自然が大好きなカナダの人たちは、春から秋の休みの日にハイキングにでかける人も多いですね。
この季節はトロントの人たちは街中に点在する緑が美しい渓谷や森、公園にあるトレイル・ルートを歩いて自然を楽しみます。
また、トロントには山がないので、日本の山歩きのようなハードさはなく、子どもから年配の方、初心者まで、気軽に歩けるルートがたくさんあるのも魅力です。
そこで今回はそうした気軽に行きやすいトロント市内ハイキングスポットの中からいくつかをご紹介します!
目次
●High Park
(ハイパーク)
春は桜の名所としても賑わうHigh Parkは、都心からもすぐに行きやすいハイキングスポットとしても人気です。1.6平方キロメートルの広さのこの公園内は様々なルートがありますが、ぐるりと一周回ると4〜5Km、約1時間ほどの道のりです。都会の中にありながら、西側に広がるGrenadierの池沿いから見る景色や、木々が生い茂る森、多くの野鳥や珍しい植物が見られるエリアなので、まず最初に気軽に訪れてみるには一番おすすめの場所です。
場所:1873 Bloor Street West
公園内マップはこちら
詳細情報:
High Park 公式サイト
●Don Valley Trails
(ドン バレー トレイル)
Don Valleyは、別名Don Riverとも呼ばれ、トロント北部からオンタリオ湖へ続く38kmにわたる地域です。このエリアには、長距離から短距離、せまくて急勾配のルートから、広くて歩きやすいルートまで様々なトレイルルートがあります。またマウンテンバイク用にも整備されているところもあるので、歩くだけでなくマウンテンバイクを持っている方にとっては、街中からもすぐに行きやすいコースとしても人気です。緑に囲まれた静かに流れる川や、花々が咲く森、廃線の跡など様々な景色が楽しめるので、この季節にいろんなルートを探索してみるのもおすすめです。
詳細情報:
Toronto and Region Conservation
ルート詳細PDF地図
ルート1:Flemingdon ParkとThorncliffe ParkからTaylor Creekまで
ルート2:ダウンタウンからのルート)
●Glen Stewart Ravine
(グレン・スチュワート・レイバン)
トロント東側のビーチズエリアにある小さな渓谷、グレン・スチュワート・レイバンは、あまりメジャーでない隠れたハイキングスポット。板張りの道で整備されているスポットもあり歩きやすく、小さな小川のせせらぎが流れる癒やされる場所です。森の中には、この地域でしか見られない赤ナラの木などの植物や鳥たちが生息しています。11万平方メートルの広さで、1.3キロ、15分ほどの短いルートですが、たっぷりの森林浴ができて気軽に訪れやすいハイキングルートです。
●Scarborough Bluffs
(スカボロー・ブラフス)
Scarborough Bluffsとは、オンタリオ湖に面した14kmにわたる断崖絶壁で、まさに絶景が見られるトロントの有名な景勝地のひとつ。春夏の季節は断崖から、青く輝くオンタリオ湖や、氷河によって削られ独特の形状をした湖岸や、緑豊かなBluffers Parkを見渡すことができます。観光客も訪れる場所なので混み合う事が多いです。ルートは急勾配な場所や、切り立った崖の横を通るハラハラする道です。崖の端に近づいたりしないよう注意が呼びかけられていますので、絶景の撮影ポイントで写真を撮る際は、あくまで自己責任で。
●The Humber River, Old Mill and Marshes
(ハンバーリバー、オールドミル&マーシュ)
トロントの西側を流れる自然豊かなHumber Riverに沿って歩くこのルートは、Old Millと呼ばれる1793年につくられたトロントでも最も古い工業建物があるエリア、1837年に建造された川にかかる橋、そしてHumber Marshes Parkなどの湿地帯を通ります。もとは原住民の人々がその昔物資を運ぶために使っていた道をHumber River Trailとして整備したもので、ここで紹介するルートも他のいろんなルートがあります。Humber Riverは都市と隣接していながら、鹿やキツネなどの野生動物や、60種類以上の魚が生息している自然豊かな川で、もしもっと川沿いのこのルートを楽しみたい方は、Old Millよりもっと上のWest Humber River Valleyを歩いてみるのもおすすめです。
この他にも、トロント市内には気軽に自然が楽しめるスポットがたくさんありますので、ぜひお天気の日には、冒険気分ででかけてみてくださいね。
足元は歩きやすいスニーカーなどの靴で、また水を忘れずに!