オンタリオ州、カナダ政府のGST/HSTホリデーに合わせて州税(PST)撤廃予定

  


(カナダ、2カ月間限定で一部商品・サービスのGST/HSTを免除。レストランの食事も)

先月11月にカナダ連邦政府から発表された一部の商品・サービスに対する税 (GST/HST) を2か月間免除する支援策が12月14日(土)から始まります。2025年2月15日(土)まで対象商品の GST/HST が免除になり、推定16億ドルの連邦税の軽減がもたらされると予測されています。

  • 調理済み食品(野菜トレイ、既製の食事、サラダ、サンドイッチなど)
  • レストランの食事(店内、テイクアウト、デリバリー)
  • スナック(チップス、キャンディー、グラノーラバーなど)
  • ビール、ワイン、サイダー、アルコール度数 7 パーセント未満のアルコール飲料(プレミックス)
  • 子ども用の衣類、履物、チャイルドシート、おむつ
  • ボードゲーム、人形、ビデオゲーム機などの子ども用おもちゃ
  • あらゆる年齢向けの本、新聞紙、パズル
  • クリスマスツリー

参照:CBC

カナダ政府の記述によると、カナダのすべての食品は実質的に非課税となる(基本的な食料品のほとんどには、すでに GST/HST は課税されていません)とのことですが、食品以外だと全ての商品・サービスの消費税がゼロになるわけではなく、一部のものが非課税になるので、ご注意ください。

対象については、以前の記事でまとめているので、確認してみてください。

また、CBCの記事によると、カナダ・オンタリオ州のPeter Bethlenfalvy財務大臣は、連邦政府との”徹底的な協議の結果”、上記のGST/HSTホリデー期間に合わせて、既存の州による還付の対象(existing provincial rebates)となっていないすべての品目に対する州税(PST:Provincial Sales Tax)を免除することも先日発表。

財務大臣は「州政府は連邦政府の2か月間のGST免除措置に倣い、現在州の還付の対象となっていない品目からPSTを免除し、オンタリオ州の家族に約10億ドルの追加救済を提供する」と声明で述べています。2010年以来、オンタリオ州のHST税率は13%で、そのうちPSTが8%、GSTが5%を占めています。

ということで、オンタリオ州はカナダ連邦政府の減税措置を支持している形になります。逆に、ニューブランズウィック州とプリンスエドワード島の州首相は、減税措置中に失われるであろう州の歳入について連邦政府に補償を求めたいと述べている状況です。

GST/HSTホリデーは今週12月14日(土)から始まります。食品や飲料の中でも免税にならないものもあるので、カナダ連邦政府のGST/HST breakのページで詳細を確認してみてください。また、GST/HSTについての詳細は、CRAの「General Information for GST/HST Registrants」をご覧ください。

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