金を来年2021年の夏まで延長します。

以下、カナダ政府の「Speech from the Throne to open the Second Session of the Forty-Third Parliament of Canada」のページの内容を日本語に一部意訳してみました。


Canadians need good jobs they can rely on.

To help make that happen, the Government will launch a campaign to create over one million jobs, restoring employment to previous levels. This will be done by using a range of tools, including direct investments in the social sector and infrastructure, immediate training to quickly skill up workers, and incentives for employers to hire and retain workers.

One way the Government will create these jobs is by extending the Canada Emergency Wage Subsidy right through to next summer. The Government will work with businesses and labour to ensure the program meets the needs of the health and economic situation as it evolves.

Another example of how the Government will create jobs is by significantly scaling up the Youth Employment and Skills Strategy, to provide more paid work experiences next year for young Canadians.

Now, more than ever, Canadians must work together – including by eliminating remaining barriers between provinces to full, free internal trade – to get the economy back up and running and Canadians back to work.

引用:カナダ政府

(意訳)

カナダ人は良い仕事を必要としています。

これを実現するために、政府は100万人を超える雇用を創出するキャンペーンを開始し、雇用を以前のレベルまで回復させます。これは、社会セクターとインフラストラクチャへの直接的な投資、労働者を迅速にスキルアップするためのトレーニング、雇用主が労働者を雇用および維持するインセンティブなど、様々なツールを使用して行われます。

政府のこれらの雇用を創出する1つの方法は、カナダの緊急賃金助成金を来年夏まで延長することです。政府は企業や労働者と協力して、プログラムが発展するにつれ、健康と経済状況のニーズを満たすようにします。

また、政府が雇用を創出する方法のもう1つの例は、若者の雇用と技術の戦略を大幅に拡大し、来年の若いカナダ人により多くの有給労働体験を提供することです。

今、そしてこれまで以上に、カナダ人は完全で自由な国内貿易に対する州間の障壁を取り除くことを含めて、経済を回復させ、カナダ人を仕事に戻すために協力しなければなりません。

 

最後に:カナダ緊急賃金助成金制度は元々2020年12月までの予定でした

カナダ緊急賃金助成金制度は対象となる雇用主に、雇用賃金に対して75%の賃金助成金を給付する制度。

今年7月にジャスティントルドー首相は会見で、Canada Emergency Wage Subsidyを2020年12月まで延長する旨を発表していましたが、今回の件でさらなる延長(※具体的な日にちは不明)となりました。

完全な解決にはなりませんが、新型コロナウイルスによるパンデミック下で今後の経営に不安を抱えていた方にとって嬉しいニュースとなったのではないでしょうか。

今後一日も早く経済が回復すると良いですね。

カナダ政府
Speech from the Throne

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