美術館やプールなど入場無料で利用できるトロントの施設5選

  

オンタリオ州の多くの地域がステージ3に入り、少しずつ行動範囲が広がってきましたね。

そこで今回は、この夏トロントで無料で利用できる施設をご紹介します。

なお、ご紹介する無料利用できる施設には、期間限定や条件付きの施設もある点や、館内でのマスク着用といった新たなルールもあるのでご注意ください。

1.ガーディナー博物館(Gardiner Museum)

ガーディナー博物館では、この夏の毎週土・日曜日の一般での入場を無料とすることを発表しました。

また、今夏に限らず水曜日の16:00-21:00は誰でも入場無料かつ、博物館の会員と18歳以下は毎日入場無料です。

こちらの博物館は、世界的にも非常に珍しい陶芸・陶器専門の博物館で、アメリカ、ヨーロッパのほか、中国や日本など、世界47カ国から集めた貴重な陶芸コレクションが約4000点以上展示されています。

注目は、特別展「RAW」。

展覧会を企画したチーフ・キュレーターのセコイア・ミラー氏は、「生の粘土を見て、匂いを嗅いで、感じることで、私たちがここにいること、生きていること、そして物理的な世界が私たちを支えていることを思い出させてくれます」と言います。

さらに、マグドリーン・ダイクストラ氏の作品『Polyanthroponemia』は、人類を地球に感染するウイルスとして想定したつくりあげた作品で、この時期に訪れる人々にとって非常に興味深い展示となっています。

また、世界的に注目を集める日本の現代陶芸家・藤笠 砂都子さんの作品なども展示されています。

さらに屋上のテラスにあるレストランも現在利用可能です(予約の有無についてはレストランへ要問合せ)。

場所:111 Queen’s Park Toronto, Ontario Canada, M5S 2C7

入場無料の条件や期間:
一般は、2020年夏季の毎週土・日曜日の来館が無料。
今夏以外でも水曜日の16:00-21:00は誰でも入場無料。また、博物館会員と18歳以下はいつでも入場無料。
※以下の公式サイトで詳細をご確認ください。

営業時間:
火・木・金曜日 10:00-18:00
水曜日 10:00-21:00
土・日曜日 10:00-17:00
月曜日 定休日(月曜祝日の場合は営業 10:00-17:00)

施設公式サイト:https://www.gardinermuseum.on.ca/gardiner-museum-announces-free-weekends-this-summer/

2.オンタリオ美術館(Art Gallery of Ontario)

オンタリオ美術館(通称:AGO)では2020年8月16日(日)までの申し込みで、オンタリオ州に居住するフロントライン・ワーカーを対象に年間パスの無料提供を実施しています。

フロントライン・ワーカーとは、パンデミック下のオンタリオ州内居住の医師、看護師、病院の従業員、救急隊員、警察官、消防士、食料品店の労働者、公共交通機関の従業員などがあてはまります。

対象者はこちらの公式サイトから登録し、最初の訪問時に雇用の証明書類を提示する必要があります。

なお、現在は入館にタイムチケットの事前予約が必要で、入手した年間パスを使用し無料で予約をおこなえるそうです。

また上記に関わらず、オンタリオ美術館では25歳以下の人は誰でも無料で入場でき、水曜日は18:00-21:00まで誰でも入場無料です。

注目は『Illusions: The Art of Magic(イリュージョン:魔法の芸術)』。

19世紀後半から20世紀初頭、手品師たちが世界中で活躍していた時代に焦点をあてたユニークな特別展です。

当時のポスターや衣装、手品の道具などが展示され大人も子どもも楽しめる内容となっています。

その他、1940年代ごろからニューヨークを中心に活躍した伝説の女性カメラマン、ダイアン・ア-バスの作品を展示した『DIANE ARBUS: PHOTOGRAPHS, 1956–1971』も企画。

アメリカの有名誌『LOOK』で、スタンリー・キューブリックを指導し影響を与えたとも言われる彼女の作品が堪能できます。

場所:317 Dundas Street WestToronto, OntarioM5T 1G4

入場無料の条件や期間:
オンタリオ州に居住するフロントラインワーカーに該当し、公式サイトから8月16日(日)までに登録し年間パスを取得し、取得した年間パスの期限まで入場無料で利用可能。
また、上記以外でも25歳以下の人は誰でも無料で入場でき、水曜日は18:00-21:00まで誰でも入場無料。
※以下の公式サイトで詳細をご確認ください。

営業時間:
木~日曜日 10:30-17:00
月~水曜日 定休日

施設公式サイト:https://ago.ca/

3.ロイヤル・オンタリオ博物館(Royal Ontario Museum)


ロイヤル・オンタリオ博物館(通常:ROM)では、博物館会員と3歳以下はいつでも入場無料です。

また、カナダのカレッジや大学などの高等教育機関に通うフルタイムの学生は、毎週水曜日は入場無料になります(学生証要提示)。

※いずれの入場も、現在オンラインでタイムチケットを入手し、訪れる時間を指定する必要があります。タイムチケットについては公式サイトでご確認ください。

オンタリオ博物館はカナダ最大、北米で5番目に大きいとされる巨大な博物館です。

カナダでは恐竜の化石が多く発見されますが、こちらの博物館にも巨大な恐竜の全身骨格などが多数展示されています。

その他、先住民族のコーナーやヨーロッパ、アジアのコーナー、宇宙、生き物についてなど40のギャラリーがあり、貴重な文化財も数え切れないほど展示されています。

すべてを見るためには半日は確保しておきたい広さの博物館のため、こちらの記事で下調べをしてから行くことをおすすめします。

場所:100 Queen’s Park, Toronto, ON, M5S 2C6

入場無料の条件や期間:
博物館会員と3歳以下はいつでも入場無料。
また、カナダのカレッジや大学などの高等教育機関に通うフルタイムの学生は、毎週水曜日は入場無料(学生証要提示)。
※以下の公式サイトで詳細をご確認ください。

