【スト】エアカナダ、9月中旬に運航停止になる可能性。パイロットの組合は賃上げを主張

  

9月13日(金)追記:
エアカナダとエア・カナダ・ルージュのパイロット5,200人を代表する航空パイロット協会(ALPA)との交渉は、重要な期限まで数日を残して依然として行き詰まっている状態です。

交渉が進展しない場合、「航空旅行の大きな混乱を避けるために、拘束力のある仲裁を求める政府の指示が必要になる」とエアカナダは述べています。

エアカナダと5,200人以上のパイロットを代表する航空パイロット協会(ALPA)との協議が継続中ですが、両者の意見は依然としてかけ離れている状態です。パイロット組合との協議が行き詰まりに近づいているため、エアカナダは運航の大部分を停止する緊急時対応計画を最終調整中であると、声明で述べました。

そのため、エアカナダとその子会社であるエア・カナダ・ルージュは、合意に達しない場合は、72時間のストライキ通知または3日間の段階的縮小計画を発動するロックアウト通知を発行する可能性があり、これによりエアカナダの3日間の閉鎖計画が行われることになります。

具体的には、9月15日(日)の 00:01 EDT 以降にいつでも発生する可能性がある 72時間のストライキまたはロックアウト通知が発行されると、業務の縮小が開始されます。システム全体のフライトは3日間にわたって段階的にキャンセルされ、9 月18日(水)の 00:01 EDT には完全に停止されます。

運航停止計画の影響を受ける乗客数は期間中に徐々に増加し、9月18日には1日あたり約 110,000人に達すると予測されています。

エアカナダのパイロットは、パイロット不足と旺盛な旅行需要の中、高収入の米国パイロットとの給与格差を縮めるため、前例のない賃金引き上げを主張しています。「私たちは同じ空域で、まったく同じ路線で同じ乗客を運んでいるのに、(米国の)パイロットの給与は私たちより大幅に高い」と、組合代表のCharlene Hudy氏は語っています。ALPAのパイロットは以前、米国のライバルであるデルタ航空の現在の賃金は、カナダの航空会社の時給より最大45%高いと述べています。

これに対し、エアカナダCEOのMichael Rousseau氏は、「ALPAがカナダの平均賃金上昇をはるかに上回る賃金要求を緩和すれば、エアカナダとパイロットグループが合意に達する時間はまだあると考えている」と声明で述べました。

エアカナダは、8月27日以降、2024年9月15日から23日までの旅行で、既に予約済みの顧客が希望する場合は無料で変更したり、将来の旅行のクレジットを受け取ったりできるポリシーを導入しています。

もしエアカナダがフライトをキャンセルした場合、該当の顧客に通知が行われ、全額払い戻しの対象となります。払い戻しは、エアカナダのWebサイト or エア・カナダのモバイル アプリからオンラインで受けることができます。

また、フライトがキャンセルされた場合に顧客の席を確保するために、他の航空会社とも調整を行っていて、別の航空会社でのオプションが見つかった場合は、エアカナダまたは旅行代理店から顧客に通知があるとのことです。

エア・カナダとその格安航空会社エア・カナダ・ルージュは、毎日約670便を運航しています。閉鎖計画が実施された場合、その後通常の運航が再開されるまでに最大7~10日ほどかかると予想されています。お互い納得の上で、今回の件が早く解決することを願いたいですね。

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