カナダポストのニュースリリースによると、2日間の公聴会の元、カナダ労働関係委員会 (CIRB)は両当事者が行き詰まっていることを確認する判決を下しました。
その結果、カナダ労働関係委員会は従業員に職場復帰を命じ、2024年12月17日(火)の現地時間午前8時に郵便業務を再開することになります。
業務が再開されると、先入先出方式で配達が行われることは以前にも告知されていましたが、利用者は配達の遅延を覚悟する必要があります。また、業務再開後の最初の48時間は、集荷や配達を含めいくつかの制限が適用され、12月19日(木)まで新製品の受け取りや集荷は行われないとのことです。
カナダポスト側は、「従業員を職場に迎え、当社のサービスに依存している何百万人ものカナダ人と企業にサービスを提供できることを楽しみにしています。既存の団体協約の条件は 2025年5月22日まで延長されますが、当社は、前回のグローバル オファーで提案された、従業員の賃金5%引き上げを実施することに合意しました。」と語っています。(賃金引き上げは、各団体協約の期限が切れた翌日に遡及)
さらに、CUPWの正社員全員(フルタイムおよびパートタイム)にはクリスマス前に1,000ドル、臨時従業員には最低勤務時間数に基づいて500ドルが前払いされるとのことです。
Government Intervention Tramples On Workers’ Rightshttps://t.co/F1hGreLTPy#SupportCUPW #canlab #cdnpoli @CanadianLabour
— CUPW (@cupw) December 13, 2024
一方で、労働組合 (CUPW)側は政府の介入に関して、「憲法で保護されている団体交渉権とストライキ権に対する侵害」と12月13日に声明で語っており、今のところ業務再開に関しては何も声明を出していません。
約55,000人のカナダポスト労働者によるストライキは11月15日から始まり、約1カ月で終了となります。
カナダポストを普段から利用していた中小企業などに大きなインパクトを与えた今回のストライキ、ホリデーシーズンに被っていたこともあり、SNSではカナダポストに対する不満を表すコメントも多く見かけました。今回を機にカナダポストから別のサービスに乗り換える方も増えるのかもしれません。