日本郵便、カナダ宛て国際郵便物の発送見合わせ。Canada Postのストライキの影響

  


(過去記事)【スト突入】カナダポストの労働者約55,000人がストライキ。知っておきたいこと

11月15日にカナダポストのストライキが始まって、既に2週間続いています。

Canadian Federation of Independent Business(CFIB) によると、カナダポストのストライキにより、カナダの中小企業は少なくても7億6,500万ドル、1日あたり7,660万ドルの損害を被り、12月3日(火)までに総額10億ドルの損害となると推定しています。

そんな中、日本時間の11月28日以降、日本郵政株式会社がカナダ宛て国際郵便物の発送を見合わせていることを皆さんご存知でしょうか?

以下、日本郵政株式会社によるお知らせの引用になります。

カナダ郵便事業体より、同事業体においてストライキが実施されており、同国あて郵便物の受け入れを一時休止する旨の通報がありました。
このため、当面、日本から同国あて国際郵便物の発送を見合わせることとしますので、できる限り差出しを控えていただきますようお願いします。
また、今後の情勢によっては、お引受けした郵便物をお客さまに返送するおそれがあります。

なお、既に差し出された郵便物の取戻しは、海外への発送業務を行う郵便局(国際郵便交換局)で発送準備が完了する前であれば可能です。ただし、手数料(680円)をいただく場合がございますので、あらかじめご了承願います。

お客さまには、大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力をお願いいたします。

引用:カナダあて国際郵便物の発送見合わせ

日本からカナダへ荷物を送ることを考えている方は、郵便局では送れない可能性が高いので、別の会社のサービスを検討してみてください。


photo from canadapost-postescanada.ca

ちなみに、12月1日のカナダポストのリリースでは、カナダポスト側が協議を前進させるため、カナダ郵政労働組合(CUPW)に対し、交渉による合意に達するための包括的な枠組みを提示しました。

その後の12月3日に、組合側でこの包括的な枠組みの対応について会合が開かれました。組合側は「公正な賃金」「安全な労働条件」「尊厳のある退職」「公共郵便サービスの拡大」という4つの主要な問題に焦点を当てているということで、声明を発表。交渉はまだ続きそうです。

CFIBのCorinne Pohlmann氏は、「中小企業が制御できない状況で重要な収益と売上を失っている間、オタワ(政府)は傍観者で何もしていない。労働大臣は先日、両者の意見があまりにもかけ離れているため合意に達しておらず、長期にわたる労働紛争の可能性があるため調停交渉は中断されていると述べたが、この混乱に終止符を打つ力があるのは彼だ」と語っています。

カナダポストのサービスが無くなって困っている方も多いかと思います。一日も早い解決を願いたいですね。

Topへ