トランプ氏「カナダが米国の51番目の州になるのは素晴らしいアイディア」

  

ドナルド・トランプ次期米大統領は、カナダとメキシコが米国への不法移民と違法薬物の流入を抑制できなかったとして、大統領就任初日にカナダからのすべての商品に25%の関税を課すと脅している状況なのは、皆さんもご存知かと思います。

オンタリオ州のダグ・フォード州首相は「まるで家族の一員に心臓を刺されたようだ」と語っていて、「25%の関税が発効すれば同州の米国へのエネルギー供給を停止する」と脅すまでになりました。

また、トランプ氏はカナダのジャスティン・トルドー首相に対し、51番目の州の「知事」と呼んでいたこともあったり、「貿易と移民問題への対応を怠ったことに対する関税が(カナダの)経済を破滅させるなら、カナダは(米国の)51番目の州になるべきかもしれない」と以前語り、話題となりました。

そして本日12月18日、トランプ氏はカナダが米国の一部となることについて、Truth Socialで再び言及。(※Truth Socialはトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループによって設立されたSNS)

No one can answer why we subsidize Canada to the tune of over $100,000,000 a year? Makes no sense! Many Canadians want Canada to become the 51st State. They would save massively on taxes and military protection. I think it is a great idea. 51st State!!!

引用:@realDonaldTrump

(意訳)
カナダに年間1億ドル以上もの補助金を出す理由を誰も答えられません。意味不明です。多くのカナダ人は、カナダが 51 番目の州になることを望んでいます。税金と軍事保護を大幅に節約できます。素晴らしいアイデアだと思います。51 番目の州!!!

「多くのカナダ人が、カナダが米国の51番目の州になることを望んでいる」と語っていて、また、それを「素晴らしいアイディア」だと皮肉っているような発言でした。

言及された1億ドルがどこから来ているのかは明らかになっていません。

ここで、カナダ人が本当にカナダが米国の51番目の州になることを望んでいるかどうかですが、Legerによって12月6日~9日にかけて行われた調査によると、カナダ人の13%がカナダが米国の51番目の州になることを望んでいて、82%がこの考えに賛成しないと答えています。

また、Conservative (21%)と People’s Party(25%)の有権者は、カナダが米国に加わることに賛成する傾向が高かったようです。

12月16日にはカナダのクリスティア・フリーランド副首相兼財務相が辞任を突然発表し、カナダ中に衝撃が走りました。

ジャスティン・トルドー首相へ辞任を求める声も高まり、政府が安定しているとは言えない状況のカナダ。今後の米国との関係にも不安が募ります。トランプ氏は2025年1月20日に第47代大統領に就任する予定です。

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