日本人アーティストの作品も展示中!トロント・ライト・フェスティバル3月4日まで

  

※この情報は2018年のトロント・ライト・フェスティバルの情報です。

寒さが厳しいトロントの冬ですが、皆さん家にこもってばかりいませんか?

トロント・ディスティラリー地区では現在、Toronto Light Festival(トロント・ライト・フェスティバル)が、3月4日まで開催されています。

すでに行かれてご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、ついつい篭りがちになる冬を、美しいイルミネーションのアート作品を楽しみにちょっと出てみてはいかがでしょうか。
今回はこのトロント・ライト・フェスティバル(Toronto Light Festival)の見どころについてご紹介します。

トロント・ライト・フェスティバル(Toronto Light Festival)とは?

トロント・ライト・フェスティバルは、昨年2017年に初めて開催され、今年で2回目。
今年は、海外やカナダ国内の19のアーティストやアート集団が参加。
彼らの光を使ったインスタレーションアート作品トロント・ディスティラリー地区で無料で楽しむことができます。

参加アーティスト
DAVIS MCCARTY(アメリカ)
KYLE RUDDICK(アメリカ)
CHARLES GADEKEN(アメリカ)
MICHAEL CHRISTIAN(アメリカ)
JESSICA LEVINE(アメリカ)
ABRAM SANTA CRUZ(アメリカ)
DICAPRIA(アメリカ)
MARTIN TAYLOR(アメリカ)
HYBYCOZO(アメリカ)
MATHEW ROSENBLATT(カナダ)
THE HEAVY META COLLECTIVE(カナダ)
KRISTOFIR DEAN(カナダ)
NUPANAP(カナダ)
MASAMICHI SHIMADA(日本)
VIKAS PATIL & SANTOSH GUJAR(インド)
VIKTOR VICSEK(ハンガリー)
STICHTING BARSTOW(オランダ)
KLEURBLEUR(オランダ)
MANFRED KIELNHOFER(オーストリア)

このフェスティバルを始めた理由について、クリエイターでありこのフェスティバルのディレクターであるマシュー・ローゼンブラット(Mathew Rosenblatt)さんは、以下のように述べています。

冬は最低な季節です。私たちは単にこの街の冬をもう少しマシなものにしたいと思っています。(中略)
世界は多くの闇と不穏なメッセージにあふれているので、どんな年齢でも、どんなバックグラウンドを持っている人でも楽しめるような、ポジティブで魅力的な世界を作りたいのです。
寒くて暗いものから、光の暖かさに(たとえマイナス20度になったとしても!)少しでも変えられたらと思っています。
あ、あとそれから私たちはホントにホントに、美しい光が大好きなんですよ。

マシュー・ローゼンブラット
クリエイター / エグゼクティブ・ディレクター

ぜひチェックして欲しい今年の注目作品

今年展示されている作品で、ぜひチェックして欲しいLTスタッフおすすめの作品をご紹介します。

日本人アーティストの光る鳥のアニメーション
「BIRDS FLY AROUND WITH YOU」

今回のフェスティバルでは、日本人アーティストの作品も観ることができます。日本国内外で、光を使ったインスタレーションアートやライトアートプロダクトの制作行っている島田正道さんの作品です。

島田 正道さん
1978年生まれ。グラフィックデザインの専門学校卒業後、映像クリエーターとして活動を始めるが、撮影中に光を操る事の面白さを発見し以後、光を使った作品を作り始める。幼い頃に見た打ち上げ花火、木漏れ日のキラキラする輝き、小学生の頃に楽しんだ電気工作、それらが今のクリエイティブに影響を与えている。デザイン、設計、プログラミング、プロトタイピングを自身で行っている。パブリックスペースでのインスタレーションやライトアートプロダクトの制作をしている。

引用:公式Webサイト「Masamichi Shimada」より

今回展示される島田さんの作品「BIRDS FLY AROUND WITH YOU」は、アムステルダムライトフェスティバル2015-2016でも展示された作品です。

この作品は”みんなのための遊び場”で全ての人がこの光るアニメーション彫刻で遊べます。24羽の光る鳥が直径8mの円周上に配置されていて、それぞれが連続して羽ばたく様子を表しています。
輪の中央にセンサーが設置された円柱型の箱があり、来場者がその周りを歩くと、動きに応じて鳥が光り、まるで来場者と一緒に飛んでいる様な体験ができます。来場者が一人の時は鳥が1羽現れ、2人の時は2羽と来場者が増えると現れる鳥も増えます。そして、2人以上の来場者がタイミングを合わせて輪の中を回ると足下に虹色のライトが輝きます。
引用:公式Webサイト「Masamichi Shimada」より

トロントのアート集団による火を吹くドラゴン
「Heavy Meta」

トロントを拠点にしているザ・ヘビメタ・コレクティブ(The Heavy Meta Collective)は大工さんや海洋ディーゼルエンジニア、グラフィックデザイナーなど様々な職業のアーティスト達で構成されるアート集団。
今回展示されるのは、彼らの代表作である高さ19フィート(約5.8m)、長さ30フィート(約9.1m)の火を吐くドラゴンの車。板金でつくられたこのドラゴンの車は、音と光と映像がシンクロするカナダ最大のアート・カーで、もともと世界的に有名な北米アートイベント「バーニングマン」にて制作されました。普段はラスベガスに置かれていますが、今回のトロント・ライト・フィエスティバルのように、北米各地の音楽フェスティバルやアートイベントでも参加しています。

なお、期間中の常設作品ではないので、2月21日〜24日は観ることができません。また、ファイアーショーは、金・土・日の午後7時以降のみなので、火を吹くドラゴンが観たい方は週末の夜に観に行ってくださいね。

光るガミー・ベアが2000個以上
「Gummy Bear Pyramid」

カルフォルニアの画家でありライト・インスタレーションアーティストであるDICAPRIAが手がけるのが、こちらの2,000個ものガミー・ベアで作られたピラミッド
ちなみに、ガミー・ベアとは子供の頃から皆が食べているほど北米では人気のクマの形をしたグミキャンディー。

カラフルで可愛いので、まさにインスタ映えする作品になりますね。

トロント・ライト・フェスティバルのインスタグラムでは、今回ご紹介した作品以外にもたくさんのイルミネーションアートワークがご覧いただけますのでぜひチェックしてみてくださいね。

また週末には、飲食できたり、レーザーライトショーなどイベントもあります。
寒さが続くトロントですが、トロントの冬を楽しく過ごそう!という主催のローゼンブラットさんのコメントのように、ぜひ光の暖かさを感じられるアートイベントにぜひ訪れてみてくださいね。

Toronto Light Festival(トロント・ライト・フェスティバル)
開催期間:1月19日(金)〜3月4日(日)
日曜日〜水曜日:日没〜夜9時
木曜日〜土曜日:日没〜夜10時
※スケジュールは変更される可能性もありますので、公式Webサイトでもぜひ確認を。

入場料:無料
場所:The Distilley Histric Disctrict

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