【カナダ各州・準州の対応】エリザベス英女王葬儀の日は休日になる?ならない?

  

皆さん既にご存知の通り、エリザベス英女王が先日9月8日、96歳で亡くなりました。歴代最長70年の在位です。

カナダは英連邦の加盟国ということもあり、ソーシャルメディアでも追悼の声が数多く見られました。連邦政府のウェブサイト上に追悼メッセージの電子記帳も用意されているので、確認してみてください。

その後オーストラリアでは、亡くなったエリザベス英女王に敬意を払い喪に服すための1回きりの休日(9月22日)を発表。ニュージーランドでも、9月26日をメモリアルデーにすると発表があり、こちらも1回限りの休日となります。

カナダでも喪に服すための休日が設けられるのではないかといわれていましたが、先日9月13日(火)にジャスティン・トルドー首相はエリザベス英女王の葬儀の日である9月19日(月)を連邦政府が定める休日( federal holiday )とすることを明らかにしました。

9月19日は連邦政府の職員の方は休日となりますが、州政府においては各州・準州の判断に委ねられることになり、注目を集めました。ここで、既にご存知の方も多いかもしれませんが、各州の対応をお伝えしたいと思います。

 

ブリティッシュコロンビア州

BC州では、9月19日は連邦政府の職員の方たちは休日となります。

政府の発表によると「民間部門の雇用主には、従業員に適した方法でその日を認識または振り返る方法を見つけることをお勧めします。」とのこと。この件を受けて、一部の民間企業では休みにするところもあるようです。

また、州内のすべての公立学校は休校になります。

 

オンタリオ州

オンタリオ州は9月19日を休日にはしないことのことでした。代わりに「喪に服す日(day of mourning)」として、州民は9月19日は午後1時に黙とうを捧げることを奨励されています。

休日としないことを選択したダグフォード州首相の決定書により、BC州と違って学生も休校とはなりません。

 

アルバータ州

アルバータ州は、女王の葬儀のため9月19日を「州の追悼の日」としています。ただ、これは休日ではないので、学校やビジネスは通常通り機能します。

午前10時からエドモントンの議会ビルで屋外セレモニーが行われる予定です。

 

ケベック州

ケベック州のフランソワ・レゴー州首相は、9月19日は休日にはならないと述べています。

 

マニトバ州

政府のニュースリリースによると、マニトバ州でも休日にはならず、代わりに「喪に服す日」になるとしています。必要不可欠ではない政府機関はクローズされ、学校は引き続き開校。クラスでは黙とうを捧げることが推奨されています。

 

サスカチュワン州

サスカチュワン州でも、女王の葬儀のための休日にはなりませんでした。代わりに州は9月19日を「エリザベス英女王に敬意をあらわす日」としています。

メモリアルサービスが当日午後7時にReginaのセント ポール大聖堂で行われます。

 

プリンスエドワードアイランド州

プリンスエドワードアイランドの政府は、9月19日を1回限りの休日とすると発表しました。すべての政府機関と学校は閉鎖されます。

セレモニーはシャーロットタウンのセント ピーターズ大聖堂教会で午後2時に開催されます。スペースが限られているため、セレモニーは招待者のみとなりますが、ライブ ストリーミングされる予定です。

 

ノバスコシア州

ノバスコシア州では、9月19日をprovincial holidayとすることを発表。政府機関と学校は閉鎖されますが、医療サービスは継続されます。

ハリファックスの the Cathedral Church of All Saints では、午後2時に多宗教の追悼式が行われます。

 

ニューブランズウィック州

ニューブランズウィック州でも、9月19日はprovincial holidayとすることを発表。政府機関と学校はその日閉鎖されます。

 

ニューファンドランド・ラブラドール州

ニューファンドランド・ラブラドール州政府はエリザベス英女王に敬意を表して1回限りの州の休日を宣言しました。州政府のオフィスと学校は閉鎖されますが、他の企業や組織は、その日を休業したり、有給休暇として扱ったりする必要は無いとのことです。

政府のニュースリリースには「州内の企業やその他の組織は、彼らに最も適した方法でエリザベス英女王を追悼することが奨励されています」と記されています。

 

ユーコン準州

ユーコン準州政府は、連邦政府の指導に従い、準州の連邦政府職員のための 1 回限りの休日を設けると発表。準州内の K-12 公立学校およびその他の公的サービスは 9 月 19 日に閉鎖されます。

また、民間の雇用主、組織などの場合は、従業員や業務に適した方法で喪に服すことが推奨されています。

 

ヌナブト準州

ヌナブト準州政府によると、9月19日はヌナブト準州政府のすべてのオフィスと機関は閉鎖されるとのことです。また、「民間の雇用主はこれに従うことを歓迎しますが、そうする必要はありません。」とニュースリリースに記されています。

 

ノースウエスト準州

ノースウエスト準州では、学校は引き続き開講されます。また、準州の政府機関は引き続き営業。ビジネスも通常どおり継続される予定です。


ということで、お住まいの州・準州の9月19日の対応をぜひ把握しておきましょう。ちなみに、カナダの銀行は月曜日に黙とうを捧げる予定ではありますが、通常の業務は継続するとしています。

最後に、カナダとエリザベス英女王にまつわる写真や動画などをSNSでいくつか見つけたので、シェアします。

9月19日はお仕事という方も、ぜひ黙とうの時間をつくってみてください。

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