2024年トロント国際映画祭(TIFF)で上映される日本関連の映画6作品紹介

  

映画好きの皆さん!

1976 年に創設され、毎年9月に開催されているトロント国際映画祭(Toronto International Film Festival:通称tiff)の季節到来です。2024年は 9月5日(木)から9月15日(日)の11日間の開催となります!今年で第49回目。

そして、歩行者天国イベントである TIFF Festival Street も9月5日(木)~8日(日)にかけて開催!

期間中は、映画界の著名人をフィーチャーした特別イベントなども開催され、毎年盛り上がります。カナダだけでなく世界中から多くの作品が出品/上映されますが、毎年日本の作品もいくつか見られます。

そこで今回は、2024年に出品される日本関連作品6本について紹介します。

※注意
以下、上映日時でPress&Industryと書かれたものは、許可を受けた人のみが鑑賞できるもので、一般販売はされていません。

1. A Missing Part ワールドプレミア

2018年の『Our Struggles』で成功を収めたベルギーの映画監督 Guillaume Senezの3作目の長編映画『A Missing Part(『いつかまた君に会えるまで』)』が、第49回トロント国際映画祭センターピース部門に正式出品。ワールドプレミアで、フランスやベルギーでは11月に公開予定です。

ディズニープラスにて独占配信されているハリウッドドラマ SHOGUNにも出演した阿部進之介も出演しています。日常に重点を置いて、家族の物語を繊細に描いた作品です。

東京に住み、個人向けカーサービスの運転手として生計を立てているフランス人男性ジェイ(ロマン・デュリス)。フランス人駐在員のジェシカ(ジュディス・シェムラ)と出会い、彼の苦境に同情する他の人々と会話する様子を通して、ジェイが日本に留まっている状況が徐々に明らかになっていくのですが、ある朝、ジェイの車に同乗していた新しい乗客が、ジェイの物語を別の方向へと導いていきます。

上映:
9月9日(月)Scotiabank Theatre Toronto 11:30am
9月10日(火)Scotiabank Theatre Toronto(Press & Industry) 8:45am
9月11日(水)Scotiabank Theatre Toronto 9:35am

監督:ギヨーム・セネズ
出演: ロマン・デュリス、ジュディット・シュムラ、浦上くるり、成田 結美、阿部進之介

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2. Cloud クラウド 北米プレミア

ヴェネチア国際映画祭に正式出品された黒沢清監督の作品 Cloud クラウド がトロント国際映画祭で観られます。(黒沢清監督が脚本も手掛けています)見えない悪意と隣り合わせの怖さを描くサスペンス・スリラーで、“転売ヤー”として真面目に働く主人公・吉井を日本映画界を牽引する俳優の菅田将暉が演じています。

“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」が急速に壊れていきます。

上映:
9月5日(木)TIFF Lightbox 5:30pm
9月5日(木)Scotiabank Theatre Toronto(Press & Industry) 6:30pm
9月6日(金)Scotiabank Theatre Toronto 6:45pm

監督・脚本:黒沢清
出演:菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝

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3. My Sunshine ぼくのお日さま 北米プレミア

第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品の映画『ぼくのお日さま』。史上最年少でサンセバスチャン国際映画祭《最優秀新人監督賞》を受賞した奥山大史監督の長編2作目となる本作は、フィギュアスケートを題材にした、あたたかい気持ちになる作品です。日本では9月13日より全国公開されます。

吃音をもつホッケーが苦手な少年と、選手の夢を諦めたスケートのコーチ、そしてコーチに憧れるスケート少女の淡くて切ない小さな恋たちの物語です。

上映:
9月9日(月)Scotiabank Theatre Toronto(Press & Industry) 6:05am
9月10日(火)Scotiabank Theatre Toronto 12:00pm
9月12日(木)Scotiabank Theatre Toronto 6:30pm
9月14日(土)Scotiabank Theatre Toronto 3:00pm

監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演: 越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也、山田真歩、潤浩

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4. The Gesuidouz ザ・ゲスイドウズ ワールドプレミア

夏子が主演を務めるファンタジーでパンクな映画「ザ・ゲスイドウズ」が、トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門に選出。ワールドプレミアとなります。日本では2025年春に全国公開予定。

売れない4人組パンクバンド“ザ・ゲスイドウズ”のボーカルである主人公のハナコ。マネージャーから「田舎へ移住して曲を作れ」といわれ、田舎での新しい生活を送りながら作曲をしていた彼女に転機が訪れます。

宇賀那健一監督の舞台挨拶も予定されているということで、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?

上映:
9月5日(木)Scotiabank Theatre Toronto(Press & Industry) 6:15pm
9月11日(水)Royal Alexandra Theatre 8:59pm
9月12日(木)Scotiabank Theatre Toronto 6:15pm
9月15日(日)Scotiabank Theatre Toronto 3:15pm

監督:宇賀那健一
出演: 夏子、今村怜央、喜矢武豊、Rocko Zebenvergen、遠藤雄弥

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5. Happyend 北米プレミア

坂本龍一長編コンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』の監督を務めた、空音央監督の長編劇映画デビュー作となるHappyend。第81回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門にも正式出品されています。日本では10月4日から全国公開、アメリカでの公開も決定しています。

ありえるかもしれない未来の日本を舞台に描く高校生たちの青春映画です。

上映:
9月8日(日)Scotiabank Theatre Toronto(Press & Industry) 12:05pm
9月9日(月)TIFF Lightbox 4:00pm
9月10日(火)Scotiabank Theatre Toronto 8:45pm
9月13日(金)TIFF Lightbox 6:00am

監督:空音央(Neo Sora)
出演:栗原颯人、日高由起刀

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6. Winter in Sokcho(Hiver à Sokcho)ワールドプレミア

最後は、日系フランス人監督による映画作品ということでピックアップしました。

パリを拠点とする日系フランス人映画監督の嘉村荒野監督が、スイスの作家エリザ・スア・デュサパン著『ソクチョの冬』を映画化。(全米図書賞翻訳部門受賞作)嘉村荒野監督は2018年の短編映画『望郷/Homesick』を手掛けていますが、今回のソクチョの冬が監督の長編映画デビュー作となります。

北朝鮮国境近くにある町、束草(ソクチョ)という土地を舞台に展開する物語で、主人公はその束草(ソクチョ)で暮らす女性 Soo-Ha (Bella Kim) です。ある日、Soo-Haが働く下宿屋に風変わりな中年のフランス人アーティストYan Kerrand (Roschdy Zem)が現れたことで平和な生活が一変します。

上映:
9月5日(木)Scotiabank Theatre Toronto(Press & Industry) 6:00am
9月8日(日)TIFF Lightbox 5:45am
9月10日(火)Scotiabank Theatre Toronto 9:00am
9月11日(水)Scotiabank Theatre Toronto(Press & Industry) 6:05am
9月14日(土)Scotiabank Theatre Toronto 1:00pm

監督:嘉村荒野
出演: Bella Kim、Roschdy Zem

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ということで、世界中の映画が出品されているトロント国際映画祭!

芸術の秋、ぜひこの機会に映画をたくさん楽しんでみてはいかがでしょうか?見たい映画のチケットは、なるべく早くおさえましょう!

※本記事で紹介した映画の上映日時や場所は、変更の可能性もありますので、必ずTIFF公式サイトをご確認ください。

トロント国際映画祭
開催日時:2024年9月5日(木)から9月15日(日)

公式サイト:https://tiff.net

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