施設公式サイト:https://www.rom.on.ca/en/visit-us/tickets-hours

4.アガ・カーン博物館(Aga Khan Museum)

アガ・カーン博物館では、無料ではありませんが7月28日(火)から9月7日(月)まで入場料が半額。

また、上記期間以外でも毎週水曜の午後4時から8時は誰でも無料かつ、「フレンド」と呼ばれる年間会員の登録者はいつでも入場無料です。

さらに現在は、オンライン上で無料のバーチャルツアーも開催しています。

こちらは北米最大級のイスラミックアートを展示する博物館で、写本や陶器、絵画、織物など、10世紀にも渡る歴史的な展示物が1000点以上収められています。

歴史的な数々の展示物のほか、こちらの建物も注目ポイントです。

実はこちらの建物、世界的に有名な日本人建築家、槇文彦氏が設計。

幕張メッセの建築でも有名な同氏の建築物がトロントで見られるのも魅力です。

さらに、併設のレストランのパティオなどでは、モダン中東料理が味わえるのも嬉しいですね。

場所:77 Wynford Dr, North York, ON M3C 1K1

入場無料の条件や期間:
7月28日(火)から9月7日(月)まで入場料が半額。
また、「フレンド」と呼ばれる年間会員の登録者はいつでも入場無料。
なお現在の入場には、オンラインからのタイムチケットの入手が必要です。
※以下の公式サイトで詳細をご確認ください。

営業時間:
火・木~日曜日 10:00-18:00
水曜日 10:00-20:00
月曜日 定休日

施設公式サイト:https://agakhanmuseum.org/visit/tickets-hours.html

5.トロント市内の屋内外プール&水遊び場(Swimming pool & Splash Pads)


トロント市内では無料で楽しめる市営の屋外プールや水遊び場、コミュニティ/レクリエーションセンターの屋内プールが点在しています。

こちらの「プールマップ」から近くのプールなどが検索できるので、一度調べてみては?

特に夏場は、公園に併設する屋外プールが憩いの場となっており、仕事帰りや休日に自宅近くのプールでひと泳ぎする方や、スプラッシュ・パッド(Splash Pads)と呼ばれる公園などに併設された水遊び場でお子さんと遊ぶという人も少なくありません。

なお、TTCの地下鉄・クリスティ(Christie)駅から徒歩数分の公園、クリスティ・ピッツ・パーク(Christie Pits Park)内にある「Alex Duff Memorial Park」の屋外プールには、25mプールや子ども用プール、ウォータースライダーのほか、コインロッカー(要25セントコイン)なども設置されています。

こちらのように施設の充実した屋外プールを無料で利用できるのは嬉しいですね!

ただし、屋外プールや水遊び場、コミュニティ/レクリエーションセンターの屋内プールでの「レジャー水泳」は利用無料ですが、コミュニティ/レクリエーションセンターの屋内プールの「レーン水泳」は有料となり年齢により料金が異なります(利用料金はこちらへ)。

また、以下の公式サイトなどで各施設の利用時間や利用条件が調べられます。

※現在、コロナウイルスの影響により以下のようなプール利用時の新しいルールがいくつか設けられています。

●プールなどを利用する前にこちらのサイトから体調などについて簡単に答える「セルフアセスメント」を行う
●更衣室や洗面所、他のすべての屋内スペースでマスクを着用する(屋外やプールサイドでは不要)
●プール利用時の個人情報の登録や提供
●ソーシャルディスタンスの確保
●プール利用人数や利用時間の制限(屋外プールのレーン利用は30分ごと、屋外プールのレジャー利用は45分ごとに入れ替え。屋内プールは各施設で利用時間制限などが異なる。)
●プールデッキやプール内で使用する靴・水着と外履き・外着とで同じものを使用しない

プール利用前に各施設の注意事項をご確認ください。

場所:トロント市内の各所

入場無料の条件や期間:
公園などに併設の屋外プールと水遊び場、コミュニティ/レクリエーションセンターの屋内プールの「レジャー水泳」は無料。
コミュニティ/レクリエーションセンターの屋内プールの「レーン水泳」は有料で年齢により料金が異なる。
利用時間などは各施設によって異なる。
※各施設の概要については、以下の公式サイトで要確認。

施設公式サイト:https://www.toronto.ca/explore-enjoy/recreation/swimming-splash-pads/

この夏を無料で安全に楽しんでみよう


コロナウイルスの影響によりトロントでは多くのイベントが中止されました。

しかし、今回ご紹介した施設の数々では、公共の屋内スペースでのマスク着用やソーシャルディスタンスの確保などで安全に気を付けつつ、無料でレクリエーションを楽しめるような取り組みが始まっています。

各施設で定められた新たな利用ルールを事前に確認しつつ、この機会に一度訪れてみてはいかがでしょうか?

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