カナダ製品に25%の関税をかけると脅しているドナルド・トランプ米大統領に反発するため、カナダで「Buy Canadian(カナダ産を買おう)」のムーブメントが起きていることは、以前こちらの記事で紹介しました。
そのため、お店でカナダ製品を識別することへの関心が高まっています。カナダ在住日本人の皆さんの中にも、「せっかくだからカナダ製品を買いたい」と考えている人も多いかと思います。
しかし、買い物に行くと、どの製品やブランドがカナダ製であるかを判断するのは難しい場合があります。そこで今回は、カナダ製品を購入するのに役立つアプリを2つ紹介します。
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1. O SCANada
photo from apps.apple.com
O SCANadaは、カルガリーに住む母親と息子、 Cathy Checora さんと Ryan Checora さんが協力して開発したアプリです。
商品のバーコードをスキャンすることで、製品の原産地について詳しく知ることができるので、カナダ製かどうかを見分けるのに役立ちます。ブランド名をタイピングしての検索も可能です。
AIも搭載していて、スキャンしたバーコードから情報を取得し、その製品がカナダ製か、カナダで製造されているかを教えてくれます。ただ、AI情報が古い場合もあるので、注意してください。
例えば、「Is Costco Canadian?」と入力すると、以下のAIによる答えが返ってきました。
また、結果がカナダ製ではない場合、アプリがカナダ製品の代替リストを提供してくれるので、カナダ製品を購入したい人にとって非常に便利です。
ちなみに2月12日時点では、Android版アプリは発表されていませんが、制作中とのことです。
O SCANada
2. Shop Canadian
photo from apps.apple.com
Shop Canadianも最初に紹介した O SCANada と似た機能を持つアプリです。カナダ・アルバータ州エドモントン出身のカナダ人 William Boytinck さんと Matthew Suddabyさんによって開発されました。
アプリを開発しようと思ったのは、昨今の関税に関するニュースを受けて、自分たちが食べているものがカナダ産かどうか調べようとしたときに、バーコードから情報を得ようと思いついたことが始まり。
バーコードをスキャンするだけで、製品標準化データベースを使用して、カナダ製かどうかをチェックしてくれます。広告がいくつか表示されますが、使用は完全無料です。
Shop Canadianの場合、 Google Playでインストールも可能なので、Androidユーザーの方はこちらの利用を検討してみてはいかがでしょうか?
“Buy Canadian”ムーブメントが小売市場に影響
CBCによると、米国の関税脅威と貿易戦争の可能性はすでに一部のカナダ人のお金の使い方に影響を及ぼしており、多くの人がアメリカ製品をボイコットし、カナダ製品を買っているとのことです。
また、madeinca.caにはカナダ製品購入を助けるショッピングリストもあります。こちらは、「カナダの企業がカナダで製造した品」と「外国企業がカナダで製造した品」に分かれてリスト化されているので、参考にしてみてもいいかもしれません。(※ユーザーから得た情報でまとめられているため、100%正確ではない可能性もあります)
It’s always a good time to buy Canadian — especially with our GST tax break, in effect until February 15th.
— Justin Trudeau (@JustinTrudeau) February 6, 2025
ということで、カナダ製品を積極的に購入したいと考えている人は、今回紹介したアプリをぜひ買い物に取り入れてみてはいかがでしょうか?(実際どちらのアプリも、データベースに登録されていない商品がそれなりにあるように感じました。その点は事前に理解の上、使用してみてください)