トロント北西部に新しい交通路線 Line 6 Finch West 開業。遅いと話題に

  

待望のトロントの新しい交通路線である Line 6 Finch West が、12月7日(日)に正式に開業しました。

Line 6 Finch West の基本情報


photo from ttc.ca

全長11キロメートルのLine 6 Finch West は、Line 1 Yonge–University の Finch West Station から Humber Polytechnic North Campus までFinch Ave. W. 沿いに18の停留所をもつLRT路線です。

TTCバス路線に加え、 GO Transit / MiWay / York Region Transitなどの地域交通ともスムーズに接続でき、トロント北西部と近郊地域の交通網がより便利になることが期待されています。


photo from ttc.ca

Line 6 Finch Westは「ソフトオープニング」運行中で、2026年春ごろまでは限られた運行となります。平日朝夕のラッシュ時には6.5分間隔、その他の時間帯は10〜12分間隔で列車が運行されます。

運行時間:
月〜土:午前6時〜午後10時
日曜:午前7時30分〜午後10時

※午後10時〜午前1時までは、Finch West通りにある路面LRT停留所を巡回する Line 6シャトルバス(10分間隔) が運行します。午前1時以降〜始発までは 336 Finch West Blue Night が運行します。

Line 6 Finch West
ライトレール(LRT)
Line 6 シャトルバス 336 Finch West
Blue Night Network(深夜バス)
月〜土
午前6時 〜 午後10時
月〜土
午後10時 〜 午前1時
月〜土
午前1時 〜 午前6時
日曜日
午前7時30分 〜 午後10時
日曜日
午後10時 〜 午前1時
日曜日
午前1時 〜 午前7時30分
祝日運行
午前7時 〜 午後10時
祝日運行
午後10時 〜 午前1時
祝日運行
午前1時 〜 午前7時

運賃:
Line 6車両内では運賃支払いができません。地上の停留所で、以下の方法でプラットフォーム上で支払います。

  • PRESTO
  • クレジットカード / デビットカード / モバイルウォレット
  • 現金 → プラットフォーム上の券売機で購入し、紙のトランスファーを受け取って証明とする

6号線の車両は最新式でバリアフリー設計。自動水平調整システムが搭載されており、すべての駅・停留所でスロープを使わずに段差のない乗車が可能です。また、優先席、明瞭な視聴覚アナウンスを備えています。

さらに、地下鉄駅には地上階から線路階までエレベーターが設置され、幅広の改札ゲート、触覚案内など、充実した設備が整っています。

トロントのオリビア・チョウ市長は、声明で「特に市の北西部に住む利用者にとって素晴らしい日です。仕事、学校、そして自宅を結ぶ専用の交通手段が誕生したのです。Line 6 のおかげで移動時間は短縮され、混雑する道路の渋滞緩和にもつながります。このプロジェクトに携わったすべての皆様、そしてより良い交通環境の実現を支えてくださった政府パートナーに感謝します。」と述べています。

 

自分の足で走る方が早い?速度問題が話題に

新たに開通したことで多くの人が期待していた今回の路線ですが、「速度が遅い」という声がSNSで多く見られます。全長11キロメートルで18駅の区間を走るのに55分かかったという声も出ていて、バスや車の方がLRTよりも早く路線の端から端まで移動している例もあります。

GlobalNewsによると、現在、LRTの全区間の所要時間は46分。これに対し、正午頃は車で20分、自転車で45分かかるとのことです。

トロントのチョウ市長も実際に新路線を体験して遅さを感じていたようで、この苦情への対策を講じるため、市議会に「交通信号優先、可能な限りの速度制限撤廃、運行頻度の増加」を求める議案を提出するとのことです。

また、TTCの会長とCEOとも直接話をしたようで、列車の運行を早める方法を検討する予定です。

今後早めに快適に利用できるようになるといいですね。

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