新型コロナウィルス対策措置のため、オンタリオ州政府やトロント市の指示に従い、自宅待機生活を余儀なくされている中、
多くの人々が、将来の不安や、突然の失業、家族間での衝突など、様々な心理的不安やストレスに直面しているようです。
特に閉鎖された環境の影響から、DV(ドメスティック・バイオレンス)被害報告が世界的に増加傾向にあります。
こうした環境による心理やメンタルへのケアに役立つのが、「心理カウンセリング」。
今回は、その心理カウンセリングとはどんなものか、また日本語でオンラインでの心理カウンセリングを行っているサニー先生をご紹介します。
目次
日本と北米で認識が異なる心理カウンセリング
心理カウンセリングという言葉は知っていても、実際に自分がカウンセリングを受けることを考えると、足踏みしてしまうの人も多いのではないでしょうか。
北米では年齢や性別に関わらず、気軽に受けられている心理カウンセリングですが、このように日本人が心理カウンセリングの敷居を高く感じるのは、日本では心理カウンセリングに対する認識が低いことと、保険の対象にならず自費になるため。
それゆえ、日本人は悩み事を身近な家族や友達に話すのが一般的ですが、専門的な知識や経験がない人に話しても的確な糸口が見つからないまま、放置してしまったり、悩みが膨らんでしまったりすることも多いようです。
北米ではメンタル・ヘルスに対する意識が高いため、 「うつなどの心の病」だけでなく、「恋愛・夫婦問題」「自分探し」「仕事」「人間関係」「子育て」などにまつわる相談は「メンタル・ヘルス」全般として認識されています。
そのため、症状が悪化する前に、気軽に心理カウンセラーや専門家に相談することが一般的。保険制度などを含め、北米では日本に比べ心理カウンセリングが受けやすいシステムが整っています。
秘密が守られるので安心して相談できる
北米で心理カウンセラーに相談する最大の利点は、問題解決の糸口や心の安定をいち早く得られることだけでなく、相談する内容は「個人情報」として完全に守られること。
海外に住んでいると、日本人コミュニティーが小さくなるため、誰かと誰かが繋がっている可能性が高くなります。人に悩みを話してそれがどこかで漏れたりしないかと、友達にさえも相談できずにいる場合あります。
そんな時も守秘義務ある専門の心理カウンセラーであれば心を開いて安心して相談ができます。
各種保険の対象になるので費用の負担が軽い
各州政府やカナダ政府に認定されている臨床心理カウンセラーとのセッションはプライベートで加入している保険や会社の福利厚生の保険などが適用されます。そのため、費用を心配せずに受けることができるのも、北米の心理カウンセリングの最大のメリットです。下記は心理カウンセリング費用がカバーされる例です。
※オンタリオ州政府の公的保険OHIPではカバーされません。
1)雇用先企業の福利厚生の保険
働いている会社の福利厚生(Extended Insurance)としてプライベートの医療保険などがある場合、それを利用して払い戻ししてもらう事が可能です。
プライベートなことも含め、仕事や職場での人間関係などによるストレスなどによる悩みや心の不調も、心理カウンセリングで改善することができます。
2)日本の海外旅行保険やワーホリ・留学保険
日本の海外旅行保険や長期のワーホリ・留学保険は、持病(既往症)以外、例えばストレスから来る症状、うつ病、適応障害、不安症、自律神経失調症が発症した場合、お医者さんからの紹介状があれば心理カウンセリングも保険の対象になる場合が多いです。
慣れない海外環境で悩んだ時も、心理カウンセリングでいち早く問題解決の糸口が見つけることができ、 安心して勉強や仕事に安心して打ち込めるようになります。
3)留学先学校や現地の留学保険
高校留学やカレッジ留学などでは、学校自体や現地の留学保険に心理カウンセリングが保険対象になる場合が多いです。
新しい学校生活になかなか慣れず、不安やストレス、悩みを抱えた時も、心理カウンセリングを利用することができます。
4)加入している車の保険
車の事故などから来る不安やトラウマはお医者さんからの紹介状があれば、車の保険を利用してカウンセリングに通うことができます。
5)犯罪に巻き込まれた場合の政府補助金
