トロント市議会は6月30日に満場一致による議会の承認で、屋内の公共の場でのマスク着用を義務化する法律が可決しました。
これにより本日7月7日よりトロント市内の屋内の公共の場でのフェイスマスクやフェイスカバー(以下総称マスク)の着用が、法律により義務づけられます。
マスク着用義務のある公共の屋内施設の例
対象となるのは、公共に開放されている施設の屋内で、以下の場所が含まれます。
- 小売店
- コンビニ
- ショッピングモール
- 食料品店、ベーカリー、ファーマーズ・マーケット(屋内の場合)
- レストラン、バー(屋内での営業が開始された場合)
- 屋内レクレーション施設、義務、スイミングプール(再開した場合)
- 図書館
- コミュニティーセンター
- コミュニティーサービスエージェント
- パーソナルサービス・セッティング
- 教会、モスク、寺院などの礼拝施設
- 美術館、博物館、水族館、動物園
- 宴会場施設、会議場、スポーツ競技場、その他のイベント会場施設
- 住宅展示場やオープンハウスなどの不動産関連施設
- ホテル、モーテル、短期滞在レンタル施設内の公共エリア(ロビー、エレベーター、会議室など)
- コンサート会場、劇場、映画館、カジノなどのエンターテイメント施設
- 公共に開放されているオフィス施設
(※ヘアサロン、タトゥーショップなどはすでに義務化されていますのでそれ以外のその他の個人向け美容ケアサービス)
なお、TTCのバス・電車・駅などの施設、トロントアイランド行きの市運営のフェリー内、サロンやタトゥーショップなどの個人ケア施設はすでにマスクやフェイスガード着用が義務付けられています。
違反した場合の罰則は?
この法律は、マスク着用の啓発と、着用がない場合の申し立てを基本方針としており、市が積極的に取締りを行うものではありません。
ただし、こうしたマスク着用啓発が機能せず、法律に従わない極端なケースが発生した場合、職員が強制措置を取る場合があります。
この法律に違反した場合には$1,000の罰金、さらには、市の命令に応じない場合は州の法律により最大$5,000が課される場合があります。
マスク着用の例外は?
このマスク着用義務は、マスクを着用出来ない身体上の理由がある場合、また2歳以下の子供には適用されません。
また、サービスを受ける際、食事を取る際、運動を行う際など、マスクをはずす必要がある場合は含みません。
また、アパート・コンドなどの住居施設、託児所や幼稚園、学校、閉鎖された空間出ない場合(レストランのパティなど)の場所は該当しません。
いつまで適用される?
この法律は、現時点では、延長されない限り、夏の議会休会後の最初の市議会(現時点では9月30日と10月1日の予定)の終了時に失効する予定です。
その間、トロント市医療局は、このマスク着用措置による医学的推奨について、毎月吟味を行う予定です。
オンタリオ州その他の地域も今後に注意
現在、ブランプトン市、ミシサガ市などのピール地域各議会でも、マスク着用義務化の立法が審議されています。
今後オンタリオ州全体またはその他の地域でも、マスク義務化の動きが進む可能性がありますので、お住まいの地域政府情報に注意してくださいね。