カナダ、ワクチン未接種者の症例数の割合が完全接種者の12倍/入院率は36倍高いことが明らかに

  

カナダ公衆衛生庁(PHAC)からの最新の報告によると、カナダでの新規症例の発生率は、ワクチン完全接種者と比較して、ワクチン未接種者の方が12倍高いということが明らかになりました。

さらに、入院率は完全接種者と比べて未接種の方が36倍高いとのことです。

以下、7月18日~8月14日までのデータグラフをご覧ください。(カナダの11の州と準州が対象)グレーが未接種者、塗りつぶした紫が完全接種者です。違いが良く分かるかと思います。


photo from canada.ca

また、カナダでは18〜29歳の63%、30〜39歳の68%がワクチンを完全に接種している状況です。

それに比べて、40歳以上は完全接種者が76%以上とより高い数値となっています。


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そのため、カナダの最高公衆衛生責任者であるテレサ・タム博士は、他の年齢層にワクチン接種率で遅れをとっている18歳から39歳の人々の間で、より多くの人々がワクチン接種を受ける必要があることを強調。

「全体的なワクチン接種率を上げることで、より良い軌道に乗る機会はまだあります」と会見で語りました。

ちなみに、ワクチン接種率が最も高いグループは70~79歳のグループで、94%の個人がワクチンを完全接種しています。

カナダ全体で見ると、9月2日時点のデータで適格者の77%がワクチンを完全接種している状況です。(以下のグラフの紫部分です)


photo from canada.ca

もう一方で、現在の公衆衛生対策を維持し、ワクチン接種が加速しない場合、COVID-19の第4波は、9月中旬までにカナダ全土で10,000件の症例をもたらす可能性があるとのことです。

カナダ公衆衛生庁によると、現在は一日3,500件近くの新規症例数が出ているカナダ。

入院数も一時期より増加傾向にあるため、これからワクチン接種する人が増えて状況が好転することを願いましょう。

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