カナダ郵便労働組合(CUPW)によるストライキ投票が9月9日~10月20日までカナダ全土で行われ、労働者は圧倒的多数でストライキを支持。合意に至らなければカナダポストの労働者は11月3日に職場を離れる可能性があることを皆さんご存知でしょうか?
ストライキが始まると、カナダポストによるメールや小包などの配送がストップされることが予想されるため、既に心配している方も多いかと思います。特にこれから物量がさらに多くなるホリデーシーズンが近づいてくる時期なので、なおさらです。
カナダ郵便労働組合(CUPW)とカナダポストの両当事者は2023年11月15日に正式に交渉を開始し、それ以来継続的に会合を開いています。カナダ郵便労働組合は「公正な賃金、安全な労働条件、尊厳を持って退職する権利」を求めて闘っていると述べています。
「私たちは雇用主が直面している課題を認識しており、私たちの目標は単に要求を突きつけることではなく、組合員が日々直面している本当の苦難に対処しながら、公共郵便局の長期的な成功を支える解決策に向けて協力することです」とカナダ郵便労働組合(CUPW)の全国会長ジャン・シンプソン氏は10月28日のプレスリリースで述べています。
また、同プレスリリースによると、郵便局員は小包量の継続的な急増など、郵便業務の変化に起因する新たな課題や、以前の交渉で未解決の問題などに直面しているようです。
Postal Workers Strongly Support Strike Mandate, Advocate for Fair Jobs and Expanded Serviceshttps://t.co/dnbIMfHliE
— CUPW (@cupw) October 28, 2024
これに対し、カナダポストは「重大な財政的および運営上の課題」に取り組みながら合意に達するよう努力していると述べています。
交渉の末、11月3日から労働者が合法的なストライキに入る可能性があるカナダポスト。もしストライキが始まると、何百万人ものカナダ在住者に重大な影響を及ぼすだけでなく、顧客がホリデーシーズンの荷物を他の運送業者に移すため、カナダポストの財務状況もさらに悪化することが予想されます。
また、カナダポストを利用している多くの中小企業にも大きな影響を与えそうです。10月29日にはカナダポストが、カナダ郵便労働組合に新たな提案を提示しています。また続報があれば、お伝えしたいと思います。