犯罪に巻き込まれた後、心のケアが必要な時には政府からかウンセリグを受けるための補助金を申請することができます。(永住者や市民権を持っている人に限る)海外でレイプなどの犯罪にあった場合でも「誰にも言えず、泣き寝入りする」ではなく「いち早く相談する」ことによって、トラウマを長く引きずらないようすることができます。
6)ファミリー支援のための政府補助金
お子さんが自閉症な場合など政府に補助金を申請することができ、その資金でファミリーカウンセリングを受けることも可能です。ファミリーカウンセリングでは、子育てに関わる夫婦間での価値観の違いやストレス、または子育てに関することを専門的に相談することができます。
※保険によって補償内容が変わりますので、詳細は加入している保険会社や心理カウンセラーに直接問い合わせてみてください。
ちなみに、こうしたカウンセリングは対面でも行われますが、電話やスカイプなどでも可能。カナダやアメリカのように土地面積が大きな国ではこうした遠隔カウンセリングも行われています。
心理カウンセリングのメリット
北米でここまで活発に利用されている背景には、ストレスの多い現代社会で、心理カウンセリングが、人々の生活の質を上げたり、改善させているため。
その心理カウンセリングの主な効果やメリットについていくつかご紹介します。
問題行動を改善できるので、時間や経済的な負担が軽減される
問題行動は、うつや強迫神経症などの症状に基づく行動から、なかなかやめられない悪癖などの心の問題による行動まで、幅広くあります。
過食・拒食、アルコールやドラッグ、セックス、買い物、ネットなどモノ・コトへの依存、人への依存、過剰な不安による家族やパートナーへの過干渉、激しい感情の起伏など、カウンセリングにより行動の根本原因をクリアにすることで、問題行動の改善へつなげます。問題行動が改善すると、それにかかっていた経済的や時間的な負担が軽減します。
ストレスへの原因や対処方法が分かり安心が手に入る
カウンセリングで自分の行動や考え方のクセを把握する事で、コミュニケーションスキルをあげて人間関係を改善したり(職場や親子間、配偶者や恋人など)、不健康な恋愛、仕事のやめ方、他人とのトラブルなど、毎回同じ問題に直面するという嫌な人生のパターンの根本原因をクリアにしたりするなど、ストレスを起こす事象に対処する方法を身につけることができます。
またカウンセリングで自己理解を深めて、自分に適したリラックスする方法を知ったり、緊張から安心へと変えていける方法を知ることもできます。
自己肯定感の向上するので、パートナーも含め人間関係が良好になる
カウンセリングを通して、無意識に持っている自分の考え方や価値観、考え方のクセに気付いていきます。それにより、客観的に物事を見る視点を得て、様々な状態の自分を受け入れていく事ができるようになります。
そうする事で自己肯定感が向上し、どんな自分自身も、他人も受け入れられる柔軟さを持てるようになり、パートナーや人間関係がよくなり、友達も増え、面倒くさいと感じていた人付き合いがどんどん楽しくなってくるというメリットもあります。
自分探しがしやすくなり、目的がクリアになる
一人ではなかなかできない自分探し。客観的に考え方や感じ方を聞いてもらえることでそれも可能になります。また、育った家庭や社会環境、過去のトラウマにより、自分自身が本当は何がしたいか分かりにくくなっている状態を、カウンセリングを通して自己理解を深めることで、自分の本音が見えてきて、本当に望んでいる事が分かる事があります。
こうして自分を深く理解する事で、目標がクリアにする事で迷いが無くなり、結果が出るようになるのもカウンセリングのメリットです。
メンタル・ヘルス系障害の症状改善
医師に診断されたうつ病、不安障害、摂食障害、適応障害、トラウマ、統合失調症や境界性人格障害などによる症状やメンタル障害も、内と外の要因をクリアにできるので、ストレスの対処法を身につけたり、カウンセリングで症状を改善していく事ができます。また、何かがおかしいと感じている場合、カウンセリングに行くことで、どのメンタル障害から来ている症状なのかを明確にしてもらえるので、症状改善のための治療に専念することができるので、いち早く苦しみから解放されることが期待できます。
どんな時に受けたらいいの?
