カナダ連邦政府は、2026年までに一時滞在者の数をカナダの総人口の6.5%から5%にまで減らすと今年初めに発表しています。
この目標を達成するために、連邦政府は留学生プログラムの改革、外国人一時労働者の資格要件の厳格化、雇用主のコンプライアンスの厳格化などを行っています。
Today, we announced changes to Canada’s temporary residence programs to better manage the volume of temporary residents, uphold the integrity of our immigration system and protect vulnerable people. Learn more about what’s changing: https://t.co/jtLbjAQT2y
We’re taking these… pic.twitter.com/K7EOjmytDk
— IRCC (@CitImmCanada) September 18, 2024
そんな中、マーク・ミラー移民大臣は本日9月18日(水)、一時滞在者数を管理し、移民制度の完全性を維持し、脆弱な人々を保護するための追加措置を発表しました。
カナダ連邦政府は以下を行う予定です。
- 2025年の就学許可の上限は以前の 485,000人から 437,000人になる予定で、2026年の就学許可の上限もこの水準を維持
- 移民の目標と労働市場のニーズを一致させるため、今秋にポスグラのプログラムにも変更が加えられる予定
- 今年後半、「修士課程の学生の配偶者」に対するワークビザの資格を、その修士課程の学生のプログラム期間が少なくとも16か月以上の場合に限定
- 今年後半、カナダの就学許可証プログラム (TFWP および IMP) に基づいて、「外国人労働者(ワークビザ保持者)の配偶者」のワークビザの資格を、その外国人労働者が管理職、専門職、または人手不足の分野で働く場合に限定
2025~2026年の就学許可の受け入れ上限には修士課程および博士課程の学生も含まれ、これらの学生は今後、州または準州の証明書を提出する必要があります。
連邦政府は、「我々がこれまで講じてきた措置、そして本日発表された追加措置は、我が国の移民制度を強化し、我が国の変化するニーズへの対応に役立つでしょう。」「我々は、引き続き制度の完全性を守り、責任を持って我が国を発展させていくよう努めていきます。」と記しています。
また、本日カナダ政府から出たニュースリリースに、ポスグラ(PGWP)プログラムの変更に関して、以下のように記されていました。
- 公立カレッジのプログラムの卒業生は、長期に渡って人手不足となっている職業に関連した専攻を卒業した場合、最長 3 年間の卒業後就労許可 (PGWP) を受ける資格が残ります。
- PGWPプログラムの変更の一環として、すべての申請者はフランス語または英語の最低限の語学力を証明する必要があります。2024年11月1日以降に卒業後の就労許可を申請する人は、大学卒業生の場合はカナダ語学基準 (CLB) レベル 7、カレッジ卒業生の場合は CLB 5 が必要になります。
ということで、一時労働者と留学生に対する規制が今後さらに強化されるようです。
本日発表された対策に関する詳細は、近日中に政府のウェブサイトで公開される予定とのことなので、詳細が分かり次第またお伝えしたいと思います。