ストライキ突入まで残り時間わずか。TTCとユニオンの交渉、行き詰まり

  

既に皆さんご存知かと思いますが、トロント交通機関の従業員約11,500人を代表する労働組合 ATU Local 113 とTTCとの話し合いが続いています。交渉の席で問題となっているのは、賃金、福利厚生、雇用保障などです。

交渉が6月7日(金)午前12時1分までに合意に達しなければ、同日からTTC従業員がストライキに突入する予定です。(ストライキが実際に行われる場合、トロントで 2008年以来となる交通ストライキになるとのことです。)

労働組合とTTCはストライキが発生した場合、労働者が帰宅できるように7日(金)午前2時~3時の間にサービスを終了することに同意。また、ストライキが発生した場合でも、WheelTransのサービスは継続することにも同意しています。

労働組合のMarvin Alfred氏は、「現在我々は行き詰まっている。交渉状況には大きな問題がある。」と5日の朝、記者団に語っています。ただ、ストライキ突入までに合意が成立することを「確信している」とも述べています。

ただ、ストライキ突入になった場合に備えて、市民に在宅勤務・自転車で通勤するなどバックアッププランを検討するようにアドバイスもしています。GOトランジットや相乗りも選択肢の一つです。

CP24が伝えるところによると、Uberは今回のストライキに関して、「交通ストライキによって生じた膨大な穴をウーバーが埋めることを期待するのは合理的ではない」とし、ストライキに突入した場合はUberドライバーにインセンティブを提供して乗車の機会を増やす計画とのことです。

また、急騰料金(surge pricing)は適用されるが、その急騰料金に「上限」を設ける予定であると述べています。どのくらい値段が上がるのか気になるところですよね。

TTCが使えなくなる場合、仕事や学校に行く手段がなくなる方もいるかと思います。両者納得のいく形でこの問題が解決することを願うばかりです。

交渉の最新情報はTTCのウェブサイトで確認できるので、チェックしてみてください。

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