実際に感じていても放置しがちな心の不調。下記のような不調も心理カウンセリングで緩和したり改善したりする事ができます。
□ 今まで持っていた興味やパッションが無くなった
□ イライラが止まらない
□ 怒りや恨みがなかなか収まらない・コントロールできない
□ なんだかいつもの自分じゃないような気がする
□ 先のことが不安でしょうがない
□ やりたいことが見つからない
□ やらなければいけない事があるのに気力が出ない
□ 気分が落ち込んでしまう、なぜか悲しく泣けてしまう
□ 絶望的な気持ちになる
□ 何をしてもすぐに疲れてしまう
□ 何をしていても楽しくない
□ 眠れない・アルコールを飲まないと寝付けない・寝ても途中で目がさめる
□ 自分がダメな人間に感じてしまう
□ 自分を傷つけたくなる
□ 本やテレビ、映画、仕事など集中力が続かない
□ 物事をおおげさに捉えてしまう
□ 子供やパートナー・配偶者とどう付き合っていいか分からない
□ 人間関係が上手くいかない(相手に合わせすぎてしまう・依存してしまう・信用できない)
□ ペットロス・家族ロス
日本語と英語で受けられる心理カウンセラーのサニー・チャン先生
BC州バンクーバー在住で日本語でのカウンセリングを行っているのが、BC州公認(RCC)及びカナダ公認(CCC) の臨床心理カウンセラーのサニー・チャン先生です。
↑心理学の知識に基づいたセルフマネージメントのワークショップを現地の方々に行うサニー先生
いろんな状況でカナダで滞在する日本人の多くの方とのセッションをたくさん経験しているので、日本人ならではの悩みにも的確にカウンセリングを行っています。
留学やワーホリで滞在する方
ワーホリや留学中の方は、滞在中に自分が何をやりたいかに悩んだり、将来に不安を感じたり、恋愛関係に悩むことも多くなります。慣れない環境にいろんな壁にぶつかったりする中で、1人で抱え込みやすくなる場合も。
サニー先生はそうしたケースを多くセッションしてきているので、経験も豊富です。
また、現在の新型コロナウィルスによる規制状況化では孤立してしまう人も多いので、うつを発症しやすくなります。そうなる前に、ぜひカウンセリングで対処法を身に着けてみましょう。
サニー先生のセッションでは、日本の海外保険や留学保険に加入している人は、現金不要(キャッシュレス)で対応してくれます。
駐在者の方や家族の方
日本から駐在としてやってきて新しい環境や、仕事のストレスを抱える方、そして慣れない環境に一緒にやってきた家族の方に対しても、サニー先生は日本語で丁寧なカウンセリングを行っています。
また、臨床心理カウンセラーになる以前、MBAで得た知識から北米企業の人事管理職を10年以上任されていた経験もあるため、キャリアのことや会社にまつわる人間関係、そして男性や女性の管理職ならではの悩みの相談にも的確に応じてくれます。
企業が提供している保険でセッション費用がカバーされる場合がありますので、ぜひ確認してみてください。
永住者の方
カナダに永住している方にも、子育てや夫婦間の問題、人間関係などはもちろん、うつや依存など様々なメンタルヘルスの心理カウンセリングのセッションを行っています。
内容によって政府の補助対象としてセッション費用がカバーされたり、自身や配偶者が働いている企業が提供する保険でもカバーされる場合もありますので、こちらもぜひ確認してみましょう。
アドラー心理学を学び、英国領事館の担当でも活躍する実績
大阪生まれ大阪育ちの関西気質な朗らかさと気さくさで、若い人から年配の人まで男女問わず人気の心理カウンセラーさんで、「困ったらサニー先生!」とまるで駆け込み寺(?)のようにいろんな人々に頼りにされています。
一年中たくさんの山々へ登りにでかけている大のアウトドア好きで、BC州の大自然のような笑顔とおおらかさで「大丈夫やで!」とクライアントさんの背中をそっと押してくれるので「明るく希望を持っていんだ!」と、明るい気持ちにさせてもらえます。
研究熱心なサニー先生は、日本でもベストセラー本「嫌われる勇気」で一躍有名になった「アドラー心理学」やゲシュタルトセラピーの第一人者を始めとした世界的に有名な心理学会の重鎮から専門的に学び、彼らにお墨付きをもらうほど。
また、バンクーバー在イギリス総領事館の担当カウンセラーとしても活躍しており、豊富な心理カウンセリングに関する経験と知識を持っています。
↑左:アドラー心理学博士ジョン・カールソン氏と。右:アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラー博士のお孫さんと。
サニー先生のカウンセリングでは、クライアントさんが抱えている問題の根本を見つけるために、生活、仕事、家族、経済、健康などの様々な面からヒアリングし、状況をアセスメントする作業を行います。
サニー先生のカウンセリングの最大のメリッットは、そのクライアントさんが持つ問題の核をすばやく見つけ出す事に長けているところと、深層心理学とクロスカルチャーを専門にしているところ。日本人だけでなく、他民族の国カナダに住む様々な人種の人たちから厚い信頼を寄せられています。
サニー先生のカウンセリングは、オンラインで受けることが可能です。
今回のような新型コロナウィルスによる規制状況下のみならず、
海外生活では悩みやストレスはつきものですが、一人で悩んだり、我慢してこじらせるよりも、「心がモヤモヤとスッキリしないな!」と思ったらこうした北米の心理カウンセリングを活用してまずは相談してみてくださいね。
●サニー先生のウェブサイト:www.sunnychung.ca
※カウンセリングのセッションは、オンラインになります。
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